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日本振興銀、約20店舗を閉鎖 9月末をめどに

2010-07-24 09:41:19 | Weblog
日本振興銀、約20店舗を閉鎖 9月末をめどに 2010年7月22日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/0721/TKY201007210475.html
 中小企業向け融資専門の日本振興銀行は21日、9月末をめどに全国の125店のうち約20店を閉じると発表した。全体の6分の1にあたる店舗を閉じることでコスト削減を進め、収益改善につなげる狙いがある。
 近隣に他の店舗がある場所を中心に、不採算店を削減する。6月末に発表した名古屋丸の内店(名古屋市中区)に加え、21日には祖師谷店(東京都世田谷区)の閉鎖を発表した。名古屋丸の内店は7月30日、祖師谷店は8月13日に閉じる予定だ。
 同行は2004年に設立。店舗を増やし続け、現在は125店を構える。だが、不良債権が増えるなどして業績が悪化しており、拡大路線からかじを切ることにした。
 同行は10年3月期決算で4年ぶりに赤字に転落し、今年5月には金融庁検査を妨害したことなどを理由に金融庁から一部業務の停止命令を受けた。7月14日には、創業メンバーの木村剛前会長や西野達也前社長らが検査妨害による銀行法違反容疑で逮捕された。これを受け、社外取締役の小畠晴喜氏(作家名・江上剛)が新社長に就任し、経営の立て直しを進めることになった。




 数々の不祥事を引き起こした日本振興銀行ですが、ようやく店舗閉鎖のリストラを発表したものの、閉鎖店舗は全125店舗の2割に満たない20店舗。う~ん。どうもこの組織 自分達が置かれている状況が全く持って見えていないようですね…(呆れ
 まあ、地方店舗を一気に引き上げることで、高金利をエサに獲得した個人預金が経営不安から逃げ出してしまい資金繰りが厳しくなることを警戒しているのかもしれませんが、融資先がなく単なる預金集め目的の店舗を残したところで、人件費ばかりがかかり赤字が増えるだけのこと。
 (そもそもこのような新興勢力が数年のうちに全国展開する姿勢そのものが激しく疑問ですが)別に全都道府県に支店を置く必要もありませんし、例えば北陸なら金沢、東北なら仙台など 融資先のない店舗は例外なく撤収し、融資先のある支店も中堅以下の都市銀行並みに各ブロックに1店舗に取引を集約すれば十分ではないでしょうか…。(あの三菱東京UFJだって、北陸には金沢市に2店舗あるだけで福井市や富山市にも支店はありませんし、東北にだって仙台に2店舗と数店舗のローン推進室があるだけです!!!)
 まあ、新銀行東京のように1店舗体制にしたところで、この金融機関?が生き残れるとも思えませんが、ここまで危機意識が薄いと別の意味(有事の時に国民がパニックを起こさないか)
でも心配になってきます。