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リコール失職の旧町長、合併功績で大臣表彰へ

2010-07-30 05:19:42 | Weblog
リコール失職の旧町長、合併功績で大臣表彰へ 2010年7月29日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100729-OYT1T00359.htm
 総務省は、滋賀県の旧近江八幡市と安土町の合併の功績をたたえ、旧町長の津村孝司氏(61)を、29日に開かれる新「近江八幡市」の合併記念式典で大臣表彰する。市が推薦した。
 津村氏は「強引に合併を進めた」と住民から批判を浴び、リコール(解職請求)住民投票で失職したが、同省は「犯罪歴などの欠格事項がない限り、推薦があれば表彰する」としている。
 ほかに表彰を受けるのは、冨士谷英正市長と、旧市議会議長2人、旧町議会議長2人。合併に反対し、出直し町長選で当選した大林宏氏は推薦されていない。
 旧町では、合併直前まで激しい反対運動が続いていただけに、住民からの反発も予想されるが、市は「(推薦は)規定の要項に基づいている」とする。



 う~ん。自治体の合併の功績をたたえて表彰するという行為そのものが、平成の大合併で周辺の市と合併するも予算配分の少なさに不満を抱えて実質吸収合併された側が不満を持つことも決して少なくない中、まして旧安土町の場合は、当の住民側に近江八幡市との合併を嫌がる方の方が多かった(旧安土町は2000年から2004年にかけて能登川町および五個荘町との合併が検討されるなど、もともと近江八幡市よりは現在の東近江市区域との地位的つながりの方が強いのが現実です)のに『吸収合併イメージの少ない東近江市と一緒になるならばともかく、なんで相手が近江八幡なの???』と私自身意外感さえ感じたものしたし、また当時の町のHPには「近江八幡市との合併を是非とも実現しよう」などという文言がトップページに複数並ぶなど、『なんで町役場がこんなに必死に近江八幡市との合併ありきで動いているんだろう???』の余所者の私でも異様な雰囲気を感じましたが、その後行われた町長選でも合併反対派の町長が誕生し、同町議会議員選でも合併反対派が過半を占めるなど、旧安土町側の合併アレルギーは相当のもので、旧安土町地域では新市から分立を目指す動きさえあるような状況なのですが、そのような状況で、あえて旧安土町側の怒りに油を注ぐような行為を行う神経そのものが私には理解できませんし、そこまでして大臣表彰する価値が本当にあるのか激しく疑問に思います。
 大臣表彰とは何のためにあるのか? 表彰というものは、沢山の人に歓迎されてこそ行われる価値があるのではないか…と思うんですけどね…。