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霞が関の残業トップは厚労省…労働行政所管です

2010-07-29 05:43:49 | Weblog
霞が関の残業トップは厚労省…労働行政所管です 2010年7月29日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100728-OYT1T00836.htm
 各省庁の労働組合でつくる「霞が関国家公務員労働組合共闘会議」(霞国公)は28日、霞が関で働く国家公務員の昨年度の残業実態についてアンケート調査したところ、厚生労働省が1人当たり月平均70時間を超え、最長だったと発表した。政権交代後に残業時間が増えたとの回答も、厚労省が目立った。
 調査は今年3月、霞国公に参加する22組合のうち、厚労省や経済産業省など10組合を対象に行い、組合員3056人から回答を得た。
 平均残業時間は前年度比3・5時間減の月32・8時間。前年度より増えたのは厚労省で、旧労働省(73・4時間)系、旧厚生省(71・7時間)系で1、2位。3位の経産省(45・9時間)を大きく上回った。国民に労働・健康策としてワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を呼びかける厚労省が、突出した残業職場であることを裏付ける皮肉な結果となった。
 政権交代が残業に影響したか、という問いには、「変わらない」(72・3%)が最多。ただ、厚労省の組合員は52・9%が「増えた」と答え、理由として政務三役への対応を挙げた人が75・6%に上った。霞国公は「労働行政を所管する省庁で長時間労働が横行している」と批判している。



 う~ん。霞が関と言えば国会議員の答弁対策資料などに時間を取られることも決して少なくないだけに、年金制度や労働時間管理など、国民の関心度の高い厚生労働省が忙しくなるのもわからなくもありませんが、労働時間管理やワークライフバランスを推進する当の部署が、他の部署と比べて一番残業時間が多いのは皮肉としか言いようがありませんし、肝心の国が推進しようとしている制度を遵守できないというのでは、一般企業に諸政策を訴えて言ったところで説得力は薄いでしょうね…(溜息
 まあ、今回は政権が代わり事業仕訳が発生したことで、『どんな質問が来るかわからない(当然ながら答弁にこたえる国会議員が全ての施策に精通しているわけがなく、あらかじめ想定回答集を作り応対するわけですが、その想定集は官僚等が作成。下っ端にも資料作成という名の 使うかどうかもわからない作業に時間を取られるわけです)』とばかり、あらゆる質問を想定して調査を命令。その命令により一平社員レベルでも普段より雑用的作業や打ち合わせの時間が増えて残業時間が長くなっている側面もあるのだろうと思いますが、厚生労働省の場合は、政権交代以前も忙しい部署の1つだっただけに、仕事の進め方そのものも変えていく必要がありますし、長妻厚生労働大臣には、国民受けしやすい施策だけでなく、職員の労働時間管理といった部下にあたる方についての細かな配慮もお願いしたいものだと思います。