ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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「豚は豚」発言の余波があるも、11日はグラウンド・ゼロで一時政治休戦

2008-09-12 15:58:02 | Weblog
マケイン・オバマ氏、「一時休戦」そろって献花 同時テロ7年 2008年9月12日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912AT2M1201H12092008.html
 米大統領選の共和党のマケイン、民主党のオバマ両候補は同時テロから7年がたった11日、世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」をそろって訪れて献花し、犠牲者を追悼した。この後、両氏はニューヨーク市内の大学で開いたシンポジウムに出席し、それぞれが「国家への奉仕」の重要性を強調した。
 共和、民主両党の党大会で正式な大統領候補になってから両氏が顔を合わせたのは初めて。11月の本選挙へ激戦を繰り広げる両陣営はこの日は相手を非難するテレビCMの放映を取りやめ「政治休戦」した。

「豚は豚」発言 オバマ氏「ペイリン氏への攻撃でない」 2008年9月11日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/international/update/0911/TKY200809110038.html
 米民主党の大統領候補オバマ上院議員は10日、共和党のライバル、マケイン上院議員とペイリン・アラスカ州知事が掲げる政治の「変革」を「口紅をつけても豚は豚だ」とした自らの発言について、ペイリン氏を豚よばわりする意図はなかったと、真っ向から反論した。
 NBCテレビの人気深夜トーク番組の収録でオバマ氏は「私はマケイン氏の経済政策の話をしていた。変革と言うが、何も良くならない」と述べ、ペイリン氏への個人攻撃ではなかった趣旨を説明。「そういう発言だったとしても、彼女は口紅であって、マケイン氏の政策が豚なのだ」と強調した。
 発言を巡っては、マケイン陣営が「オバマ氏はペイリン氏を豚と呼んだ」と激怒し、「性差別だ」などと批判していた。オバマ氏はこの日、バージニア州での遊説で「マケイン陣営が仕掛けたでっちあげの論争だ。彼らは悪意のない発言を問題にしている」と、逆にマケイン陣営の対応を批判。「偽りの怒りはもういい。まじめな現実の話をしよう」と呼びかけた。



 大統領選挙絡みで『豚は豚』発言をオバマ氏が行い、『ペイリン氏への個人攻撃では…』とオバマ・マケイン両陣営の関係が悪化している問題ですが、9月11日は米国の旧世界貿易センタービルがテロにあった日ということもあり、両者は一時休戦し、献花・追悼し、お互いを非難するテレビCMも取りやめて政治休戦したようです。
 とはいえ、このオバマ発言。どういう経緯で出たのかは知りませんが、素直に謝罪するどころか、これほど言い訳じみた弁解などされては、ますます女性票が離れていくだけでしょうし、オバマ氏も何を考えているのやら…(呆れ
 大統領という国の代表を選ぶ選挙戦なのだから、当然ながら当人の人格も重要視されるだけに、この一連の言動は全く理解できませんし、アメリカという国の最高経営責任者に就任するというのだからこそ、時に誤った判断をしたときには素直に謝罪する柔軟性も政治家には必要だと思うのですが…。

「小泉元首相は小池氏支持」 自民総裁選で小池陣営幹部明かす

2008-09-12 15:51:58 | Weblog
「小泉元首相は小池氏支持」 自民総裁選で小池陣営幹部明かす 2008年9月12日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912AT3S1200S12092008.html
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080912-OYT1T00394.htm
 福田康夫首相の後継を選ぶ自民党総裁選をめぐり、小泉純一郎元首相は12日午前、小池百合子氏を推す武部勤元幹事長、衛藤征士郎元防衛庁長官、小野次郎衆院議員と都内で会談した。衛藤氏によると、小泉氏は「おれは小池氏を支持する。小池氏に1票入れる」と表明。「小池総裁が実現すれば、小沢一郎代表の民主党といい勝負になる」とも述べたという。
 衛藤氏は同日午前、小池陣営の選挙対策会議で小泉氏の小池氏支持を報告。総裁選公約で「構造改革路線の進化・発展」を掲げる小池氏は「私は超うれしい」と歓迎した。同陣営幹部も「強力なメッセージをいただいた」(中川秀直元幹事長)などと語った。
 小泉氏は11日の会合では「(五輪の競泳金メダリストの)北島康介選手じゃないけど『なんも言えねえ』」と支持候補を明言していなかった。



 前日の11日夕方には、 『(自民党総裁選について)今の時点で、誰というのはちょっと躊躇している。北島康介選手ではないが、今のところは「なんも言えねえ」』 と報道陣を煙に巻いた小泉元総理ですが、一夜空けた12日午前中は、小泉元総理が一転、小池氏の支持を打ち出しました。
 森元総理との確執が広まる中、町村派の決定的分裂を恐れて表立っては動けないのではないか…との可能性も個人的には想定していたのですが、これで小泉チルドレンのうち、身動きを決めていない議員は小泉氏に追従して小池氏支持に回る可能性が高くなりましたし、まだ麻生氏が有利とはいえ、これで総裁選が完全な出来レースから『ひょっとするとひょっとするかも…』と、ほんの少しですがわからなくなり面白くなって来ましたねぇ…(ニヤリ
 まあ、いくら小泉氏が小池氏陣営についたところで、地方票は圧倒的に麻生氏有利ということもあり、麻生氏を逆転するのは正直かなり厳しいとは思いますが、これで石原氏や石破氏の目はほぼなくなったと見てよさそうですし、そうなると構造改革派で両氏を支持していた議員からの票が小池氏に流れる可能性も出てきましたし、実質麻生・小池・与謝野氏の3人の争いとなり、小池氏が善戦すれば、新政権もあまりにも国民のご機嫌取りを行うようなバラマキ政策は取りにくくなるのではないでしょうか…。
 アメリカのマスメディアでは日本以上に、小池氏が総理大臣になる可能性について写真付きで大きく注目されているようですし、仮に麻生氏が勝利しても、小池氏を要職につけて衆議院選挙を戦うことになれば、次の衆議院選挙も面白い争いになりそうな気がしますね。

日経平均4日ぶり反発、終値112円高の1万2214円

2008-09-12 15:44:48 | Weblog
日経平均4日ぶり反発、終値112円高の1万2214円 2008年9月12日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912NTE2INK0612092008.html
 12日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反発した。大引けは前日比112円26銭(0.93%)高の1万2214円76銭。経営難に陥っている米証券大手リーマン・ブラザーズの身売り観測をきっかけに、大手銀行株を中心に幅広い銘柄が買い戻された。このところ下げの目立ったハイテク株の一部にも買いが入った。ただ、世界景気や米金融システムを巡る不透明感は強く、積極的な買いは続かなかった。
 トヨタなど自動車株に売りが出て、日経平均は後場、小幅安に転じる場面があった。東証1部の売買代金は概算2兆9746億円(速報ベース)。

米政府、リーマンの買収交渉仲介か 米紙報道、バンカメなど浮上 2008年9月12日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912AT2M1200T12092008.html
 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11日、米財務省と米連邦準備理事会(FRB)が経営難に陥っている米証券大手リーマン・ブラザーズの買収交渉の仲介に入ったと報じた。複数の民間金融機関に同社の買収を打診しており、アジア市場が開く15日朝までに正式発表の見通しとしている。
 同紙によると、買収計画の詳細は固まっていないが、米財務省とFRBは複数の案を検討しているもよう。
 一方、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も11日「リーマンが複数の金融機関と身売り交渉を進めており、(相手には)米銀大手バンク・オブ・アメリカが含まれる」と伝えた。

住宅公社救済、米財務省が異例の説明 債券保有の邦銀・生保に 2008年9月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912AT2Y1100411092008.html
 米政府が決めた連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の再建策について、米財務省が日本の大手金融機関へ個別に説明を始めたことが11日明らかになった。日本の金融機関は米国債に次ぐ信用力があるとされる2公社債券を主な運用対象に据えている。再建策発表後も市場で債券売却の動きが続けば金利上昇などで市場が混乱し、金融不安をぬぐうことができないため、事実上の協力を求めたものとみられる。
 複数の関係者によると、マコーミック米財務次官(国際金融担当)が11日、大手銀行と生命保険協会の幹部にそれぞれ直接電話を入れ、米政府が7日決めた2公社の再建策を説明した。米当局高官が直接、日本の金融機関に働きかけるのは極めて珍しい。



 11日のNYダウが、1日中リーマン・ブラザーズ問題(一時3ドル台まで下落し、終値ベースでも4割安・4.22ドルで終了 もっともNYダウは170ドル安→164ドル高)で振り回され、明日から3連休に入ることで身動きが取りにくくなる中、日経平均の値動きが全く読めない展開になりそうだな…と思っていたのですが、12日の日経平均は、午前中は開始直後の売買が落ち着いた後は、100円超高い水準で膠着し、午前は128円高で終了。
 午後に入ると、一時前日の終値を下回る場面もあったのですが、リーマン問題が3連休中に決着がつくのではないかといいうポジティブサプライズ(嬉しい誤算)も一応想定した買戻しが入ったようで、銀行株を中心に上昇し、結局前日比112円26銭高い12214円76銭で終了しました。
 とはいえ、リーマン問題はそう簡単に決着しますかねぇ…。確かにバンクオブアメリカは大手銀行の中ではJPモルガン・チェースに次いでサブプライム被害の少なかった金融機関ですが、バンカメ本体だって軽傷で済んだとはお世辞にも言えないレベルの損失を出していますし、JPモルガン・チェースに身売りしたベア・スターンズ並みの好条件をつけなければ、とてもバンカメ1行だけで買収するなど、あまりにもリスクが高いと思いますし、もし複数の金融機関による分割解体となると、果たして連休明けまでに間に合うかどうか…(汗
 今日の112円アップも、ここ最近の日経平均が、住宅金融公社の救済案が出た直後の先行買いがされた日以外は下落傾向が続いていましたし、アメリカが大幅上昇したから一応は買い進んだというのが実態だと思いますし、『売り込みにくいし、かといって積極的にも買いにくい』というのが相場のホンネではないでしょうか…。

元若ノ鵬「警察は許した。相撲協会も許せ」 態度一転

2008-09-12 07:34:35 | Weblog
元若ノ鵬「警察は許した。相撲協会も許せ」 態度一転 2008年9月12日 朝日
http://www.asahi.com/sports/update/0911/TKY200809110256.html
 大相撲の大麻問題で、解雇を不服として訴訟を起こした元幕内若ノ鵬が11日、記者会見した。「(釈放で)日本の警察は許してくれた。相撲協会も許してくれていいんじゃないか」などと反省の姿勢の見られない言葉を並べた。
 これまでの会見では殊勝な姿を見せていたが、この日は態度を一転。「処分されるにしても1、2場所の休場くらいと思っていた」と不満をぶちまけた。
 師匠の間垣親方(元2代目横綱若乃花)の気持ちを考えたのかと問われると「親方は角界に戻ってきてほしいと考えている、と感じた。角界に慣れた。違う世界に入りたくない」。身勝手な主張を繰り返した。


 ??? 警察の処分は、刑を課すかどうかを判断したに過ぎませんし、大相撲に復帰させるかどうかを判断するのは相撲協会が判断すること。
 どうも若ノ鵬元力士は一労働者のつもりで『解雇不当』を訴えているようですが、力士という職業は個人事業主扱いであることを自覚すべきではないでしょうか…。
 相撲協会は、別に若ノ鵬元力士から相撲を続ける権利を奪おうというのではなく、単に『日本では雇わないよ』と言っただけのこと。裁判に訴えたければ訴えればよいと思いますが、多分門前払いされるだけのことだと思います。
 この人。 ホント 一体何様のつもりなんでしょうね…(呆れ

飲酒して夜間の税務調査、上席調査官らを処分…福岡国税局

2008-09-12 07:26:51 | Weblog
飲酒して夜間の税務調査、上席調査官らを処分…福岡国税局 2008年9月11日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080910-OYT1T00591.htm
 福岡国税局は10日、酒を飲んで税務調査をしていたとして、長崎県内の税務署に勤務する上席国税調査官の男性職員(42)を国家公務員法違反(信用失墜行為)で戒告処分にしたと発表した。
 発表によると、調査官は今年3~6月に計6回、飲食店などに夜間の税務調査に出向く前、部下の男性職員(28)と居酒屋などで食事した際、ジョッキ2杯前後のビールを飲んでいた。
 一緒に飲酒した職員と上司の統括国税調査官も訓告などの処分とした。
 先月、調査官が所属する税務署に「国税局の職員が酒のにおいをさせて調査に来ていたようだ」と実名を挙げて通報があった。調査官は事情聴取に「食事の時にビールぐらい飲んでもいいと思った。納税者に不快な思いをさせて申し訳ない」と話したという。



 税務調査を受けるということは、事業主や経理担当者は、その間ほぼ拘束されることを意味しますが、税務調査官のためにわざわざ時間を作っているというのに、調査に入る前に一杯引っかけてから入店するなんて、相手に対してあまりにも失礼な話。それだけやっておいて、戒告処分や訓告処分という軽い処分で済ますというのも、あまりにも身内に甘い処分ですね…(激怒!
 問題の調査官は「食事の時にビールぐらい飲んでもいいと思った。」と言い訳しているようですが、どこの世界に顧客を訪問する時に酒の臭いをさせていく営業マンがいるかを考えれば、常識以前の話(しかも、この調査官は、前の調査先で薦められてやむを得ずコップ1杯飲んだというのではなく、自らの意思でジョッキ2杯も空けています!)ですし、民間企業で同じことをやれば、下手をすれば諭旨解雇処分。減給あるいは1週間程度の出勤停止処分で済めば、むしろ御の字でしょうね…。
 税金徴収の世界では、時にはどう考えても不合理としか思えないようなことでも、規定があるというだけで、納税者は従わざるを得ないというのに、ここまで失礼な話もそうはないと思いますし、今後二度とこのような不祥事を発生させないためにも、このような悪質なケースは、きっちり処分すべきだったのではないかと思います。

NYダウは乱高下170ドル安→164ドル高の11433ドル、NY原油は一時100ドル10セント

2008-09-12 07:09:35 | Weblog
米国株大幅続伸、ダウ164ドル高 原油安追い風に 2008年9月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912ATB7IAA0512092008.html
 11日の米株式相場は大幅に続伸。ダウ工業株30種平均は前日比164ドル79セント高の1万1433ドル71セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は29.52ポイント高の2258.22と、いずれもこの日の高値圏で終えた。原油安を追い風に、値ごろ感や自律反発狙いの買いが続いた。ただ金融不安は根強く、リーマン・ブラザーズが約4割下落するなど証券株は軟調だった。
 金融株に売りが先行したため、ダウ平均は朝方に約170ドル下げる場面もあった。ただ原油先物相場が1バレル100ドル台まで下落したことを好感し、自動車株や輸送株が堅調。銀行株の一角が上げに転じたほか、下げ基調だった石油株に自律反発狙いの買いが続いたことも指数を支えた。取引終了間際には大手金融機関によるリーマン買収の思惑などからダウ平均は急速に上げ幅を広げた。

米銀、住宅公社優先株で相次ぎ損失計上 シティは480億円 2008年9月11日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080911AT2M1100X11092008.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080911/fnc0809110925002-n1.htm
 シティグループなど米銀が連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の優先株に絡む損失を相次ぎ計上している。米政府の公社支援に伴う配当の一時停止などを受けて、評価額が値下がりしているためだ。
 シティは10日、7月以降で約4億5000万ドル(約480億円)の損失が発生したと公表した。6月末時点で約10億ドル分を保有していたが、大半を売却したという。大手地銀USバンコープも9700万ドル分の全額を減損処理する可能性を明らかにした。
 大手銀ウェルズ・ファーゴ、大手地銀PNCファイナンシャルもそれぞれ4億8000万ドル、8000万ドルの優先株を保有し、7―9月期決算で評価損を計上する見通し。同優先株の評価額は、直近で額面の5―10%まで下落しているという。

7月の米貿易赤字、5.7%増 3カ月ぶりに拡大 2008年9月12日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080911AT3K1101311092008.html
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080912k0000m020130000c.html
 米商務省が11日発表した7月の貿易赤字(サービスを含む国際収支ベース)は季節調整済みで621億9800万ドルとなり、前月の水準を5.7%上回った。貿易赤字の拡大は3カ月ぶり。輸出、輸入ともに4カ月連続で前月を上回り過去最高を記録したが、原油高を背景に輸入の伸びの方が大きかった。赤字幅は市場予測の平均値(580億ドル)を大幅に上回った。
 7月の輸出は前月に比べ3.3%増の1681億4800万ドル。伸び率は6月の3.7%よりやや低かった。自動車と自動車部品が好調で過去最高を記録。金などの工業原料や航空機、美術品など消費財も好調だった。国・地域別ではメキシコへの輸出が過去最高となった。
 輸入は前月比3.9%増の2303億4700万ドル。輸入原油の平均価格が1バレル124.66ドルと過去最高になり、輸入額全体を押し上げた。果物、コンピューターなどが伸びた半面、自動車や医薬品は低調。欧州連合(EU)と中南米からの輸入が過去最高となった。

リーマン株急落、一時3ドル台に 2008年9月12日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/market/20080911c8AS2M1103Q110908.html
 11日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均はもみ合い。前日赤字決算見通しを発表した証券大手リーマン・ブラザーズが一時、前日比46%安い3ドル台後半に急落したことから金融不安を警戒した売りが膨らんで、ダウ平均は一時、前日比170ドル下落。(以降省略)

NY原油3日続落 10月物は100.87ドル 2008年9月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080912ATQ2INYPC12092008.html
 11日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前日比1.71ドル安の1バレル100.87ドルで取引を終えた。世界の景気減速観測から売りが出た。一時100.10ドルまで下落し、4月2日以来の安値を付けた。
 世界的な景気減速で原油需要が減るとの見方の広がりを背景とした売りが続いた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで堅調に推移しており、ドル建てで取引される原油の割安感が薄れていることも重しとなった。
 ただ、ハリケーン「アイク」が製油施設が集中する米メキシコ湾岸に近づいていることで供給不安もあり、買いが優勢となる場面もあった。高値は103.95ドル。
 ガソリンは続伸。ヒーティングオイルは3日ぶりに反発。

8月のインド新車販売、2カ月連続で前年割れ 2008年9月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080911AT2M1101U11092008.html
 インドの8月の新車販売が2カ月連続で前年割れとなった。インド自動車工業会(SIAM)が11日まとめた統計によると、乗用車販売は12万2748台と前年同月比2.4%減少した。メーカーが米市場などの販売不振を補うよう期待するインドだが、インフレの影響などで減速している。
 新車販売は7月、約3年ぶりに前年を割り込んでいた。8月は5割近いシェアを握る最大手のスズキが前年同月比10.2%減の5万4113台に低迷。地元財閥系大手のタタ自動車は同1.7%増の約1万8000台とほぼ横ばいだった。
 卸売物価上昇率が年12%を超えるインフレが続き、自動車ローン金利は年15%近くで高止まりしているうえ、金融機関は民間銀行を中心に貸し出しを絞り込む姿勢を強めている。

深刻な通貨危機の起きる可能性低い 財務次官 2008年9月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080911AT3S1101911092008.html
 財務省の杉本和行事務次官は11日の記者会見で、アジア各国の通貨が下落していることについて「(各国の)外貨準備高はアジア通貨危機の時点とは比較にならないほど高水準にある」と述べ、深刻な通貨危機が起きる可能性は低いとの認識を示した。原油高に関しては「このところ価格は落ち着いている」と強調。各国のインフレや経常収支は今後改善に向かうとの見通しを表明した。
 1990年代後半に起きた金融危機を踏まえ、アジア各国では金融セクターが強化され、為替制度も柔軟になっている点を挙げ「経済構造の改善や強化が進んでいる」と指摘。経済が減速している韓国についても「経済政策や金融政策で適切に対処している」との考えを示した。




 11日のNYダウは、7月の貿易赤字が前月比5.7%増の621億9800万ドルに膨れ上がったことや、前日に大幅赤字見通しを発表した米証券大手リーマン・ブラザーズの株価が3ドル台まで下げるなど、開始直後は金融株を中心に売り込まれ、一時170ドル程度下落したのですが、その後は買い戻しが入ったようで、終わってみれば前日比164ドル79セント高い11433ドル71セントで終了。
 朝方、株価をチェックした時は、(330ドル以上の株価変動に)一体何が起きたのか全く理解できなかったのですが、どうやら原油価格の下落で自動車株や輸送株に買い戻しが入ったところに、リーマン・ブラザーズに対して具体的な買い手候補の名前(バンクオブアメリカ バンカメはこの件に関してノーコメント)が出たことで、終了直前にダウが急騰したようです。
 もっともリーマンの株価は今日も41.7%の大幅ダウンで、ファニーメイは5.4%の大幅アップになったようですが、住宅金融公社2社の優先株絡みで、シティグループが4億5000万ドル(480億円)の損失を発表し、JPモルガン・チェースも6億ドル(640億円)規模の評価損計上の可能性を明らかにしていますし、当面は住宅金融公社の優先株絡みで金融株を中心に不安定な動きが続くのではないでしょうか
 株価の上昇のきっかけとなった『リーマンをバンクオブアメリカが買収するのでは…』という報道にしても、JPモルガン・チェースがベア・スターンズを引き受けたから、米大手銀行の中では、JPモルガン・チェースの次にサブプライム被害の少なかったバンクオブアメリカに、政府による救済要望のお鉢が回ってきたと考えるのが妥当でしょうし、果たしてバンカメが受け入れるかどうか…。しばらくはリーマン絡みで振り回される日々が続きそうですね。

 一方のNY原油は、一時1バレル100ドル10セントと、100ドル割れ寸前のところまで下げる場面もあったようで、終値ベースでも前日比1ドル71セント安い100ドル87セントで終了しています。
 原油相場については、先進国の需要減を新興国が埋め合わせるのでは…という期待もあったのですが、8月のインドの新車販売が2ヶ月連続で前年割れとなったというニュースも入ってきていますし、かろうじて100ドル台をキープしたとはいえ、100ドル割れも時間の問題になりそうですね。

 財務省のアジア通貨の下落懸念については、アジア通貨もさながら急激なユーロ高についても一言欲しかったと思います。ちなみに対ユーロ円は一時147円台50銭近辺までユーロ安円高が進んだそうで、6時30分の時点では150円台半ば近辺で推移しています。