バンコクに非常事態宣言 数千人衝突、1人死亡 2008年9月2日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/international/update/0902/TKY200809020043.html
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080902NTE2INK0102092008.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/world/news/20080902k0000e030015000c.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080902/asi0809021004004-n1.htm
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080902-OYT1T00282.htm
タイの反政府団体・民主主義市民連合(PAD)と政府支持派の群衆数千人が2日未明、バンコク中心部で激しくぶつかり合い、多数の死傷者が出た。サマック首相は午前7時(日本時間同9時)、首都に非常事態を宣言した。
非常事態宣言下では、アヌポン陸軍司令官に事態収拾の指揮権が委任され、5人以上の集会が禁止されるほか、政府の建物の保全やマスコミ報道の検閲が認められる。政権退陣を求めるPADが首相府を占拠してから1週間で初めて集会などが禁止され、軍が展開する事態となった。
しかしPADは首相府の占拠を解かない構え。南部の空港に支持者が再び押しかけ、3日に予定していた政府系企業労組による一斉ストを2日午後に繰り上げた。軍が排除に乗り出せばさらに大きな流血につながる恐れもある。
王宮前広場に集結していた数千人の政府支持派は午前0時ごろ、打倒PADを叫びながら、約2キロ北東の首相府へ向けて行進。約1万人が座り込みを続けるPAD側が外に出て、ラチャダムノン通りで迎え撃つ形となり、午前1時半ごろ、どちらかが発砲。配備されていた約600人の警察は制止できず乱闘となった。男性1人が撲殺され、銃で撃たれるなどで約40人が重軽傷を負った。PADの占拠以来、死者が出たのは初めて。
この後、政府支持派は「勝利」だとして王宮前広場に引き揚げた。PADは「徹底抗戦」を表明。約4千人の軍・警官が周辺に展開し、中心部の学校が休校となるなど、首都は騒然としている。
バンコクには首都としては世界最大の邦人社会があり、約3万2千人が住む。日本大使館は首相府などに近づかないよう呼びかけている。
非常事態宣言が出たと聞くと、『おいおいこの国は大丈夫か?』と心配される方も少なくないと思いますが、外出禁止令まで出たわけではありませんし、今回は軍事クーデターのような大掛かりなものではなく、いわば民間人同士の衝突。
とはいえ、数千人レベルの衝突になっていますし、もし軍や警官隊が介入するようだと、少し心配ですね。
ただ、この国の場合、昔から軍による軍事クーデターが何度も発生し、1昨年などは当時のタクシン首相を辞めさせるために、政府庁舎を戦車隊で囲むなど、結構無茶をするお国柄なのですが、その後の国民生活が著しく制限されたということもありませんし、周辺のアジア諸国としては、冷静にその後の推移がどうなるかを見守っているというのが実態ではないでしょうか…。
朝日夕刊 http://www.asahi.com/international/update/0902/TKY200809020043.html
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080902NTE2INK0102092008.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/world/news/20080902k0000e030015000c.html
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080902/asi0809021004004-n1.htm
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080902-OYT1T00282.htm
タイの反政府団体・民主主義市民連合(PAD)と政府支持派の群衆数千人が2日未明、バンコク中心部で激しくぶつかり合い、多数の死傷者が出た。サマック首相は午前7時(日本時間同9時)、首都に非常事態を宣言した。
非常事態宣言下では、アヌポン陸軍司令官に事態収拾の指揮権が委任され、5人以上の集会が禁止されるほか、政府の建物の保全やマスコミ報道の検閲が認められる。政権退陣を求めるPADが首相府を占拠してから1週間で初めて集会などが禁止され、軍が展開する事態となった。
しかしPADは首相府の占拠を解かない構え。南部の空港に支持者が再び押しかけ、3日に予定していた政府系企業労組による一斉ストを2日午後に繰り上げた。軍が排除に乗り出せばさらに大きな流血につながる恐れもある。
王宮前広場に集結していた数千人の政府支持派は午前0時ごろ、打倒PADを叫びながら、約2キロ北東の首相府へ向けて行進。約1万人が座り込みを続けるPAD側が外に出て、ラチャダムノン通りで迎え撃つ形となり、午前1時半ごろ、どちらかが発砲。配備されていた約600人の警察は制止できず乱闘となった。男性1人が撲殺され、銃で撃たれるなどで約40人が重軽傷を負った。PADの占拠以来、死者が出たのは初めて。
この後、政府支持派は「勝利」だとして王宮前広場に引き揚げた。PADは「徹底抗戦」を表明。約4千人の軍・警官が周辺に展開し、中心部の学校が休校となるなど、首都は騒然としている。
バンコクには首都としては世界最大の邦人社会があり、約3万2千人が住む。日本大使館は首相府などに近づかないよう呼びかけている。
非常事態宣言が出たと聞くと、『おいおいこの国は大丈夫か?』と心配される方も少なくないと思いますが、外出禁止令まで出たわけではありませんし、今回は軍事クーデターのような大掛かりなものではなく、いわば民間人同士の衝突。
とはいえ、数千人レベルの衝突になっていますし、もし軍や警官隊が介入するようだと、少し心配ですね。
ただ、この国の場合、昔から軍による軍事クーデターが何度も発生し、1昨年などは当時のタクシン首相を辞めさせるために、政府庁舎を戦車隊で囲むなど、結構無茶をするお国柄なのですが、その後の国民生活が著しく制限されたということもありませんし、周辺のアジア諸国としては、冷静にその後の推移がどうなるかを見守っているというのが実態ではないでしょうか…。