政府の教育再生懇「小中学生に携帯持たせるな」報告盛り込みへ 2008年5月17日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080517/plc0805171316006-n1.htm
政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は17日、都内のホテルで会合を開き、子供を有害情報から守るため「小中学生に携帯電話を持たせるべきではない」とする内容を、6月にまとめる第1次報告に盛りこむことで一致した。
有害サイトを通じて犯罪に巻き込まれたりいじめが起きたりしていることや、子供が携帯電話を持つ必要はないとする福田康夫首相の持論を反映させることになった。
会合では、情報行政を所管する総務省と携帯電話事業者から意見を聞いた上で議論を進めた。事業者側は、総務省の要請で有害サイトの閲覧をやめることができる「フィルタリングサービス」を導入し、18歳未満は原則加入としている取り組みなどを説明した。
しかし、再生懇の委員らは、保護者がフィルタリングを解除する恐れがあることを指摘。また、携帯メールを多用することで友人らと直接コミュニケーションを取らなくなり人間関係の形成に影響する、などの声もあがった。山谷えり子首相補佐官は会合終了後の記者会見で、子供に携帯電話を持たせることについて「メリットよりも大きな害があることをよく考えてほしい」と強調した。
再生懇の前身である教育再生会議は昨年12月の第3次報告で、有害情報対策としてフィルタリングを義務づける法的規制を導入するよう提言していた。しかし、首相が「子供が携帯を持つべきかどうかを議論した方がいい」と指示し、新たに所持を規制する議論が始まった経緯がある。
そもそも、子供の携帯電話の利用を審議する公式の場に、山谷えり子氏のような、ジェンダーフリー教育やポジティブアクションに猛反発する、超保守的な発想しかできない(融通が利かない)議員がいること自体、公正な議論が進まない危惧を感じるのですが、『小学生ばかりか中学生まで、携帯を持たせるな!』なんて、『あんたはどこぞの軍事政権の中枢人物か!』と、思わず嫌味の一つも言いたくなりますね。
まず携帯電話に本来備わっている通信機能やGPS機能と、インターネット検索機能やメール機能ははっきり分けて考える必要があります。
そもそも、親が小学生の子供にわざわざ携帯電話を持たせようとする理由は、何故でしょうか? 世の中が物騒になっているから、万が一の時の連絡手段や位置確認手段として持たせている。あるいはワーキングマザーが子供と頻繁にコミュニケーションを持つために、あえて持たせているのではないでしょうか?
子育て世代の親の気持ちがわからない方が、いくらこの手の議論を進めても、子育て世代からの共感は得られませんし、もし携帯禁止が実現したところで、親の側はこっそり買い与えることが予想されます。
それに問題とされているのはインターネット検索機能。だったら、ネット検索のみない子供用の携帯電話を開発するという選択肢はないでしょうか。
メール機能については、既に中学生の大半が携帯メールで友人とのコミュニケーションをとっている現実を全く無視していますし、100歩譲って禁止したところで、罰則が伴わなければ完全に浸透するまでに何年もかかり、その間携帯電話を持たない中学生はコミュニケーションの手段を奪われて、孤立することにもなりかねません。この人達も、なんでこんな簡単なことがわからないんでしょうかねぇ…。
人をバカにするにも限度がありますし、こんな連中が、子供への携帯電話の使い方を審議しているお偉いさんかと考えるだけでも、今後の議論がおかしな方向に進んでいかないか心配になってきます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080517/plc0805171316006-n1.htm
政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は17日、都内のホテルで会合を開き、子供を有害情報から守るため「小中学生に携帯電話を持たせるべきではない」とする内容を、6月にまとめる第1次報告に盛りこむことで一致した。
有害サイトを通じて犯罪に巻き込まれたりいじめが起きたりしていることや、子供が携帯電話を持つ必要はないとする福田康夫首相の持論を反映させることになった。
会合では、情報行政を所管する総務省と携帯電話事業者から意見を聞いた上で議論を進めた。事業者側は、総務省の要請で有害サイトの閲覧をやめることができる「フィルタリングサービス」を導入し、18歳未満は原則加入としている取り組みなどを説明した。
しかし、再生懇の委員らは、保護者がフィルタリングを解除する恐れがあることを指摘。また、携帯メールを多用することで友人らと直接コミュニケーションを取らなくなり人間関係の形成に影響する、などの声もあがった。山谷えり子首相補佐官は会合終了後の記者会見で、子供に携帯電話を持たせることについて「メリットよりも大きな害があることをよく考えてほしい」と強調した。
再生懇の前身である教育再生会議は昨年12月の第3次報告で、有害情報対策としてフィルタリングを義務づける法的規制を導入するよう提言していた。しかし、首相が「子供が携帯を持つべきかどうかを議論した方がいい」と指示し、新たに所持を規制する議論が始まった経緯がある。
そもそも、子供の携帯電話の利用を審議する公式の場に、山谷えり子氏のような、ジェンダーフリー教育やポジティブアクションに猛反発する、超保守的な発想しかできない(融通が利かない)議員がいること自体、公正な議論が進まない危惧を感じるのですが、『小学生ばかりか中学生まで、携帯を持たせるな!』なんて、『あんたはどこぞの軍事政権の中枢人物か!』と、思わず嫌味の一つも言いたくなりますね。
まず携帯電話に本来備わっている通信機能やGPS機能と、インターネット検索機能やメール機能ははっきり分けて考える必要があります。
そもそも、親が小学生の子供にわざわざ携帯電話を持たせようとする理由は、何故でしょうか? 世の中が物騒になっているから、万が一の時の連絡手段や位置確認手段として持たせている。あるいはワーキングマザーが子供と頻繁にコミュニケーションを持つために、あえて持たせているのではないでしょうか?
子育て世代の親の気持ちがわからない方が、いくらこの手の議論を進めても、子育て世代からの共感は得られませんし、もし携帯禁止が実現したところで、親の側はこっそり買い与えることが予想されます。
それに問題とされているのはインターネット検索機能。だったら、ネット検索のみない子供用の携帯電話を開発するという選択肢はないでしょうか。
メール機能については、既に中学生の大半が携帯メールで友人とのコミュニケーションをとっている現実を全く無視していますし、100歩譲って禁止したところで、罰則が伴わなければ完全に浸透するまでに何年もかかり、その間携帯電話を持たない中学生はコミュニケーションの手段を奪われて、孤立することにもなりかねません。この人達も、なんでこんな簡単なことがわからないんでしょうかねぇ…。
人をバカにするにも限度がありますし、こんな連中が、子供への携帯電話の使い方を審議しているお偉いさんかと考えるだけでも、今後の議論がおかしな方向に進んでいかないか心配になってきます。