・文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられる
ノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を
大胆に映し出す圧倒的な映像美。
フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという
娘の姿を追い求める父親と幼い弟との貧しい暮らしを
懸命に生き抜こうとする孤独な少女。
決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で
運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと
進んでいくーーー。
・砂漠で拾われた大量のフィルムを水でを洗い、乾かし、上映する
大衆の熱狂シーン。昔、学校での上映会を彷彿。
(乾かす場面で「春雨じゃないので、優しくふき取る」にクスクス。
(デジタル時代ではデスク1枚で済みます)
・巨匠チャン・イーモウ監督の久しぶりの映画、
名作「初恋のきた道」を思い出しました。
※ 弱者の寄り添った映画でした。(満足度85%)