業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

引継ぎあれこれ 番外編その1

2009年07月06日 | 業務日誌
※ 画像タイトル『知ってたし』。


利用者が単独では入浴出来ないとか、家族が入浴させるのが困難とか、なんらかの事情で入浴介助をプランに組むことってありますよね。

そんな利用者さんを入浴させるには、いくつかの方法があります。
通所介護(デイサービス)や通所リハビリ(デイケア)に行って風呂に入れてもらう方法。
最低3人が風呂オケ持ってやってきて、疲労困憊して帰っていく訪問入浴を使う方法。
訪問介護を利用して、ヘルパーさんに自宅で風呂に入れてもらう方法。
そのヘルパーさんをナースにかえてもらって訪問看護で風呂に入れてもらう方法。

ケアマネは、利用者の身体状況や家族の都合、希望などに合わせてこれらのサービスの中から最適な方法を選びます。
ただ、ここでやっかいなのが限度額とゆーヤツでして。

要介護2の人を例にします。
通常規模型デイサービスで入浴させようと思うと789+50点。
通常規模医療機関デイケアで入浴させようと思うと842+50点。
訪問入浴では(一般的に)1250点。
訪問介護で身体2・60分の入浴介助を利用すると402点。
訪問看護だと訪看2・30分以上60分未満で830点です。

訪看で入浴介助させたろと思うと、デイサービス1日ぶんより点数がかかってしまうことになりますよね。

ケアマネの皆さんに聞きたいのですが、入浴介助をヘルパーにやらすかナースに任すか、どっちを使うか決めるときのポイントってなんでしょう。
もちろん、地域性もあります。
イナカのケアマネさんだと、訪看ST自体がそんなにないでしょうから、選択の余地がないってこともあるでしょう。
私は重度の利用者が多いので、訪問入浴も訪看もよく使います。
そんな私が、入浴介助に訪問介護を使うか訪看を使うかの選択ポイントは、まず
・管のあるなし
・処置のあるなし
・創部のあるなし
あたりでしょうか。
胃ろうの人、気切の人はナース。
褥瘡や皮膚の処置が必要な人はナース。
透析とかで止血状態やらを見んといかん人はナース。
それ以外にも、拘縮のあるなしとか、血圧要注意の人とか、そんなカンジです。
皆さんも大体そんなカンジだと思います。

ウチにはご存知のように、もとケアマネのナース河合率いるひがし訪看STがあります。
ナース河合はケアマネ時代に訪看管理者を兼務しておりましたので、必然的にというか意図的にというか、担当していたケース12名のことごとくに訪看が組まれていました。
これはある程度仕方ないことかも知れません、もともと訪看の入りそうなケース、たとえばENT間際とか直後とかの利用者が、あちこちの病診連携からナース河合にふられてくることが多かったし。
訪看ってのは、なり手も少なければ収益もたいしてありはしない、給料は高いのにたいして仕事の来ない部署ですから、ナース河合が管理者として大変な苦労をなさっていたことは想像に難くありません。
しかし中には、一体この利用者のどこに訪看が入らにゃならん必要があるんかい、というようなケースもありました(まあ大抵そんな利用者さんは、1,2ヶ月もすりゃ主治医が指示書を書かなくなりますけどね)。

実は先週、そんなナース河合から私と同期のオリーブにふられた利用者の入浴介助をめぐって、ナース河合とオリーブの間にバトルが勃発したのでした。
そしていつしかそれは現任ケアマネと前任ケアマネのバトルという枠を超えて、ナースVSヘルパーの戦いにまで発展していくのです。



えっ、こんなに書いたのにこれ前置きですか。


                               その2へ続く