業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

○○するなら別の日に

2009年03月20日 | 業務日誌
わたくしごとですみませんが、昨日19日はウチの野ザルの卒業式でした。
当然ですが、一ヶ月前に休みをとりました。
17日深夜に救急搬送された利用者の様子確認もそこそこ。
18日夕方に退院した利用者の訪問もブッチぎり。
この仕事に命をかけているワタシであれば、公休程度なら返上して出勤してるはずですが、今回ばかりはそゆワケにいかず。
なんたって野放しで育ててきたガキんちょの晴れ姿ですから。

なのに

なのに

当日朝8:30。

クツはいて出ようとしたそのとき、仕事用携帯が鳴るワケです。


電話はひがしデイケアの室長。

今日デイ利用の予定の利用者、グルーミーさん(仮名/76歳男性・要介護2)を自宅に迎えにいったら、なんのクスリだかわからないクスリを5,60錠くらいシートから出して飲もうとしているというんです。

グルーミーさんはhypochondriaで手帳持ち。
独居でナマホで、今年に入ってから目に腫瘍が出来たり(良性でした)その流れで医者不信になったり被害妄想がひどくなったりしてたけど、まさかここで自殺願望が出てくるとはまったく予想してませんでした。

おとといデイケアで会ったじゃない。
調子が悪そうだとスタッフに教えてもらったので、すぐに様子見に行って、医療機関変更の相談とかに乗ったじゃない。
※自立支援医療受給者なので通院先を変更するのに支援が必要なんです。

なのになんで自殺行為なんか。

てゆーか、
なんで今日なの!!


それから卒業式の間中、私の携帯は鳴りっぱなし。
式典の最中は出ませんでしたが、ガッコに向かう道々でヘルパーさんと連絡をとったり、デイケアスタッフからの電話に出たり、まーもー大変でした。
ワタシはPTA役員ですんで、卒業式が終わってからガキどもが担任に花束贈呈したり記念撮影したり、在校生が作った花のアーチをくぐって退場・解散するまでその場を離れられないんです。
デジカメ右手、携帯左手に花束を抱え、せっかくちゃんとしたカッコをして出したのにいつのまにかハダカの大将みたいになってるウチの山猿を叱り飛ばしながら、心の中で叫んでいました。

頼むから
自殺するなら
別の日にしてくれ

と。



昼過ぎになってPTAから解放され、ヘルステの目クソと連絡を取ったらば、
メアリーが自宅に行って説教し、ごはんを作ったら完食したのでもう大丈夫でしょう」
と。
※グルーミーさんはメアリーに恋焦がれているんです。


その電話を切ったあと、私を襲ったやるせない気持ち。
ああそうか。
これがいわゆる脱力感とか虚脱感とかゆーやつか。

安心したせいか、そのあとフツフツと湧き上がってくる怒り。
チキショー。
一瞬でも「○んでしまえ」と思ってしまった私はケアマネ失格でしょうか。