子育て経営学 気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか | |
クリエーター情報なし | |
日経BP社 |
「子育て経営学 気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか」宮本恵理子 (著)
Aeraの一番最後あたりについている共働き夫婦の紹介(はたらく夫婦カンケイ)の企画を作っている1978年生まれの筆者(自分と1年違い)がまとめた40代以下のビジネスリーダー(経営者)の子育ての本。紹介されているリーダー10人は全員が共働きで妻も相当な立場で活躍する人たちがそろっておりまさにパワーカップルです。男性側も一時期のイクメンとは異なりそれが特別なことなのではなく日常の一部として子育てを楽しんで子育てで仕事を犠牲にしているのではなく楽しんだうえでさらに自己実現を加速しているようにも見える人たちです。子育てと経営というのは遠いようで近い存在というのは筆者の感じたことですがこれからはそういった世代、リーダーが主となってくるのかもしれません。戦後の日本は男性/女性と役割を分離して来ましたがこれからこういった世代が上に上がっていくと段々とその垣根は崩れてきているしこれからは共働きもふつう、家庭も仕事も分離しないのが普通となってくるでしょう。そして何より精神的にある垣根というのも取り除かれていくでしょう。まだまだ社会的なきしみが発生している状態ですがそういった時代になれば対応するサービスなども増えてゆっくりだけれど変わっていくのだと思います。経営Topの子育ての紹介を企業のアピール/成長戦略の一環に使う事例も増えてきています。
10人の中には8人も子供が居たりする家族が居たりとまさに十人十色で子育てに正解無しはありますがあえて共通点をということをいうと感じたのは以下です。
・働き方が柔軟 仕事⇔家庭を行ったり来たりしている、そもそも明確な線引きしない
・長い時間軸の中で俯瞰して子育てをとらえている
・手が回らないところは外注するところを厭わない
・多様な経験をする機会は与えるがあくまで子供の意思、選択を尊重する
(勉強しろなんて言わない、言わなくても気づいてくれるのはすごいですが)
・子育てに人生としての価値、仕事に対しても生かす価値を見出して前向きに取り組んでいる
・共働きであってもお互いのキャリアを尊重している、夫婦間での会話を通じた連携が出来ている
これを読んで自分も共感力、忍耐力、俯瞰する視点が足りずまだまだだと感じさせられました。子供の成長に負けず自分も大人として成長したいと強く思わせてくれた本です。
中の一例…
◇学校はあえて「公立」。 多様性ある環境で、リーダーシップを学ばせる
◇スマホは3歳から。 失敗も含めて、早くから体験したほうがいい
◇経済の仕組みは「メルカリ」を通してレクチャー
◇単身赴任でも、LINEを使って毎日コミュニケーション
◇スポーツはサッカーとゴルフ。サッカーで友達を増やして、ゴルフで忍耐力を養う
◇「オールA」より、B・C混じりの成績をほめる。 あえて不得意なことに挑戦!
◇「将来有望」なスキルを身につけるより、「大好きなこと」を見つけさせる
◇一緒にいられる時間が短くても、「濃く」「深く」愛していく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます