脳の寿命を延ばす「脳エネルギー」革命 ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡 佐藤 拓己 (著)
体の臓器の中でもっとも大食漢なのは脳というのは良く知られた話ですが(23%のエネルギー消費)休みなしの司令塔という役割を担っているのだとすれば致し方ない話。脳のエネルギーはブドウ糖だと思い込んでいたのですがどうやら最新の研究ではブドウ糖が利用されるのは血糖値が安定している時。血糖値が乱高下する際にはケトン体がブドウ糖とまさにハイブリッドエンジンのように相補的な関係にあって脳のエネルギー不足を解消する重要要素であることからエネルギー不足解消のためにもこのケトン体の積極利用することが望ましいというのが筆者の主張です。うつ、認知症、老化、てんかんなどは多くは脳のエネルギー不足によって引き起こされることも示されており、血糖値がインスリンなどで抑えられた場合にもエネルギーとして利用されケトン体は正に救世主のようなもののようです。
ブドウ糖は炭水化物系なのに対してケトン体は脂肪由来。ブドウ糖が短命に終わってしまうのに対してケトン体はある意味持久力のあるエネルギー供給を図ることのできるネタです。ただこのケトン体に関しては普段は活用されないものであることからなるべく血糖値を上げる機会を減らす=絶食時間を延ばす。ことや糖質を適度に摂取しない、むしろ積極的に減らすことで
なるべく血糖値のスパイクを下げてケトン体が有効活用されている時間を減らすことでケトン体を活性化することは出来そうで単なる脳の活性化だけでなく上記のうつ、認知症、老化、てんかんの治療に対しても有効とのこと。まさに幸せの青い鳥のようなものと考えてよさそうです。
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