昨日のドラえもんでやっていた「メモリーローン」。 メモリーローンとは・・・
自分の思い出を預ける代わりに、その価値に見合った現金を貸してくれる。ただし使用者にとって嫌な思い出の場合は、逆に金を支払ってその思い出を消してもらう形になる。 というものでストーリーはなかなか示唆に富んでいましたがなかなか面白いアイディアだと思いました。人間の記憶というのはひたすら記録されるものですが正直整理されておらず上手に引き出せないというのが難点でテスト前の詰み込みに苦労したことからも明らかなのですが・・・ この話の中では頭の中の記憶がきれいに整理されています。思い出はPricelessとも言いますが思い出や記憶が評価されて売買される日がもしかしたら来るのかもしれません。
同じような記憶を取り扱った秘密道具としてメモリーディスクというのがあります。メモリーディスクは人の脳の記憶を取り出す道具で人の頭に目掛けて放ると、その人の頭上にディスクが舞って回転し、1日分の記憶を脳から抜き取り、ディスクへと移す。その後でディスクを専用のプレーヤーで再生すると、その人の体験を画面に表示して見ることができる。さらにディスクを先と同じ要領で相手の頭に放れば、記憶はその人の脳へ戻される。 …ということで記憶が整理できていて頭の中から取り出すことが出来ることが前提となっています。マトリックスを代表とするSFにはこういった概念出てきますが自身の記憶というのを考えてみると確かにあると言えるのだけれど過去のことだけにふわっとしたものになっているのを感じます。電子的な記録のように記憶が取り扱えるようになっていくのか? 非常に面白い分野だと思いました。(もちろん倫理的な問題あるかもしれませんが人間の記憶をBoostさせるような技術も出てくるのかもしれません。)ただ記憶というのは脳のニューロンの発火の動的な状態を指すとすればそれを電子的な記録と同列に扱うのはなかなか難しそうですが不可能ではない気もします。
以下は、批判ではなく私見として書きます。
生きていると嫌なこととか、してしまって恥ずかしいこと、たくさんあると思いますが、それを時間をかけて気持ちを消化して、次の経験に活かす、という積み重ねが若い人より年齢を重ねた人が勝てるところかなと感じています。今の年齢になったから見えてくることもありました。
もちろんトラウマになるくらいの嫌な記憶は、お金を払ってでも消したいと思う気持ちもわかりますし、そのほうが良い人生になる場合もあると思いますが。。