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インド前国防相が中国脅威論、「中国から攻撃受ける恐れ」

2010年11月12日 | 中国問題
2010/11/12サーチナ

 インドの前国防相がこのほど「中国が近い将来、インドに攻撃をしかけるとの情報を入手した」と発言し、“中国脅威論”を唱えた。多維新聞網が伝えた。

 米軍事情報サイトDefenseNewsの情報によれば、インドのサマジワディ党の党首で、前国防相のムラーヤム・スィン・ヤーダヴ氏は9日、議会下院でインド政府に対し、中国の脅威に対して警戒するよう呼びかけた。

 ヤーダヴ党首は、「広大なインド領が依然中国によって占領されたままだ」と発言。さらに、現在インドの実効支配下にあるアルナーチャル・プラデーシュ州、ヒマーチャル・プラデーシュ州などの地域は、中国も領有権を主張しているため、中国の攻撃を最も受けやすいと主張した。

 1962年に国境紛争による大規模な軍事衝突が発生して以来、中国とインドは協議を重ねてきたが、実質的な成果はなく、国境問題は未解決のままとなっている。また、ダライ・ラマ14世をリーダーとするチベット亡命政府がインド北西部に樹立されていることなど、政治的な問題も抱えている。

 インドはすでに、英BAEシステムズ傘下の米子会社から軽榴弾砲を購入するための政府間協議を行っているほか、中印辺境地帯にインフラ設備を建設し、高地での作戦訓練を受けた軍隊の増強を図るなど、中国に対抗する準備を進めている。


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