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リビア政権側、礼拝所も重火器攻撃 北西部で死者2千人

2011年02月25日 | 国際情勢
産経新聞 2月25日(金)22時44分配信

 【カイロ=大内清】反体制派が支配地域を拡大しているリビアで、なおも最高指導者カダフィ大佐に忠誠を誓う政府軍部隊は24日、北西部の各都市で反攻を開始した。首都トリポリ西郊にある北西部の要衝ザーウィヤでは反体制派が立てこもるモスク(イスラム教礼拝所)などを重火器で攻撃し、同国の独立系メディアによると23人が死亡。一方、カダフィ政権は25日、各世帯への現金支給や公務員給与引き上げなどの国民懐柔策を発表、硬軟織り交ぜた対応で反体制派に揺さぶりをかけている。

 ロイター通信は、フランス政府高官の話として、今月15日の反体制デモ発生からの死者が全土で2千人に達したと報じた。隣国のエジプトやチュニジアに避難した人の数は3万人以上に上っている。

 トリポリではここ数日、カダフィ氏の外国人傭兵(ようへい)部隊による市民への無差別攻撃や治安部隊による締め付けが強まったことで、目立った反体制デモなどは起きていない。しかし、トリポリ市民の所属部族の大半はカダフィ氏に反旗を翻しており、25日には再び大規模デモが呼びかけられているとの情報もある。

 石油の積出港がありリビア経済の生命線といえるザーウィヤの確保に政府軍は全力をあげているもよう。住民は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに「(同市の攻防戦で)100人以上が死亡した」と語った。

 首都周辺での戦闘は激しさを増しており、一時は反政府派が占拠したとされる北西部の第3の都市ミスラタでも、政府軍が攻勢を強めている。一方、製油施設のある北部ラスラヌフは同日、反体制派が制圧した。同市の石油関連施設は保護されているという。

 24日夕に国営テレビを通じて電話演説したカダフィ氏は、反体制派が国際テロ組織アルカーイダから「薬物を投与されて洗脳されている」などと非難、平静を取り戻すよう呼びかける一方、国民の生活難を解消するため「給与見直しもあり得る」などとも発言した。

 スイス外務省は同日、カダフィ氏一族や側近の銀行口座を凍結した。

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