学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

私の尊敬する人

2008-12-11 19:51:08 | その他
随分昔、私が中学生の時分、尊敬する人物を3人挙げ、その理由を説明しなさいと学校から課題が出ました。今思えば受験のひかえる中学生にのんきな課題を出したものだと思うのですが、私がさんざん悩んだあげく尊敬する人物と理由を挙げたのは下記の3人です。

①夏目漱石  『坊ちゃん』の文章は天才的だ!
②明智光秀  信長を倒した度胸は素晴らしい。
③山本五十六 どんなときでも冷静沈着だから。

今振り返ると、何と申しますか。選定理由がやはり中学生らしいです。

中学生に文章を褒められたってちっともうれしくない、漱石先生はあの世で苦笑されていることでしょう(笑)

明智光秀が信長を倒した度胸は確かに尋常ではないようです。それだけ追い詰められていたのでしょうか。本能寺の変についての真相は未だわかっていないようですが、光秀自身も約500年経過した平成の世にも自分の名前が残るとは思わなかったでしょう…。

私が何をもって山本五十六を冷静沈着と評したのかはよく覚えていないので…こればかりはなんともコメントのしようがないのです。

尊敬する3人の人物を総合すると、中学生の私がなりたかった理想像は、「素晴らしい文体が書けて、度胸の或る(しかも上司を蹴落とすような)冷静沈着な人物」であったようです。一体、どんな人でしょう(笑)

御礼の手紙

2008-12-10 22:00:26 | 仕事
今日、うれしいことがありました。先日、美術館へ見学に来た小学生が、お礼の手紙を持ってきてくれたのです。「また来たいです」、「とても面白かったです」などなど…とてもうれしい言葉が書いてありました。また、手紙の開いたスペースに美術館に展示してある作品を真似て書いた絵があって、それがとてもほほえましいのです。よく見ているんだなあ~と驚かされました。

よく見ているといえば、やはり小学生を案内した時、ノンネクタイの肖像画の絵を見て「この人はどうしてネクタイをしていないのですか?」と質問を受けたことがありました。その質問はまったくの予想外でした。あせった私は「この人はリラックスしたかったんじゃないのかな~。」と答えました。子供の質問は予想外が多いのです。

今後もたくさんの子供たちが美術館に来てくれますように!

しょうが

2008-12-08 19:21:08 | その他
今夜は大根と鶏肉の煮物を作りました。そこにちょっとだけ生姜を混ぜて。とても体が温まります。この料理は私の母が得意としているもので、私は到底母の腕にはかないませんが、真似事のようなもので作ってみました。食べていると、何だか実家へ帰りたくなりました。

生姜。風邪をひいたときは生姜湯にしてよく飲みました。ちょっとつらいのですが、妙薬は口に苦し。体がぽかぽかして気持ちがいいのですよね。

この寒い冬場、生姜の力で乗り切りたいものです。

冬の刷り

2008-12-07 21:18:10 | その他
礼状をただ書くよりも、版画で感謝の気持ちを伝えてみたらどうだろうか。そう思い立ち、帰宅してすぐに刷り支度!机の上に版木を置いてみたものの、どうも不安な感じ…。そう、実は冬場の刷りは私、大の苦手なのです。

一体なんのことやら?実は冬場は乾燥しているので、絵具を刷毛で版木に刷り込んでもすぐに乾いてしまうのです。つまり、刷りに時間がかかって、どうにも大変。特に家で暖房などをしていると余計にだめなのです。

けれども、相手への感謝の気持ちを込めたい!との思いから、不安ながら、刷りを始めました。想像以上にうまく刷れなくて、かなり手こずりましたが、なんとか3枚だけ綺麗に刷れました!明日、早速先方へ送りたいと思います。喜んでくださるといいのだけれど!

また夢の話

2008-12-06 22:29:47 | その他
私の祖父は今年の8月に亡くなったのですが、その祖父が夢に出てきた、ちょっと怖い話…。

「祖父が危篤だから、お見舞いに行こう。」
そう、両親が言うのです。私は、すでに現実の祖父が亡くなっている事実を知っていながら、何だか行かねばすまないような気がして、複雑な気持ちを抱いたまま、病院へ向かいました。病院には叔父がおり、よく来てくれたと私たちをねぎらってくれました。

病院のエレベーターで地下深く降りてゆきます。エレベーターのなかでは、私たち4人はまったく何の会話もありませんでした。随分長いこと、エレベーターに揺られ、扉が開くと、まるで天国のような情景が広がっていました。地下であるはずなのに、あたり一面真っ白な雪景色のように清らかで、それでいて寒さもなく、とても心地がいいのです。ただ、目の前に、何と申しますか、大きな棺おけのようなものがありまして、取っ手がついています。どうも、その棺おけのようなもののなかに祖父は居るようなのです。私は(なぜか私)そっと取っ手を手前に引いてみました。すると、なかには氷付けになっている祖父…。それも体がばらばらなのです…。夢の中とはいえ、吐気を催す私。

私が苦しがっていると、そのばらばらの体がひとつになって、人間になりました。
「俺をいつまでここにとじこめておくつもりだ!」
生前、聞いたことがないような祖父の怒声。
その怒声にまったく物怖じせず叔父が「もうすぐ終わるよ」と祖父に声をかけます。すると急に祖父が大人しくなり、目をきょろきょろさせました。私と眼が合いました。
「空は青いか?」
なぜか、祖父はそんなことを私に聞きました。
「青いですよ。」
空なぞ見えはしないのに、とっさにそんなことを言う私。
「そうか。青いのか…。」
祖父はそうつぶやきました。

そこで私の目が覚めました。この夢に何の意味があるのでしょう。祖父は何を伝えたかったのでしょう。まったく謎めいています。どんな意味があるのか、何だかとても気になる夢でした。


執筆依頼

2008-12-03 20:53:42 | 仕事
今日、大変だけれど、ちょっとうれしいことがありました。図録の原稿執筆依頼を受けたのです。学芸員になって外部からの初の原稿執筆依頼に、とてもうれしく感じているところです。

とても膨大な量、そのうえ、当館の一番忙しい時期にかかっているので、できるかどうか不安ですが、ベストを尽くして、いい原稿を書きたいと思います!

朝は一日を決める

2008-12-02 21:48:15 | その他
近頃…今頃になって、ふと思うのは、朝は一日を決めるということです。だらだら起きた朝は、一日だらだらと過ごし、すっきり起きた朝は、一日すっきりしているという気持ちの問題です。

めっきり寒くなり、寒さに弱い私は何時までたっても寝床を抜け出せず、ついついだらだら起きてしまいます。今朝がまさにそう!出勤してしっかりやらねば!と気合を入れても、全然能率も上がらず、加速度もつかず、あっという間に業務終了の時刻。仕事が少しでも前に進めたのかな?と自問しても、進めたとは到底思えず。だめですね…。

朝は一日を決めると思って、明日から気合を入れて、すっきりと起きることを心がけてみます。

早めの大掃除

2008-12-01 17:12:27 | その他
今日から師走です。残すところ、平成20年もあと一ヶ月。時が過ぎるのは、誠に早いものです。

かなり早いのですが、12月に入りましたので、わが部屋は大掃除期間の開始です。大掃除をぎりぎりにやると、いつも中途半端で終わるので、今年は一ヶ月前から掃除をしようと心に決めたのでした。

第一回はキッチン。これはかなりの曲者です。油汚れが手ごわくて。全体に洗剤を吹いて5分ほどおき、ぞうきんでこするのですが、なかなか汚れが落ちず。普段どれだけ汚くしているのかがよくわかります(苦笑)特に換気扇のカバーが厄介で、これは次回、もう一度掃除する必要がありそうです。

そんなことをしている間に、今日も日が暮れて終わります。今晩は舞茸の味噌汁とブロッコリーを食べて、明日からまた仕事も掃除も頑張ります。