学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

また夢の話

2008-12-06 22:29:47 | その他
私の祖父は今年の8月に亡くなったのですが、その祖父が夢に出てきた、ちょっと怖い話…。

「祖父が危篤だから、お見舞いに行こう。」
そう、両親が言うのです。私は、すでに現実の祖父が亡くなっている事実を知っていながら、何だか行かねばすまないような気がして、複雑な気持ちを抱いたまま、病院へ向かいました。病院には叔父がおり、よく来てくれたと私たちをねぎらってくれました。

病院のエレベーターで地下深く降りてゆきます。エレベーターのなかでは、私たち4人はまったく何の会話もありませんでした。随分長いこと、エレベーターに揺られ、扉が開くと、まるで天国のような情景が広がっていました。地下であるはずなのに、あたり一面真っ白な雪景色のように清らかで、それでいて寒さもなく、とても心地がいいのです。ただ、目の前に、何と申しますか、大きな棺おけのようなものがありまして、取っ手がついています。どうも、その棺おけのようなもののなかに祖父は居るようなのです。私は(なぜか私)そっと取っ手を手前に引いてみました。すると、なかには氷付けになっている祖父…。それも体がばらばらなのです…。夢の中とはいえ、吐気を催す私。

私が苦しがっていると、そのばらばらの体がひとつになって、人間になりました。
「俺をいつまでここにとじこめておくつもりだ!」
生前、聞いたことがないような祖父の怒声。
その怒声にまったく物怖じせず叔父が「もうすぐ終わるよ」と祖父に声をかけます。すると急に祖父が大人しくなり、目をきょろきょろさせました。私と眼が合いました。
「空は青いか?」
なぜか、祖父はそんなことを私に聞きました。
「青いですよ。」
空なぞ見えはしないのに、とっさにそんなことを言う私。
「そうか。青いのか…。」
祖父はそうつぶやきました。

そこで私の目が覚めました。この夢に何の意味があるのでしょう。祖父は何を伝えたかったのでしょう。まったく謎めいています。どんな意味があるのか、何だかとても気になる夢でした。

コメント
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