昨日は一日展示作業に終始。
展示プランどおりに作品を配置し、今度は図面ではなく実際に作品を見ながら、再び調整をかける。美術館へ行くと、一見何気なく展示されているようで、実はそこには学芸員の思惑が隠されているわけです。
私が意識していること。
①狭い空間には大きい作品は展示しない。
せっかくの大作が、狭い場所では息がつまってしまっているように見えてしまいます。大作なら、来館者としても近くで見るよりも、引いてみるケースが多いでしょうから、その分のスペースも考慮します。
②縦、横の作品を交互に置いてバランスを取る。
同じ額をずらりと並べると見た目が大変キレイですが、なかなかそううまく事は運びません。作品によって額は違いますからね。そこで意外に?縦と横を交互に置いていくことで、見た目がキレイになります。なおかつ、一点ごとに絵を見る人の視点も変わっていくので、飽きさせない効果もあるようです。
③やっぱり作品の配色も考えて。
前にも書いたことがありましたが、どぎつい色をした作品の隣に淡い色の作品を置くと、どぎつい色のインパクトが強すぎて淡い色が負けてしまいます。これは極端な例ですが、作品の配置について、やはり配色も十分考慮します。私は展示プランどおりに並べたあと、ここは赤が固まっているな、とかこの辺に黄色がほしいな、とか考えて見ます。これは感覚によるところもあるのですが、だいたい色が固まり過ぎないようにうまく散らすことを意識しています。バランスよく!ですね。
私なりに展示で意識していることを書きましたが、これが展示の正解というわけではありません。展示の工夫は学芸員によって違いますし、それがまた個性の発揮しどころで面白い部分です。来館者の視点に立って考える軸はブレないので、どうぞ美術館にいらしたときには、絵だけでなくて、作品の配置の部分にも注目するとまた違った目で展覧会が楽しめるかもしれませんね。
展示プランどおりに作品を配置し、今度は図面ではなく実際に作品を見ながら、再び調整をかける。美術館へ行くと、一見何気なく展示されているようで、実はそこには学芸員の思惑が隠されているわけです。
私が意識していること。
①狭い空間には大きい作品は展示しない。
せっかくの大作が、狭い場所では息がつまってしまっているように見えてしまいます。大作なら、来館者としても近くで見るよりも、引いてみるケースが多いでしょうから、その分のスペースも考慮します。
②縦、横の作品を交互に置いてバランスを取る。
同じ額をずらりと並べると見た目が大変キレイですが、なかなかそううまく事は運びません。作品によって額は違いますからね。そこで意外に?縦と横を交互に置いていくことで、見た目がキレイになります。なおかつ、一点ごとに絵を見る人の視点も変わっていくので、飽きさせない効果もあるようです。
③やっぱり作品の配色も考えて。
前にも書いたことがありましたが、どぎつい色をした作品の隣に淡い色の作品を置くと、どぎつい色のインパクトが強すぎて淡い色が負けてしまいます。これは極端な例ですが、作品の配置について、やはり配色も十分考慮します。私は展示プランどおりに並べたあと、ここは赤が固まっているな、とかこの辺に黄色がほしいな、とか考えて見ます。これは感覚によるところもあるのですが、だいたい色が固まり過ぎないようにうまく散らすことを意識しています。バランスよく!ですね。
私なりに展示で意識していることを書きましたが、これが展示の正解というわけではありません。展示の工夫は学芸員によって違いますし、それがまた個性の発揮しどころで面白い部分です。来館者の視点に立って考える軸はブレないので、どうぞ美術館にいらしたときには、絵だけでなくて、作品の配置の部分にも注目するとまた違った目で展覧会が楽しめるかもしれませんね。
こんばんは。
返信が遅くなりまして、申し訳ありません。
展示の仕方は、常に模索しているような状態です。でも、作品をどのように見せるかを考えることは、とても楽しいことですよね。自分の展示しだいで、作品がもっと生き生きとしてくるのですから。展示は奥が深い!と思います。
あまり胸を張れませんが、お時間がありましたら、ぜひご覧下さい!
hoyhtさんが展示で意識している点、大きく頷きながら読ませて頂きました。確かに作品をきれいに並べるだけでなく、来館者の興味や関心が程よく配置されるように気を配ることも大切ですしね。そして、各々の作品同士が響きあって、最終的には来館者に何を伝えたいのかそのメッセージが展示に表れたら最高だと思います。
いずれ、hoyhtさんの展示を拝見したいです!!