学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

東京都現代美術館「レベッカ・ホルン展」

2009-11-20 18:00:06 | 展覧会感想
冬になると空気が澄んで、夜空がとても綺麗に見えます。小学生の時分、私は天文学者になるのが夢でした。これは卒業アルバムにきちんと書いてありますから、少なくとも思い違いではありません(笑)もしも天文学者になっていたら、今頃どんな生活をしていたんでしょうか。帰り道、星空を見上げながら空想に心を遊ばせてみた次第です。

さて、東京都現代美術館ではドイツの現代美術家レベッカ・ホルンの展覧会が開催されています。会場には機械仕掛けのアートがずらり。作品の前に立つと「どんな動きをするんだろう」と期待感が湧き上がり、いざ動き出すと息をのみ、ピタッと止むと、感心したり、疑問が膨らんだり…。機械仕掛けのアートで、心も動かされます。なかでも《アナーキーのためのコンサート》、これは逆さに吊られたピアノが音楽を奏でるというもの。私たち、逆さに吊るされたピアノの音を聴く機会なんて、一生のうちに一度もないわけですよね。モーツァルトもベートーベンも逆さになったピアノの音は聴いたことがないはず(笑)それをやってしまった面白さ。15分おきに音が鳴るそうです。

「レベッカ・ホルン展」はアートとサイエンスの世界。サイエンス、といえば先日日本の3D技術分野の研究が進み、様々な用途での使用が見込まれるとのニュースを耳にしました。いずれ、テレビも3D技術で立体的に番組を楽しめる、なんて時代が来るのかもしれません。そしてアートにおいても3D技術を利用した新しい表現方法が生まれてくることでしょう。時代が進み、これからどんなアートが生まれてくるのか、楽しみですね!

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