学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

高校の卒制を見にいく

2019-02-03 21:15:21 | 展覧会感想
今日も素晴らしい天気で、春のような暖かな陽気に恵まれました。コートを羽織ると、少し汗ばむくらいです。暖かくなり、これからさまざまな花も咲きますから、外出するのが楽しくなる日が多くなってきますね。

先日、地元高校の卒制の案内状をいただきましたので作品を見てきました。卒制とは、卒業制作展のこと。いわば、高校3年間の集大成となる展覧会です。ギャラリーにずらりと並ぶのは油絵、写真、書道の3ジャンルでした。油絵のほうは、生徒の個性、あるいは好みが良く出ていました。佐伯祐三風であったり、クリムト風であったり、戦後のグラフィック風であったり…それぞれの高校生の趣向とその下敷きとなる絵画の傾向がわかりやすい内容でした。やはり集大成というだけあって、しっかり描きこまれ、真剣に制作と向き合っていることがわかり、見ていて大変心地よい作品ばかり。この高校生のみなさんはほとんどが美大に進学するそうで、これからのますますの活躍が楽しみです。

私の高校時代、美術部に親友がいて、彼女から「あなたは将来何をやりたいのか、もっと明確にするべきだ」と言われたことが忘れられません。彼女は将来作家になりたいという夢を叶えるために頑張っていて、私はやりたいことがありながら行動をしないので、しびれを切らした親友からの一言でした。卒業してから、もうずいぶん経つけれど、彼女が作家になったのかはわかりません。でも、きっと今も好きな絵を描き続けていることでしょう。

明日は仕事がおやすみ。ゆっくり休んで英気を養いたいと思います。それでは、おやすみなさい。