百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

100q脳頽流爺(3)【運動会(1)】

2010-08-30 15:04:50 | 日記
 毎回 そのようなものでございますが、これも あるパッとしない年寄りの、
ありふれているであろう若かりし時分を偲び 思い懐かしんで書いております
回想録でありますが、もしもそれでよろしかったら お読みいただけますと
幸いに存じます。

今回は 18~56歳までの 38年間に亘る会社生活の中で、最も楽しかった
ことを 書き留めて置きたいと思っておりますが、実は このことに取り掛かる
ときを、当ブログ開始当初から とても楽しみにしておりましたものですから、
本稿は 満を持しての投稿ということであります。

いちばん楽しかったこと、それは 仕事のどれそれ ではありませんで、
と、こう言いますと誤解されかねませんのですが、

愚生は、仕事には心血を注いできましたし、やりたいようにやらせていただき、
開発費や不良対策費を そりゃぁ多く使わせていただき、迷惑も ずいぶん
お掛けしましたが、それなりの成果も出しているのではないかと思えるほどに、
お陰様で、充実した会社生活ではなかっただろうかと思えるのでありますが、

掛け値なしに楽しかったことといえば、やはり、名古屋市と瀬戸市の間の
尾張旭市にありました工場に在籍していました折の、会社の大きな行事で
ありました 運動会でございます。従業員全体を 6チームに分け、
対抗戦を行うという あれであります。

地域の名物とまではいかなかったですが、かなり大きなバックデコを作る
工業高校での3年時の運動会も、楽しかったとの思い出があるのでございますが、
その時点で、『このような行事を面白くやり過ごすには、絶対、旗を振る側に
立つことだ』ということを、身を以って感じていたのでありました。

とは申しましても、いきなり そんな枠組みが用意されるなんていうことは、
まず ございませんで、それには それなりの時間が必要になってくるので
ありまして、

愚生もそうでありましたが、大体において企業の運動会といいますものは、
新入社員が いの一番に ピッピッピッと 前に出てやる応援団員をやらされ
るのでありまして、これが 大概の人を アンチ運動会派とせしめる遠因と
なっているようにも 思えるのでありますが、

30歳を越えた ある折、乾坤一擲といったら 大袈裟でありますが、
『思い切って 旗を振る側に立ってみてはどうか』という環境に身を置いて
いる自分を、はたと認識したのでありました。


                  
応援団員も引き受けて下さった高岡さんの、大学時代の道着を お借りし
着ております。横におわす 別嬪さんは 我がB集団(設計部チーム)の
アイドル的存在でありました 二宮さん(旧姓)であります。
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木端絵ギャラリー(27 )【コスモス】

2010-08-29 14:58:03 | 日記
 実のところ もう少しではなく、あと数段 べっとりと粘り付くような
暑さと湿気が失せ 空気が澄んでこないと、気分が盛り上がらない
のでありますが、もう コスモスが 咲いております。

今は さほどでもなくなったのですが、
10年くらい前までは、ほんとうに コスモスが 好きでありました。

でも 黄色のものとか 縁取りのあるものとか、やたら大きいものは
どうも馴染めませんで、やはり種類も色も古典的なるものからの構成、
すなわち、サイズは普通でありまして、色の主体は やはり ピンク、
そして その ところどころに 深紅と白が 散りばめられて・・・
というのが 一番いいのではないか と思っております。


 (「コスモスに浸りきっていたい休日」も、文言候補でありました)

残念ながら、いちばん肝心な ピンクの花びらが、駄目であります。
透明感・清涼感・息づき感・爽やかさ等が 全く出せておりません。
下手糞なのが よく分かります。難しいのであります。

ご気分直しに
【YouTube-山口百恵~最後の生放送出演で「秋桜」を歌う】
を どうぞ ご視聴なすって下さい。
こっちのほうは すべて素晴らしい です。
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本あれこれ(24)【禁煙セラピー】

2010-08-26 16:02:56 | 日記
 「(タバコが)旨い!」という 若さもエネルギーも失って 久しいなんてもんじゃない
平成17年8月1日、愛読紙・産経新聞の読書欄に ある本が紹介されました。
 
読めますかどうか、タレントの今田耕司さんや歌手の椎名林檎さん、
はたまた トミーズ雅さんたちが この本で禁煙されたとのことが、TV やインターネットで
紹介されたこともあって、何と 95万部と 爆発的に売れているというのであります。

すぐに Amazon で、たしか 300円だったと思いますが、中古本を手配しまして、
すぐに 読んだのであります。
              
そして、すぐに着手したのであります。
考えることすら逃避してきた 禁煙 にであります。

高3のとき 手をつけて以来 42年、ひたすら溺愛してまいりました。
「ハイライト」時代が 華でありました。ほんとうに 旨いと感じました。

歳取ってからは「棺桶には 生花は要らないので タバコを詰めてくれ」と、
ほんとうに遺言しようと思っておりました。でも 旨いとは ちっとも感じなくなって
しまっており、むしろ 不味いと思うほうが強くなっていたのではありますが。

ところが 一日で中断というか初断(?)してしまいました。でも 不思議なことに
「もう一度 最初から 読み直し、やり直してみよう」、「今度は 心と頭の中を
もっと真っ白な状態にして やってみよう」と 素直に思えたのでありますが、

今となって思いますに、
このように向かわせること自体、この本の指し示すシナリオ通りでありまして、
この本の 素晴らしいところであるのですが、
やり直すに当たり、愚生なりの 工夫をいたしました。
 
 

このような 禁煙シートを作りまして、日にちが経つごと 塗り込んでいった
のであります。これは大晦日を以って止めましたが、禁煙をスタートしました
のが H17.8.28 ですから、あさってには 5年が過ぎる こととなります。

徹底的に この本に書かれていることを信じて やりました。すなわち、
大仰なことと身構えないで ありふれたこととして自然体で臨むこと、
後ろ向きなことは 真実でなく 関連業者に刷り込まれているだけのもので、
そんなものは たいしたことはないのだと 信じきること 等であります。
これにより、総じては、スムースに移行できたのではないかと思いますが、
当初 体調を崩しております。

ニコチン&タールという存在感のあるヤツラが ある日突然 入ってこなくなった
のでありますから、当然のことながら、体の中のバランスが狂ってしまったので
あります。3週間ぐらいで 除々に収まったのですが、胃カメラは、胃壁に突如
出現した 赤い糸のような引っかき傷を 大量に 映し出してておりました。

結果から申しますと、この本は ノーベル賞にも値するのではないかと思える
ほどの スゴイ本であります。何せ たった3箱分のモトデで 必ず止めら
れるのでありますから、まさに奇跡の本ともいえるのではないでしょうか。

そして改めて思えますこと それは、禁煙というものは、恐るべき
劇的効果を有する 万病に効く 特効薬であるということであります。

絶対、ハウスダストとかが原因の喘息系アレルギーであって 断じて
タバコのせいではないと思っていた あの しつこかった咳も、
ときたま起こっていた 軽い呼吸困難を呈する発作も、不思議なことに、
ほとんど 影を潜めてしまったのでありますから。




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木端絵ギャラリー(26 )【桔梗】

2010-08-23 16:29:30 | 日記


 盛りは過ぎたものの、桔梗が咲いています。
野生すなわち野辺の桔梗は、廻りに草が茂っていないと
ダメなようであります。茎は細く ひょろっと長いものですから、
支えきれず 倒れてしまうのです。

山裾の墓地に 咲いております。
お盆前、地域の者 みんなで 草刈りや掃除をするのですが、
エンジン音を響かせ刈りだしますと、ついつい気が荒くなりまして
桔梗といえども 気遣いなく 切り倒されてしまっておりました。

折角きれいな桔梗が自生しておりますので、愚生はある年から、
蚊取り線香を吊り下げ 鎌を持ってお墓に行き、桔梗を丁寧に仕分け
ながら、雑草のみ刈り取るようにしたのであります。

数年しましたら、見違えるばかりに エリアが広がりまして、
お盆ともなりますと、八方に無造作に突き出して、小さな葉っぱを
はらはらと付けた長い茎の先っぽに、見るに清かな青色の花が、
数多く、風に揺れるようになったのであります。

この絵は、その時分 中国大陸の排出ガスの影響で たちの悪い雨が
降ってきておりまして、たとえば、朝顔に ポツンポツンと当たりますと、
そこが丸く色落ちしてしまう雨でありまして、ちょうど 描いている時、
そんな雨に 当たってしまったのでありまして、その痕が 茶色のシミ
となって浮かんできております。

なおここ数年は、他の方が事前に草刈機で刈るようになりましたので、
愚生は手をかけていませんでして、エリアは小さくなったものの、まだ
桔梗は 健在であります。



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百休気まぐれ 8泊旅(24)【完結編】【信州】【御礼など(2)】

2010-08-22 10:57:40 | 日記
 お伺いした もう一つのお宅は、今回 初めての対面でありましたのですが、
愚生の実の母の弟の一人娘が嫁いでおります 松本市内の お家であります。

初めて会った従妹は叔母さん似でありました。が、同じ血が流れていると
思うからでせうか、会った瞬間から いわば幼馴染のような感覚を覚えました。

直線距離にして四百数十キロ、文化も気候も かなり違う地に嫁いで 30年、
その間、相当な苦労があったと思われますが、現在でも、脳梗塞で ほぼ
寝たきりの義母さんの介護も背負うなか、こんなにも明るく しゃきしゃきと
行動的で よく気が付き 思い遣りがあってと、愚生は 今まで こんな立派な
従妹を持っていたのかと思うと、本当に嬉しく誇りに思えまして、お陰で今回、
心が、何だか 大きく膨らんだような気がしているのであります。


一日 限定何食とされている 美味しい蕎麦屋さんでのスナップです。
従妹が頑張ってこられたのは、この優しい旦那さんの お陰であります。
(蕎麦好きの愚生のため、わざわざ 連れてって下さいました)
 
 

従妹は常連だそうですが、地域で評判になっております、背の高い
元教師の品の好いご老人が、東京都国立市から期間限定で里帰りし、
やっておられる 小さな喫茶店での スナップです。

いろいろな種類の豆を用意され、その豆本来の味わいを とても大切に
抽出されておられまして、「コーヒーとは 豆そのもの」ということを
決定的に認識させてくれる、トロッとした舌触りで美味しい 今でもその
感覚が舌に居残っている まさに忘れられないシロモノなのであります。

上杉さんご夫婦、ご夫婦のお父上様、この度は温かい おもてなしを賜り
誠にありがとうございました。信州も 今年は 今だかっない暑さだそうで
ございまして、くれぐれも 御身お大切になさいますよう、そしてますます
ご健勝であられますこと、心から 祈念いたしております。
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百休気まぐれ 8泊旅(23)【信州】【御礼など(1)】

2010-08-21 15:15:20 | 日記
 若い時分の職場旅行で、志賀高原・菅平とかのスキー場には行った事が
ありますが、深夜到着のうえ、景色といえば雪一色であったことからか、
地域自体の記憶が全く残っておりませんので、今回の信州行きは 実質的に
初めてと言えまして、いろいろ 感嘆しながら走ったのでございますが、

その中で「おお、これぞ信州!」と思いました NO1 の景色はと申しますと、
長野自動車道を南に走る途中、ちょうど梓川の上あたりで見られた景色であり
まして、今 あらためて地図をみてみますと、右手の雪渓の見えた高い山は
穂高・乗鞍・御岳、左手に見えた高い山は 烏帽子・浅間であったでしょうか、
その日は一番のいい天気でもありましたもので、一瞬ではありましたが、
スケールの大きな 誠に素晴らしい 唸るような眺望でありました。

ところで、信州では 二つの お家を訪問させていただいております。
順不同でありますが、ひとつは 2年間いっしょでした中学のときの同級生の
お宅でありまして、その方は、同窓会で、上田に嫁がれているとの由、ご亭主は
マゼラン海峡まで行かれたとかで その本を送って下さった女友達であります。
                     
                       

当時おいら達は 色気よりか、山の上から 手作り自動車に乗って
ドドドドォーっと しょっちゅう転びながら下りるとか、山に入り萩の実を
集めるとか、もちろん野球やソフトボールとかの遊びにも 夢中でありまして、
彼女は 同級生の中では一番気にかかる存在でありましたものの、
その意識が大いに邪魔をしてはいるのですが、直接話したことは一度もない
という間柄でありまして、後から聞いた サモアリナンお話によりますと、
彼女は上級生の間でも やはりマドンナだったとのことでありまして、
ヨハイ(齢) というものは、いろんなものを トカシてくれておいでです。

それで、旅行から帰る日の午前中、お伺いしたのであります。
愚生より四つ歳上のご主人は 昔から「ゴロちゃん」という愛称で親しまれ、
現在 畳屋さんと 上田市の市会議員さんをされておられまして、
なかでも 海外での特異なご経験を買われまして、特に国際交流の分野で
ご活躍中でいらっしゃいます。

穏やかな 明るい ご家庭でありました。
帰り路を安全に運転する 英気を養わせていただきました。
ありがとうございました。







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百休気まぐれ 8泊旅(21)【信州】【無言館(2)】

2010-08-18 16:48:02 | 日記
 絵描きを志している若者が、100パーセンント近い確率での 死 を覚悟
せざるを得ない出征にあたり、いったい何を遺そうとするであろうか考えたとき、 
愚生は、描いて遺しておきたいということ自体 あくまで二義的なものとなり、
上手下手なんてことも もうどうでもよくなって、それよりか、描くことにより、
その隅から隅までを、己が脳裏に 深く沁みこませ刻み付けておきたいもの、
つまり 己が一番愛する人を描こうとするのではないか と思うのであります。

この場合、必然的に 妻または恋人・子供・母親など が その対象となる
のでありましょうが、この設定自体 やり場のない極めて辛い悲しい悲壮な
ものであるのですが、敢えてその中に救いを見出すとしましたら、そのとき
若い身空であります故 子供は無理としましても 伴侶もしくは恋人がいたか
どうか、であります。(でも実際はどうなのか、判断不能です。辛すぎて)

本館および別館【傷ついた画布のドーム】も会わせまして、ざっと見まして
半数ぐらいが「婦人像」であったでしょうか、そして 妻もしくは恋人と思わ
れる絵は 内数で 約 5 名の方、裸体画も 5名の方でありまして、
少なすぎるというのが 愚生が一層 胸を掻きむしられる因となっております。

そして こららの絵のなかで、一番強く 惹きつけられましたのが、
先のブログの写真でお示ししました ヌードの絵 でありまして、これは
日高安則氏(享年27歳)が、出征直前 モデルを務められた恋人を描かれた
(未完成です)ものでありますが、

不安いっぱいで落ち着こうとしても落ち着けず、初心者ゆえ ぎこちなく
決めきれないポーズ、時間がない・・・でも、
「この人のために しっかりしなけりゃ」という 悲壮な キリッとした気持、
そういったことが画面によく表われておりまして、愚生は 心から
感じ入っているのであります。

もし 愚生らの時代に そういった環境になったとしましたら、
おいらは 何を描いたでありましょうか。恋人は描こうにも 多分不在ですから、
若かりし「イングリッド・バーグマン」でも描いて、ぶん殴られていたのでは
ないかと思われます。 



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百休怒り残らむ(2)【終戦記念日】

2010-08-16 14:15:32 | 日記
 昨日は「終戦記念日」と呼ばれている日でありましたが、
愚生は何故「敗戦記念日」としないのか、不思議でなりません。

終戦だなんて、主語は何でありますか、で その意志とやらは一体何処に
あるのですか。まったく欺瞞であります。気概ある 一端(いっぱし)の
独立国なら、こんな名付けは おそらくは 考えもつかないはずでありますし、
この日を迎えたならば 必ずや 名誉挽回の誓いを新たにするはずでございます。
約260年もの長き徳川時代、萩という辺地に移封された毛利のお殿様は、
毎年初め 必ず「今年こそは倒幕を!」と奮起を促されたというではないですか。

それなのに靖国神社もそっちのけで、することといったら周辺諸国に謝るだけ、
情けないったら ありゃぁしません。日本の存在があったらばこそ、第二次
大戦後、有色人種のほとんどの国が 独立を果たし得た というのは、紛れも
ない事実でありますし、少なくとも、

国同士の約束事を一方的に破り 北方領土を掠め取った上、60万人以上とも
いわれる大勢の兵士を 長期に亘りシベリアに抑留し、人道なんて微塵もない
極めて苛酷な労働を強いたロシアと、原爆を二つも落とし、また量・密度ともに
史上類を見ない無差別爆弾で、対 白人国相手では 絶対ありえないだろう
悲惨極まりない大量無差別殺戮をしおった アメリカの両国にだけは、
声を大にして「謝れ!」と叫ぶべきではないでしょうか。

以上、朝日 毎日 中日 東京 その他大多数の地方新聞の読者には
申し訳なく 頭にくる内容であったのではないかと思いますが、
敢えて 愚生の考えを 述べさせていただきました。
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百休気まぐれ 8泊旅(20)【信州】【無言館(1)】

2010-08-15 14:32:20 | 日記
 藤沢を後にした愚生は、川越の妹夫婦が住まう処で 一息させてもらい、
関越道→上信越道に乗っかりまして、もちろん生まれて初めて通る道であり
ますが、信州・上田にまいりました。

坂東とは、箱根の峠と碓井峠という日本有数の二つの峠の東側を指すのであり
ますが、実によくいったものであります。すごい峠でありました。こちらは車で、
しかも最大の難所は トンネルでズル(近道)していて、これなんでありますから、
歩くしかなかった昔の人の感慨は、一体全体 如何ばかりのものであったでしょう。

特に 妙義山・荒船山あたりの景色は、日本の中では極めて異形なものでは
ないかと思いますが、高い山はなく 如何にも老成した 山というよりは
岡に馴染んだ 中国地方中山間地域に生息する田舎者にとりましては、
日本の屋根・日本アルプスと言われる山々の 例えそれが端緒の光景で
あったにしましても、並外れた景観として 目に飛び込んでくるのであります。



信州で一番行きたかった処、それは【無言館】でございます。
【知覧】【江田島】に準ずる 聖地 だと思うからであります。



木立の中に、ひっそりと建っておりました。
入って直ぐ右手にある絵に まず 釘付けになりました。

いづれの絵にも共通して 悲壮感 が漂っているよう感じられました。
一通り見まして、外に出て 振り返りましたら、白いその建物が
棺 のように見えました。掲示されております絵画は ご遺骨であります。
まさに戦没画学生の御霊が ここに眠っておられるかのようであります。


<おことわり>
写真(最下)は ご覧の通りの 無言館に展示されております絵画の画集で
ありますが、中央のヌードの絵は 実際 装丁には使用されていませんでして、
別途 購入しました絵葉書を そこに挟み 撮影したものでございますが、

愚生は、本画集には この絵のほうが、一見 漫画チックに見られかねない
元の絵による意匠より 相応しいのではないだろうか と思えまして、
甚だ ご無礼かとは存じましたが、細工させていただいた次第であります。
何卒 お許し下さいますよう、伏してお願い申し上げます。




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百休気まぐれ 8泊旅(19)【藤沢市】【山田さん】

2010-08-14 19:00:20 | 日記
 今回 当地で ご挨拶しておきたい方は、元上司の お二人ですが、
愚生が 愛知県の工場への転勤を願い出た当時の課長の方は、既にお亡く
なりでありましたので、突然で失礼でありましたが、ご自宅にお伺いし、
奥様に 御礼とお悔みを申し上げさせていただきました。

あと おひと方は、ほんの僅かの間だったと思うのでありますが、歳の離れた
直接の元上司でありまして、何分 若く生意気盛りでありました故、覚えては
いないのですが、ずいぶん失礼な振る舞いをしたのではないかと気になって
おりまして、なんとかこの気分を一掃したいと思っているのでございます。

同姓同名の方が何名もおられるものですから、お住まいを突き止めるまで、
市役所に行ってみたりと いろいろ試行錯誤がありまして、一時 あきらめ
かけたのでありますが、気を取り直しまして、何とか お伺いすることが
できたのであります。
                         
もう 82歳に なられるとのことですが、全然 そんなお歳には見えません。
65歳から、「峰瑞」さんなるお名前で 仏像を彫り始められたとのことで
ございまして、今では「湘南仏像彫刻研究会」なる組織を主宰され活動されて
おりまして、写真でお分かりいただけるかと思いますが、もう 立派なプロの
仏師さんになっておいでであります。



愚生も いつの日か、西村公朝さんの【釈迦十大弟子像】のような感じの
【鳩摩羅什】さんを一体だけ 彫りたいと思っておりまして、直径50cmくらいの
檜の材料を数本 確保だけは しているのであります。


(上の写真は 「別冊太陽」「西村公朝と仏の世界」 12~15ページを
 撮影・編集させていただきました)
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百休気まぐれ 8泊旅(18)【藤沢市】【土方さん(3)】

2010-08-13 10:22:55 | 日記
 そんなスゴイ氏の特質は変わることなく、否 ますます磨きが罹けられて
おりました。65歳で、モノづくり技術・猛烈追求の47年間にケリを付けられ
たかと思うと すぐ様、清掃会社に新聞広告で入られ、そこでも、高度に
洗練されたアプローチ手法と 指導力を 遺憾なく発揮され、こんな本まで
出されていようとは、愚生が思っていたより もっともっと スゴイ方 で
あられました。



実のところ 愚生は、残り少ないといわれる この本を戴いて、
衝撃を受けたのであります。本を出版されるまでの スピードも然る事ながら、
タイトルにあります 「徹底して継続」 というコピーに であります。

普通の単語を ふたつくっつけただけであるのですが、
「天才とは継続できる人」といわれるぐらいに、「継続する」ことだけで、
ものすごいことなのでありますが、それに「徹底して」が付くのであります。

この 何たる凄まじさよ! まさに 土方さんの 真骨頂! 
そうなんです。
このコピーこそが 土方さんそのもの なのであります。


<追伸>
お邪魔しました当日、早速 当ブログをご覧いただきまして、身に余る
コメントまで 頂戴いたしました。ありがとうございます。 
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百休気まぐれ 8泊旅(17)【藤沢市】【土方さん(2)】

2010-08-12 10:23:32 | 日記
 愚生は いわゆる普通の会社人生を歩んでおりません。
技術屋としましては 延べ16年でありまして、工場は 3つ替わっており、
機械工学:1年 電子工学:6ヶ月 社内の学校での オフ・ザ・ジョブ・
トレーニングを受講させてもらっており、生産技術や設計業務に携わり、
中央研究所にも 3ケ月でありますが派遣されたこともありまして、

かつ、営業所・支店・支社での営業経験が 21年、うち単身赴任が 3年と・・・
でも 同じ会社の中のことであります故、たかが知れているのではありますが、
普通の人よりは いろんな方を存じあげているだろうと 思っております。

で、それら いろんな方々と お付き合いさせていただく中で、
「この人は モノスゴイなあ」と感嘆させられた方の心当たりが 数人
ございまして、実は この方が、まさにそれに該当する お一人なので
ございます。

何がスゴイかと申しますと、凄味 が スゴい のであります。
それは 氏が係わられる全てのコトに対して、言えることであります。
仕事に対しても、ラグビー部活動に対しても、他の何事に対しましても、
頑張り・執着心・熱意・向上心等、全ての前向きな要素に対しまして、
動的にも静的にも 並外れた 凄味があるのであります。

しかも 度量の大きな リーダーシップをも お持ちでなのであります。
こういう スゴイ方と感じておりましても、否 そうであるからこそ
狭量なる愚生めは、反発し 離れてゆくようになったのでありますが、

疎遠になりましても、いつも気に懸かる存在であり続けました。
消息を知っていそうな方に会う度「○○さんは どうしておられますか?」
と 必ず聞いておりまして、己への叱咤激励へと転化していたのであります。  
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百休気まぐれ 8泊旅(16)【藤沢市】【土方さん(1)】

2010-08-11 15:31:22 | 日記
 愚生は 横浜の戸塚にある工場に、19~30歳にかかる足掛け10年 在籍
していたのでありますが、今回 その間 お世話になりました まず3名の方に
ご挨拶申し上げたいと思っておりまして、郡山市立図書館の電話帳で調べた
藤沢市の訪問地の住所(ご本人の番号は掲載されてなかったものですから、
近所の方(やはり先輩)の住所で代替)を ナビに入れ、訪ねたのであります。

伺う先は、2歳上の 職場の先輩だったお宅でありまして、その昔 ご自宅を
建てられた折だと思うのですが、1,2回 お邪魔させていただいたことがあります
もので、ナビもあるし すぐに行けるだろう と思っておりましたが、何せ40年も
昔のことでありますから、そうは問屋が卸しませんで、なかなか行き着かない
のであります。

と言いますのも、ナビが「目的地周辺です」と知らせる処の電信柱や建物の表札
には、綾瀬市と書かれているのであります。「これはナビが狂ったか」と思いまし
て、再度 目的地設定を行い アプローチしたのでありますが、やはり同じで
あります。

で、ちょっと混乱したのでありますが、目的地が藤沢市と綾瀬市の境界では
ないだろうかということに やっとこさ 気が付いたのでありまして、それ以降は
分譲住宅が纏まって建っている所ということで、行き着くことができたのであります。
 
アポなしの 突然の訪問であったのでございますが、運よく、予約されている
病院に行かれる直前であったのですが、お会いすることができたのであります。
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百休気まぐれ 8泊旅(15)【益子】【首都高】

2010-08-10 09:41:09 | 日記
 益子にも行きました。とは言いましても、
「共販センター」なるところに行ったっきりでありますが・・・

実に大量の焼き物が展示・販売されておりました。
前日 笠間にて、想定以上の買い物をした影響があったのでありましょうか、
愚生の胸は 高鳴ることもなく、目は 極めて 冷徹でありまして、
品物の割りには 値段の高さだけが 突出して感じられまして、

益子焼とは、首都圏という超巨大マーケットが近くにあればこその
釜場ではないだろうか、もしこれが西日本のどこかにあるとしたら、
もうとっくに消滅しているのではないだろうかとさえ思えたのであります。

そう思えるほどに、釜場としてのエネルギーが感じられず、いまだに、
浜田庄司さんに縋っているような雰囲気が感じられたのでありますが、
あながち 笠間の見てくれの好さのせいだけとも思えないのであります。

と、こんなことを思いながら、藤沢を目指し 高速を下って(正確には上って)
行きまして、いざ 初めての「首都高」に、気分を最高レベルに引き上げ、
乗り入れたのであります。

田舎者の愚生にとりましては、車の混雑度が尋常でない「首都高」は、
できれば乗り入れたくない道でありますが、一つ いいことがありました。
新東京タワーが、遠くから近くからと、たっぷり見えたことであります。

それにしましても【東京スカイツリー】とは、なかなか好い名前を付けた
ものであります。下町に立っているというのも 好感が持てますし、
美しいというより 圧迫感を持って迫るだけの 高層ビルとは違いまして、

高層タワーには、その本来の特質から もたらされる開放感 および
それに連鎖反応した 心地よい夢を抱かせてもらえる のであります。
たぶんそれは 細長い先っちょが、137億光年と 果てしなく続く
宇宙に繋がっていると思うからでありましょう。


< 8月23日 書き込みの PS >
昨日の産経新聞の「おやこ新聞」面は、「東京スカイツリー」でしたので、
その一部記事内容を 以下 補足させていただきます。
・高さは世界一予定の 634m(現世界一は「広州テレビ観光塔」610m)
・折角ならばと ムサシの国と語呂合わの高さ
・上層部は○でも塔脚部分は辺幅 68mの△、高さ333m東京タワー96mより
 大幅に狭い
・来年12月 完成予定
以上であります。 
 
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愚息物語(19)【夏休み】【七夕さま】

2010-08-07 14:29:34 | 日記
 (旅行記は インターミッション であります) 

 学校プールも終った 8月1日、 子供たちを迎えに行ったときの写真です。
三男は 坐れるように、また お腹を浮かせた 四つんばいができるよう
なっておりました。





今日は この辺では 七夕さま であります。
右の短冊には「さっかあせんしゅになりたいです」「たこやきやになりたいです」
左の短冊には「たこやきやになりたい」
と 書かれておりました。
夜には 8時から「花火大会」がありますが、かき氷だけとし、
たこやきは我慢です。



2回 子育てをするようであります。
今度は車の真上の巣を補修し使っており、やはり 5羽 、
まさに 巣立ち直前 であります。
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