百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

(遺漏分) 平成27年 百休賞 追加2編発表

2016-01-13 21:17:34 | 日記
 新年早々 恰好悪いことですが、昨年度の百休賞に、録画したままで未見聞だったものから 1編、CD化したものを聞いて「こりゃすげぇ!」と再認識したもの 1編、計2点を追加させていただきたいと思うに到ったのでありま。名誉も褒美も何にもない顕彰ではあるのですが、白洲正子さんや青山二郎さん柳宗悦さん並みの審美眼・鑑識眼を有するであろう自負する老生の選奨でありますれば、授賞者各位は大いに誇りに思っていただいていいのではないかと、大きな声では言えません ここだけの話し 内緒の話しとして こころ密かに確信していることは しているのであります。

まず追加したい1編は、NHK-BSプレミアム 12月6日放送「新BS日本のうた」での、船村徹さん走祐介さん(歌唱) 鈴洋子さん(スキャット) 斉藤功さん(ギター)によります「別れの一本杉」であります。





           ↑ 師匠の愛 および 歌のこころ に涙する 走 祐介さん

涙なくては視聴できません。日本が決して失くしてはならない日本独自の美しき事柄がすべてありました。自然の美しさ・風土の細やかさ・助け合い思い遣る人の心のやさしさ一途さ・温かい家族のありよう・夭折した友への深い深い情愛と鎮魂・師弟愛・実に繊細で美しい編曲・まるで観音様かのよう鈴洋子さんのスキャット ( この経糸がこの作品を特別な織物に仕立て上げていたのかもしれません) ・哀切に満ちた斉藤巧さんのギター・それを活かしきるオーケストラ・情感をすべて受け止めるステージ演出・・・。これこそ昨年度ベスト・ワンの歌唱パフォーマンス と言えるものでありました。

ここで思われることがあります。会場が栃木県日光市だったこと。作詞された高野公男さんは茨城県のご出身ですが、船村徹さんにとりましては ここはまさに ふるさとと言える地。ですから このステージから この歌を、ふるさと栃木の 神様に捧げるべく、ひいては日本中の ふるさと神様へ捧げるべく、渾身の こころからなる歌を謳い上げ お届けるのだ、それも一世一代的な覚悟でもって との思いが、ご本人および関係スタッフさんを含め あったのではないかと・・・少なくとも老生には そんなふうに感じられたのであります。然程に 想いの詰まった 珠玉の 極め付きの 4分45秒、これぞ 日本の家族・我らが日本の国柄 ですよと叫びたくなる 情緒・味わい であったのでございます。


 次に挙げますは 10月17日 BS-TBS 放送 「日本名曲アルバム」での、森麻季さんと LA VELVETS さん (いつも麻季さんのピアノ伴奏をなさる)山岸茂人による 「さくら」であります。





TV画面からでは、綺麗やなぁ 若いときゃどんなに綺麗だったやろう スタイルもええし 谷間が見えたよなぁ とか、みんな歌が上手いし 男前ばっかしやなぁ 細うて背も高ぇなぁ カッコええなぁ 負けた! というような、いわば鑑賞の邪魔になるような視覚情報に惑わされてしまいまして 判るに至らなかったのですが、CDにして聴いてみますと「こりゃぁすげぇがなぁ」と びっくり仰天 思わされたのであります。

何が良かったか、森山直太朗さん御徒町凧さん詞・曲による素材が秀でているのは元よりのことでありますが、特筆すべきは 井上一平さんの編曲でありまして、で それを演じられた見事としか言い様のない 森麻季さんと LA VELVETS さんの歌唱力 & それを最大限活かすことに徹し切られた山岸さんのピアノ。歌というもの 多重唱化したら良くなるとは決して言えません。クインテット化ともなればなおさらに。ところが この「さくら」の5重唱のハーモニーはスゴイ!!!。史上最高と言っていいほどに素晴らしい!!、詞で謳われている年代にピッタリ嵌ってるのがサイコー LA VELVETS メンバーさん、彼等の醸す 洗練された 爽やかさ・清潔感 が相まって 本当に心地いい、これが他に類を見ない まさに極上の心地よさでありますれば どうしても顕彰したかったということであります。

なお 不覚なことに、ダビング録音後 この録画を消去してしまっていたのです。でも https://www.youtube.com/watch?v=q7-5SbHCNg0 がありました。上掲画面は これを撮影し作成したものであります。


あと一時間半ほどで、サッカー オリンピックアジア予選 北朝鮮戦 が始まります。相手は手強いですが、何とかして勝ってほしいものであります。
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平成28年 年の始めのご挨拶

2016-01-12 18:13:20 | 日記
 例年通りの 遅い新年のご挨拶を、年賀状写真掲載という例年通りの形式にて 申し上げさせていただきます。



本年も しょうもない、ここらへんの言葉では こらっしもねぇとか やっちもねぇとか 言うのでありますが、このようなことばかりの記事となるは必須でありますが、なんとか目をつぶって、いや 目をつむってしまわれますと 真っ暗で見えなくなってしまいますから、「ええブログやなぁ」とお思いになる神経回路のみ ONしていただき、どうか飽きずに引き続きご覧下さいますよう 心からお願い申し上げます。

 なお 上掲年賀状に使用しております漢文および読み下し文写真は、下の書籍、「淡交社」発行「古寺巡礼 京都12 延暦寺」と「延暦寺学問所」発行「道心」の 当該部分を撮影・編集させていただいたもので、中央の「照千一隅此則国寳」なる石塔写真は、老生が現地で撮影したものであります。
   


 < 追 伸 >
 この年も 花巻の「林風舎」さんお勤めの 版画芸術家・菅原はじめさん から、賢治さんの作品が題材の 素晴らしい とても嬉しい賀状をいただいておりますので、掲示させていただきます。
  
    注)素地が クリーム色がかっておりますが、実際は通常の葉書の色の 白であります。



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