百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

百休庵近況 ~ 坂村真民さんの詩のカレンダー & 怠惰の勧め 

2018-09-25 20:38:52 | 日記

 門前の、左から 山茶花 南天 茶 杉 と繋がっている生垣、県道から見える所でもありますので 早めに剪定、スッキリさせました。


これは当庵に一歩 足を踏み入れたときの様子です。1ヶ月ほど前から白いポストをぶら下げ、中に、19年以上前、岡山最大手建設会社お勤めの、小林さんという非常によく出来たお方から このようにして
     
頂戴した、坂村真民さんの詩 で構成された カレンダーを入れてます。

31編、どれも好い詩ですが、オイラの特別お気に入りは この「二つのもの」という詩。

あの世を、これほどの説得力で肯定してる カキモノって無いです。反物質とかダークマターとかダークエネルギーとかが真実味を帯び語られだした昨今であれば、なおさらに。これはもう 参りました~! です。

ただ 老生は、このことを全面的には 正直 受け入れられずにいたところ、
                 
H30.10.6『週間 学ぼう産経新聞』ページに出てた、この ↑ 村上春樹さんの「死は生の対局としてではなく、その一部として存在している」という言葉に接し、「オイラの気持ちは このほうが近いなぁ」と。しかし、この世が 生と死がある世界としたら、その対局となる あの世とは何だろう。対立する概念が見当たらないではないか という 新たな疑問も湧いてくるのです。(本段落は H30.10.21 追記です)
 

 次は H30.9.14 産経新聞連載『モンティーニュとの対話(34)』より

・フランスには、モンテーニュさん モンテスキューさん モーリアックさん という
 『ボルドーの 3M 』が存在する。
・そのうちの モンテスキューさんは『法の精神』第14編 の中で
 「風土の暑さは、肉体が完全に無力となるほどに、はなはだしいものとなりうるだろう。
  そのときには、衰弱は精神自体にも及ぶ。好奇心も、気高い行いも、寛大な感情もない。
  精神の傾向はまったく受動的である。そこでは怠惰が幸福である。」
 何という 見事な予言を為さっていることか。凄い!!! の一言。

・哲学者 ニーチェさんは、
「天才がほとんど必然的に住み着いていた パリ プロヴァンヌ フィレンツェ エルサレム 
 アテネ などの土地は、どれもみな空気が素晴らしく 乾燥した土地ばかりだ」と
・また オイラの私淑する 英語学者・評論家の 渡部昇一先生は、
「ヨーロッパの連中には、勉強してもかなわない。連中の1年は 日本人の1年より 3ヶ月長い」

と、このように我ら日本人は、湿気という めっちゃハンディのある土地に住んでるんだとの由。但し 残念ながら、そう言える季節は もう通り過ぎちまってて、あとは来年のお楽しみ?。


 < 追 伸 >
大阪在 3男の4男の通う幼稚園の運動会開会式於いて、晴れがましくも孫が、園児代表で挨拶しました。事情あり行けてませんが、当園ホームページに写真が載ってまして拝借です。めっぽう嬉しいです。
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谷本蘇牛さん作『神武天皇御一代記御絵巻』 & 自民党総裁選  ~安倍さんでないとです

2018-09-19 21:59:46 | 日記
 明日、自民党総裁選 投開票日を迎えます。老生は、党員・党友・国会議員票とも 安倍さんが大勝ちして欲しいと、そして、ままごと世界でしか通用しない アホみたいな憲法を、何としても変えて欲しいと思っています。

それにしても、オイラは石破さんを支持するという人の気持ちが理解できません。地方再生というのが一番の政策のようですが、皆さん 思い出して欲しいのです。平成26年9月3日発足した 第2次安倍改造内閣で、彼は地方創生担当内閣府特命担当大臣でしたが、このとき彼は何をされたかということ。これを検証せずして何とする と申し上げたい。

石破さんは、何も為されず大臣椅子にお座りになられ、例の、まずこれを直してから立候補すべきだと思っていますが、横柄な上から目線で、抽象的な講釈だけ垂れておられたような気がしてます。しかし不思議なことに、このこと誰も指摘されません。朝日・毎日・テレ朝・TBS・NHKなど マスコミの多くは、とにかく安倍さんになって欲しくないからでしょう。

どうしてか、それは 彼らにとって安倍さんは、今までの何もしない 御しやすい安全パイだった総理大臣と違い、本当にやる人だからです。だから何としても阻止したい、その一念なのでしょう。が これは反面、安倍さんがデキルお人であるということの裏返し、何よりの証左、こうした実態の 顕われなのかもしれません。

以上 お耳障りなことだったかもしれません。が、こういったことも書き溜めるため設定している当ブログでございますれば、ここに思いの丈を吐かせていただいた次第であります。そう あることではございません、何卒 ご勘弁 願います。 


 さて、平成28年(2018) 年3月3日付ブログの中で

念願の樫原神宮さんに 正式参拝できました。右隅の宮司さんが案内して下さりました。で この機会を捉え、老生はこの方へ、2017-01-29 付け当ブログに掲示してます 当神社さん所蔵 谷本蘇牛さん作「神武天皇御一代記御絵巻」を、是非とも 冊子化 or 絵葉書化を図り 販売して頂きたい旨のお願いを、強くいたしております。
                    と、記してます。

実は老生、この宮司さんに 何か 手応えを感じていまして、今年(H30)の 8月中旬 のことでありますが

この奈良国立博物館『糸のみほとけ展』へ行きついでに、「あれは どうなったやろうかなぁ」と 橿原神宮さんに伺ってみたのです。

出来てました。平成29年9月1日 発行 とあります。ところが拍子抜けしました。価格が 300円と安いこと および 『樫原神宮由緒略記』というタイトル は好いのですが、文庫本サイズで小さく、致命的なのは、肝心の 谷本蘇牛さん絵が 18mm×52mm と 情けないくらい小さいため、クリアな写真が撮れそうにないことです。

でも 仕方ないので ありのまま受け止めまして、オイラが纏めたかったものを、下にご披露させていただこうと思います。そして、この 谷本蘇牛さん作『神武天皇御一代記御絵巻』が、稀代の名曲 北原白秋さん作詞 信時潔(のぶとききよし)さん作曲 交声曲『海道東征』とともに、広く世間に知れ亘ること、夢見ることといたします。






                      

                 

                

         

         

        

                            

                         

   

            

                               

                      

        

          

                     

                            

                      

                          

                      

                     


    




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比叡山 伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展 に行ってきました

2018-09-12 13:07:03 | 日記


 H30.9.7 少し けだるい気持を 脇に追いやって、珍しいことですが わが連れ合いと、青春18切符 残り2枚で 標記展に行きました。ルートは、JR坂本駅から バスとケーブルカーを乗り継ぐものです。


ずいぶん地味な展覧会とは思えます。でも我が宗門・総本山での催しとあらば、身内贔屓もあってか、尋常でないほどに ジーンとココロに沁みてくるのです。で、ここでしか売ってない、オイラの宝物 となるものを購入しました。

『比叡山国宝殿 比叡山の名宝』と『天台法華宗年分学生式一首』です。で、これを撮影し、オイラが毎日 眺められるものを拵えました。



伝教大師さま肖像 および 国宝『 天台法華宗年分学生式一首 』 


その中の 宝石が如き、老生が イチバン心に据えてる お言葉 。伝教大師さま ご直筆です。

          国宝とは何者ぞ、宝とは道心なり、道心ある人を

     名(なづ)けて国宝と為す。故に古人の言(いは)く、径寸(けいすん)十枚、

     是(こ)れ国宝に非ず、一隅を照らす、此(こ)れ則(すなわ)ち国宝なりと。

     

     本文は 延暦寺学問所発行 『道心』 を撮影させていただいたものです。


 < 追 伸 > R1.9.28 記
 R1.9.21 NHK-G 『ブラタモリ』『比叡山~比叡山はなぜ ”母なる山” になった?』から頂いた写真 2枚、追加します。



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六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展『建築の日本展』へ行ってきました

2018-09-11 21:02:54 | 日記


 お目当ての一つは、千利休さん作と言われる 国宝『妙喜庵待庵』原寸再現茶屋を見、中に入らせていただき 利休さんになってみること。なお老生 恥ずかしながら、六本木ヒルズは処女地 いや 童貞地でございまして、待庵とは何の因果か、わが茶室『待月百休庵』の両端文字そのものであり、行った日は 9月4日と5日、めっちゃめちゃ暑い 湿度ニアリィイクォール100%の 雨降り日でした。

これは当展のシンボル的 木組み構造パーテション。

ほとんどの展示品は撮影禁止ですので、いきなりお目当てのご披露とまいります。

 ↑ ↓ 妙喜庵待庵を 原寸再現した茶屋。外装も経年加工されてたら、より良かったです

 

 ↑ ↓ にじり口を入った処の景色です


 ↓ お床です


 ↓ 天井です


2畳の内部に座りますと、明り取りがいっぱいあって明るいせいでしょうか、意外や意外 ちっとも狭さを感じなく、質素な造りでありながら、とても上質な空間に侍ってる心地がしまして、もうこれだけで 満足満足 !!! 。そして、こんな空間を創造された利休さんは、やっぱ スゴイお人やなぁ ということ、心に染みて参りました。

実は 六本木ヒルズでのお目当ては、もう一つありました。3階のミュージアムショップで、村上隆さんの マグカップ を買うことです。11時開店を待ち受け 尋ねますと、何と 現在 品切れ中。こちらの方は がっくり!!!、肩の力が抜け落ちてしまいました。で、どうしても欲しいので、ネット検索で見つけ 手に入れたです。
             取り寄せた 村上隆さんの マグカップ  ↓


 なお 現時点 このように、トータル 27本の万年筆を用い、CD ジャケット作り してます。
全部 色違いにしてるのですが、薄い色のインクは、直ぐに 色が抜け出てってしまうのが 難点
です。




 









 
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