百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

第1楽章終了時 20秒もの拍手・・・本場ドイツでの出来事 & 『産経抄』「しずかな夫婦」について & 産経新聞記事 2編

2022-09-26 17:30:55 | 日記

 それは ドイツ ベルリン『ワルトビューネ野外音楽堂』於、2022.6.25 に開催された恒例行事『ベルリン・フィル ワルトビューネ・コンサート』での出来事。

演目は、指揮:キリル・ペトレンコ さん、ピアノ:キリル・ゲルシュタインさん、管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団さんによる、ラフマニノフさん作曲の『ピアノ協奏曲 第2番』。

上は、第1楽章を弾き終えた瞬間の ゲルシュタインさんですが、オイラは 演奏開始するや早々 「一つ一つの音にタメがあって、でえれえ 奥深ぇ。こりゃすげぇ。今まで聞いた 2番たぁ 全然モノが 違うでぇ~」と思っていましたら・・・案の定というべきか、広い会場から一斉に大きな拍手が沸き上がり・・・それに立ちすくんでる 否 座りすくんでる ↓ ステージ上の皆さん。   
         
最終楽章を終え、第1コンサートマスターの 樫本大進さんと称えあう ゲルシュタインさん。

                          鳴りやまぬ大観衆の拍手に応えられる

      指揮者の キリル・ペトレンコ さんと、キリル・ゲルシュタインさん。


オペラの舞台ですと、素晴らしいアリアに喝采が発せられ、歌い手さんが それに手を振ったり 礼をしたりのリアクションは、しばしば目にする光景ですが、クラシックの場合、全楽章終了時以外 拍手できないものと思っていましたから、第1楽章終了時に、まして クラシック音楽の本場中の本場で起きるなんて、本当にびっくりすると同時に、それほど素晴らしい演奏だったということに最初から気付いていた自分が、ちょっと誇らしげに思えた次第であります。

ただ、まだまだ若葉マークの外せないオイラですから、率先して ドイツの方々のような行動するは、いささかお門違いではないかと。なお 写真は、R4.8.28 NHK-BSP『プレミアムシアター』放送場面を撮影させていただいたものです。

で、例によって このようなCDを拵えてます。
    


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 R4.9.21の『産経抄』に、35~50歳まで、仕事をするに当たっての先生であった 城山三郎さん(もちろん 氏の作品、主に経済小説でして、ほとんど読んでいます)および 現時点 一番好きな詩人さんの 天野忠さんという、オイラの人生に大いに関わって下さってるお二人が出てられましたので、「ここはひとつコメントせずばなるまいて」と、キータッチするものであります。
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城山さんが天野忠さんの『静かな夫婦』という詩について触れている書籍と、当該エッセー。

天野忠さんの『しずかな夫婦』という詩が掲載されている詩集『夫婦の肖像』、
   および ↓ 当該詩。
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で、上掲コラムの補足ですが、城山さんはタクシー運転手さんに、このように言いなすってられます。「広く世間に名を知られた人ではないが、質素な生活をし、よい詩を数多く残した詩人であり、そうした人にふさわしい住まいと分かって、安心した」と。

それにしましても、大好きな城山三郎さんが天野忠さんのファンであられたことは、ほんにもって、こころ躍る 嬉しいことにございます。ちなみに 城山さんが京都駅からタクシーに乗り訪ねられた先は、京都市左京区下鴨北園町93番地であります。


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いよいよ明日、安倍さんの 国事による葬儀が開かれます。それに関する 加藤良三 元駐米大使さんのご所感であります。

この ↘ 宮嶋茂樹さんのコラムも、いいこと言って下さってます。特に ラスト 8,7,6,3,2 行。
 

 < 追 伸 > R4.9.28 記
 菅義偉 前内閣総理大臣さんの、友人代表としてのスピーチ全文です。泣けてきました。








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沖澤 のどか さん & 近鉄『大和西大寺駅』北口 ロータリー & 中将姫さん & 産経新聞『朝の詩』『水着』

2022-09-07 18:20:37 | 日記

 R4.8.28 NHK-BSP『プレミアムシアター』のオープニングは、『沖澤のどか特集』でした。

新人指揮者の登竜門として名高い『ブザンソン国際指揮者コンクール』2019年開催分で優勝されて以来、オイラは彼女に殊更 関心を抱いてきました。まず最初に惹きつけられましたは、観世音菩薩さまかと見紛わんばかりの そのお顔。

演奏のほうはと言えば、オイラは、NHK-E『クラシック音楽館』で確か「動物の謝肉祭」を指揮されたのを一度 見たっきりなのですが、此度 検索してみますと、この7月には オーチャードホールでN響さんと、さらに 8月末には「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」で、オペラ「フィガロの結婚」を指揮してらっしゃったことを知り、

さらに当番組で知り得た情報の、世界一のオーケストラである『ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団』が才能ある若手音楽家を集め育成する『カラヤン・アカデミー』の奨学生になられてたこと、および 当楽団の首席指揮者 キリル・ペテレンコさんのアシスタントを務めてらしたことを鑑みますと(上の写真は、同アカデミー卒業公演での指揮を終えた後の一場面)、

彼女は 小澤征爾さんに匹敵する指揮者さんへの道を、すなわち 世界的大指揮者への王道をまい進なすってらっしゃるなぁと深く認識するに至り、誠に喜ばしく感じるとともに、差し当たっては 来年の『京都市交響楽団』さんの演奏会にゃ ぜひとも行かんといけんなぁと思った次第です。が、果たして チケットが取れますかどうか 心配ではあります。

 < 追 伸 > R4.10.7 記
 例によって、このような CDを、こさえております。  

 < 追 伸 > R4.10.24 記
 R4.10.23『クラシック音楽館』で、松本でのリハの様子を 垣間見ることができました。.


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 そりゃぁオイラだって、統一教会のことは、いくら大好きな安倍さんであったにしても、腹に据えかねることでございます。一番 堪えますのは、日本人をターゲットに 霊感商法や法外な寄付の強要という、謂わば反日的作為でもって集金されたお金が すべっからく、彼の国の教祖さんに 好いように使われていたということでありまして、本当に頭にきてます。

そして 自分の意志でなく信心を強要されている2世信者の方々の問題解決は、北朝鮮拉致被害者さんの救出と詰まるところは同じではないかと思えることから、気付かないはずはない この事案の解決に、強く臨むべきでした。

が そもそもが 安倍さんともあろうお方が、考えられないくらいに軽率でした。なぜ早くに手を切らなかったのか、残念でならないのですが、ひょっとして安倍さん、北朝鮮とも繋がりのある当団体から、拉致被害者を取り戻す手掛かりが得られやしないかと、密かに思ってらっしゃたのかも知れません。何か今 そんなふうに思えてきてます。

ところで いくら嘆いてみても安倍さんは帰ってこられません。こうなった以上、史上最長の長きに亙り 日本の国際的評価を高めて下さった、そして 日本を真っ当な国にすべく、大きく舵を切って下さった安倍さんに、哀悼の意・感謝の意 を捧げる当該セレモニーは、朝日・毎日・東京新聞さん、TV報道番組の キャスターさん・コメンテーターさんたちが何と言われようと、粛々と決行すべきでありましょう。安倍さんにしないで誰にする?、今しないで いつするの?、であります。

ところで 上の写真にありますように、オイラはどうしても現場於 手を合わせたく、 R4.8.28 のことですが、現地に行っております。

近鉄『大和西大寺駅』北口出口2F から見た現場 ↑ 

   犯人が襲った側から見た現場 ↑ ↓    近鉄 大和西大寺駅 ↑ ↓

ご覧の通りですが、行ってみまして、大いに違和感を覚えるとともに、やり切れない思いでいっぱいであります。恐らくは日本で一番 重きを成されていたお方であろうと思われるのですが、その極めて貴重な命が奪われた場所が 、譬え一時的な措置であろうとも、工事現場に置く 三角コーンに「お花やお供えなどは、故人へのお気持ちと共に お持ち帰り下さい」と書いた紙を貼っつけ 無造作に置いているだけ といった 無機質的な かつ 粗末な対応でいいのだろうかということ。これじゃぁ 安倍さんへの労りの気持ち、感謝の気持ち、弔いの気持ちが ちっとも伺えないじゃありませんか。オイラの目には、血の通った人間のやることではないように写りました。

 < 追 伸 > R4.9.15 記
 まだお若いのに、野口さんはよく解っておられます。


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 R4.8.28(日)に行ったには、理由があります。一切の始まりは 前々日の長男からの「オトー、18切符、使うなら やるでぇ~」の一言。で 咄嗟に思い付きましたのが 安倍さんの弔いと・・・・

目下 オイラには、愛しい人が二人います。ひとりは 築地明石子さんですが、もうひとりの方は・・・・・『奈良国立博物館』さんで、28日を期限に、その彼女の 大いに関係する催しが開催されておりまして、「ぜひ 行ってみてぇんじゃが、体がこんなじゃ ちょっと無理やなぁ」と、ほとんど あきらめていた案件。

と申しますのも、R4.6.8 直腸癌摘出手術、R4.7.12 人工肛門取外し手術 でありますから、R4.8.28 は 肛門排便に戻して 47日目となるのですが、便をストックする機能を有する直腸を切り取っているものですから、一旦 排便のスイッチが入りますと、2時間ほどの間に 20回ほどもトイレに入ったり出たりを繰り返す始末でして、もし 移動中に これに見舞われたりしますと、もう 目も当てられない 目茶 悲惨な事態になってしまうからです。

でも、オイラは決断しました。息子が呉れた 18切符があるのです。二人目の愛しい人に逢えるのです。ウンチのことは、手前(てめぇ)の ”運” に賭けてみることとしました。なるべくトイレに近いところに掛けるようにし、行ってみようじゃないかと。

会場に入りますと いきなりです。そのお方が待ってらっしゃいました。キチンと正座なすって。嬉しいなんてもんじゃありません。オイラに向かって 何と、微笑んで下さってるじゃございませんか。感激 !!! 。もう これだけで 大満足 !!! 。『當麻曼荼羅』は当庵お床に掛かってるし、『中将姫絵巻』は當麻寺さんで買った『中将姫物語』の本に出ているのだから、今回 取り立てて 見ることもないやろう と、まさに お姫様一本槍の、るんるん気分の ご対面でありました。

また 當麻寺さんへ伺った折、見過ごしてしまった理由が解ったような気がしました。必ず この日が来るという予感が、意識に上らないまでも、隅っこのほうに あったのではないかと。

それと、中将姫さんのお陰があったのでしょう。旅の途中、懸念していたコトは起きませんで、無事 我が家に着いております。もちろん 切符を恵んでくれた長男への土産『たなかの「柿の葉寿司」』を携えて、であります。

 なお 當麻寺さんでは、この『中将姫物語』↘ を購入していますので、今回は、
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この ↘ 寮 美千子さんの著わされた『いじめられたお姫様さま 中将姫物語』を購入しました。

さすが、類 稀なる美意識を有し、世界で最も豊かな感性を持つであろう わが日本人が 、育み、語り継ぎ、多くの支持を集めてきた物語だけあって、かって そうだったように、日本人なら誰しも識っておかねばならない お話しのひとつであろうと存じます。身を心も 限りなく美しい、うら若き 高貴な女性の哀しい定め、 涙なくしては 到底読み進められません。



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 R4.9.6の 産経新聞『朝の詩』、たいへん 気に入ってます。「小さなうそをついて」・・・・魔性(オンナ)の芽生え?、何て可愛いのでしょう。宇都宮市 高橋 将さん作『水着』。

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