百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

木端絵ギャラリー(26 )【桔梗】

2010-08-23 16:29:30 | 日記


 盛りは過ぎたものの、桔梗が咲いています。
野生すなわち野辺の桔梗は、廻りに草が茂っていないと
ダメなようであります。茎は細く ひょろっと長いものですから、
支えきれず 倒れてしまうのです。

山裾の墓地に 咲いております。
お盆前、地域の者 みんなで 草刈りや掃除をするのですが、
エンジン音を響かせ刈りだしますと、ついつい気が荒くなりまして
桔梗といえども 気遣いなく 切り倒されてしまっておりました。

折角きれいな桔梗が自生しておりますので、愚生はある年から、
蚊取り線香を吊り下げ 鎌を持ってお墓に行き、桔梗を丁寧に仕分け
ながら、雑草のみ刈り取るようにしたのであります。

数年しましたら、見違えるばかりに エリアが広がりまして、
お盆ともなりますと、八方に無造作に突き出して、小さな葉っぱを
はらはらと付けた長い茎の先っぽに、見るに清かな青色の花が、
数多く、風に揺れるようになったのであります。

この絵は、その時分 中国大陸の排出ガスの影響で たちの悪い雨が
降ってきておりまして、たとえば、朝顔に ポツンポツンと当たりますと、
そこが丸く色落ちしてしまう雨でありまして、ちょうど 描いている時、
そんな雨に 当たってしまったのでありまして、その痕が 茶色のシミ
となって浮かんできております。

なおここ数年は、他の方が事前に草刈機で刈るようになりましたので、
愚生は手をかけていませんでして、エリアは小さくなったものの、まだ
桔梗は 健在であります。




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