
久し振りにポン菓子を自宅ガレージで作りました。写真のポン菓子機は平成13年10月に購入したものです。野あそびを豊中市上新田天神社で始めた頃から会場に人の注意を集めるために何か大きな音の出るものは無いかと考えました。それも合法的に脅かせるもの?と考えた末にポン菓子機こそ最適と思い、探しましたがなかなかメーカーが見つからずにいました。ちょうど地元の神社の宮司が亡くなり、私に宮司就任の依頼があった年に、たまたまインターネットで検索したら北九州市戸畑区のバイカ工業が見つかりさっそく電話してカタログから注文しました。出来上がった電話があり送るとのことでしたが私自身でダットラを運転して神戸港からフェリーで門司港へ朝一番にバイカ工業につき社長の吉村利子さんからお昼まで直々の手ほどきを受けて、夜のフェリーを待たずに高速を走り帰ってきました。その後野あそび会場や小学校、公民館などで数限りなくポン菓子を作って参加者に振舞いました。もちろん無料で、お米は地元の農家の人たちが秋になって新米ができると自家使用の玄米の残ったものをいただけるのでそれを活用させてもらいます。このバイカ工業の吉村さんが今年もテレビに出ておられました。おそらく80歳は過ぎておられると思いますがお元気な様子でした。吉村利子さんは戦争中八尾で小学校の先生をされていて、食糧難の戦中に子どもたちが配給のコウリャンなどしかないなか消化不良や栄養失調などで衰えて行くのを見てポン菓子機で加工することを思い立たたれましたがその頃鉄不足で材料を手に入れるには八幡製鉄所のある今の北九州地区しかないと単身出かけられ、地元の職人さんと結婚し苦心の末ポン菓子機の普及に努めてこられた人です。吉村利子さんのことを書き出すと一冊の本では足りないぐらいの方です。今の日本人は米をあまり食べなくなりましたがポン菓子などに加工して提供すると喜んで食べますし、大音響で出来上がる工程に大喜びです。完全な自然食品です。コメの消費、普及にも健康にも良いポン菓子の良さをまた書いてゆきたいと思います。私のポン菓子機はカバーが蒸気機関車のデゴイチ(D51)です。