細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ワイルド・スピード*アイスブレイク』では何と、氷上で原子力潜水艦と激闘だ!!!

2017年04月26日 | Weblog

4月17日(月)13-00 半蔵門<東宝東和映画試写室>

M-047『ワイルド・スピード*アイスブレイク』" Fast & Furious 8 " (2017) Universal International Studios,/ Original Films

監督・F・ゲイリー・グレイ 製作+主演・ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン <136分・シネマスコープ> 配給・東宝東和

何と、気がつけば、このシリーズも第8作目で、しかも第1作から総てが大ヒット作というから、いまや「007」や「スターウォーズ」などのレベルのシリーズ。 

はじめは、あの「理由なき反抗」のように、深夜のロスの裏道で、自慢の改造車で、違法のスピード・カー・レースをしていた不良グループの映画だったのが、いまやスパイ大戦争。

スキンヘッドの巨漢ヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンは、どうも似た者同士で区別がつかなかったが、そこに白人青年のポール・ウォーカーが絡んだトリオがユニークだった。

ところが数年前にポールが、友人の運転していた自動車事故で亡くなり・・・さて、シリーズ消滅かと思いきや、そこにジェイソン・ステイサムが代打要員で加わってから、またパワー加速。

何と、この新作では、あのクリント・イーストウッドの息子のひとりのスコット・イーストウッドが参画したうえに、「ブレーキ・ダウン」でカー・レースをしていたカート・ラッセルも参加。

おまけにオスカー女優のヘレン・ミレンや、「マッドマックス・怒りのデスロード」でキレまくりの暴走好演でオスカー・ノミネートされた美女シャーリーズ・セロンが極悪のヒロインで暗躍する。

これだからハリウッドの、というか、ユニヴァーサル映画の金策には適わないが、フルスロットルで大金をかけた超スピード大作がこれで、とてもジェームズ・ボンドひとりでは手がつけられない。

ただのカー・チェイス映画だったのが、同士の友情の亀裂から、スパイ大作戦に話が拡大して、とうとう今回はキューバから、ロシア絡みでの北極圏での氷上カーチェイスに原子力潜水艦までが参戦するのだ。

ストーリーはもう国際スパイ戦争が絡んでいるので、実に難解複雑なのだが、ジェイソン・ステイサムと、クリントの息子が軽いコメディ・リリーフで作品を明るくしているので、印象は陽気でいい。

例によって、高級な改造車両が豪快なクラッシュを展開して、前作「スカイ・ミッション」でのパラシュートによる車の空中飛行から、今回は氷上で原子力潜水艦との激突になる。

よくぞ、ここまで大量に高級車を破壊するものだが、これがこのシリーズのトリであって、撮影はプロのスタントが演じましたが、「路上でのスピードの出し過ぎにはご注意ください・・」とラスト。

またしても世界的に驚異的な大ヒットを加速しているという、このシリーズは、しばらくは懲りもせずに暴走を繰り返すようで、われわれとしても、ただ呆れて見るしかないようだ。

 

■右中間へのゴロのヒットでセカンドをオーバーランしたがセーフ。 ★★★☆

●明後4月28日より、全国ロードショー 


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