細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『インデペンデンス・デイ*リサージェンス』20年ぶりの火を噴く巨大飛行物体で熱中症対策だ。

2016年08月09日 | Weblog

8月2日(火)11-20 <二子玉川>109シネマズ・❶スクリーン

M-098『インデペンデンス・デイ*リサージェンス』" Independence Day =Resurgence " (2016) Twenties Century Fox Film Corporation

製作・監督・ローランド・エメリッヒ 主演・ジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワース <120分・シネマスコープ・3D > 配給・フォックス映画

1996年公開の「インデペンデンス・デイ」から20年して、これまた<ゴースト・バスターズ>のように、またしても7月4日の記念日に甦った悪夢の災害をスケールアップして製作。

相変わらずアメリカ大統領の指揮の下、国防陸空軍が総力でエイリアンたちの侵略に必死の抵抗をするというスペクタクルで、大きくは前作と変わらない内容だが、スケールアップしている。

六本木のFOXの試写室のスクリーンは小さいし、すぐに劇場公開されるので、ご近所のニコタマ、109シネコンのビッグ・スクリーン、エグゼクティブ・シートで避暑気分で楽しんだ。

とくにハリウッドのフォックス映画伝来のアイマックス・シネスコサイズの作品は、視覚聴覚環境のいいシートで見るのが、作品の印象は、より作者の創意を堪能できるのだ。

それにしても、20年ぶりに地球上に現れた異星人の円盤は巨大すぎて、その本当の大きさがワカラナイくらい大空を、まるでドーム球場の天井のように覆い被さり、視覚を独占する。

初めに洋上に出現した時点では、前回の円盤のように、ワシントンのホワイトハウスを包み込むような大きさだったが、今回の飛行物体は視野を圧する台風の雷雲のようで、凄まじいのだ。

昔の連中の、アメリカ大統領ビル・プルマンは、リタイアした老人になり、ジェフ・ゴールドブラムも老けたが、まあ前作のイメージを死守しているが、まさに20年ぶりのクラス会。

しかし飛来した未確認円盤の大きさは、とにかく巨大すぎて火を噴く火山の土石流のように視界を圧倒して、またしても世界各地の大都市を破壊しだして「カリフォルニア・ダウン」の世界版なのだ。

ヒラリーを予測してか,アメリカ大統領は女性なのだが、フランスの女性心理学アドバイサーのシャーロット・ゲンズブールや、中国人女性パイロットなど外国人女性の活躍の方が目立っている。

これもアメリカだけでない市場感情の配慮だろうが、前作でウィル・スミスが奮闘したジェット・パイロットは若い白人リアム・ヘムズワースが、トム・クルーズのようにトップガンを演じる。

とうとうラストでは、巨大飛行物体から、巨大なイカのような触手を持ったエイリアンとなって出て来て暴れ回るが、こうなると「シン・ゴジラ」顔負けの巨大殺戮映画となって大混乱。

老け込んだ前作の出演者たちの風貌よりは、監督のエメリッヒはお元気で、相変わらず派手なサービス根性で飽きさせないが、見ているこちらには少々サービス過剰。

ま、この猛暑の夏の熱中症防止のために、クーラーの効いたシアターで楽しむには、かなり派手だが、水のなかのドリー探しよりは、多摩川の花火大会のような騒々しい2時間だった。

 

■大きなセンターフライだが、これはあらかじめの守備範囲。 ★★★☆

●全国で公開中。

  

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