細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『四時の悪魔』の火山爆発が、トンガには起きないことを祈りつつ。

2022年01月21日 | Weblog
●1月20日(木)21-00 二子玉川・ニコタマ<サンセット傑作座>
OV-10-07『四時の悪魔』"The Devil at 4 O'clock" (61) Columbia / RCA Picture.Color/VHSテープ
監督・マーヴィン・ルロイ 主演・フランク・シナトラ、スペンサー・トレイシー <カラー・スタンダード・118分>
1961年当時は、日比谷映画でロードショー公開され、ちょうど、シナトラのライブコンサート公演もあって、話題になった作品。
なぜか,その頃にはハリウッドのスタジオが、テレビ放送の人気で、映画が下火になり、多くのスター作品も経費の安上がりなアジアやハワイのロケが流行した。
ゲイリー・クーパーの「楽園に帰る」、ジョン・ウェインの「ドノヴァン珊瑚礁」、ケイリー・グラントの「がちょうのおやじ」、アラン・ラッドの「島の女」などなど。
ほとんどのメジャー作品は、スタジオをメジャーテレビ局に追われて、経費の安い太平洋からアジア圏での撮影が主流になっていたのだ。
このシナトラの「四時の悪魔」も、ハワイ島などで撮影されたが、当時、三橋達也サンという東宝の俳優さんと話しをしたことがあったが、・・・。
シナトラと共演した「勇者のみ」という戦争映画の撮影をモロカイ辺りでしていたが、毎晩、シナトラはヘリでホノルルに食事に飛んで、朝帰りだった・・、そうだが。
これは尊敬する名優スペンサー・トレイシーとの共演なので、そんな勝手なことは出来なかったろうに、シナトラは護送囚人の汚れ役で、終始、囚人服。
あのハンフリー・ボガートも「俺たちは天使じゃない」で、囚人服で南の島の牢獄に収監される汚れ役だったように、当時は、みなハリウッドのスタジオを出ていた。
で、シナトラは島の火山の噴火で、囚人たちは勤労奉仕で、宣教師役のスペンサーらと奥地の学校にいた生徒たちを救いに行くのだが、
山頂から流れくる溶岩の恐れを逃れて、子供達を港の救助船まで搬送するのだが、とうとう、ラストでは火山島が大爆発・・・というお気の毒。
いまや、テレビのニュースで、その現状が心配されている、トンガの火山噴火の現状が、まさにこの作品の状況で、まさか映画のようなことにはならないことを祈る。

輸入VHSでの鑑賞 ★★★+☆


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