細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『バウンティ・ハンター』は締まりのない元夫婦の痴話喧嘩。

2010年05月18日 | Weblog
●5月17日(月)13-00 神谷町<ソニー・ピクチャーズ試写室>
M-059 『バウンティー・ハンター』The Bounty Hunter (2010) columbia
監督/アンディ・テナント 主演/ジェニファー・アニストン ★★☆☆
懸賞金つきの犯罪者を、独自の捜査で捕まえるのがバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)といって、西部劇の時代には『裸の拍車』や『許されざる者』のように、多くいた。最近ではあのデ・ニーロの『ミッドナイト・ラン』は傑作だった。ハリウッドでは歴史的に傑作の多いコメディ・カテゴリーだ。
今回は別れた元夫婦が追いつ追われつの関係なので、『Mr. and Mrs.スミス』のように面白くなるかと期待したのが、シナリオもダレるし、演出もブレるし、手がつけられない乱調が治まらないのだ。
ジェニファー・アニストン主演だが、もともとB級のプログラム・ピクチャーを狙ったのだろうが、夫婦関係はBでも、ドラマはA級にして欲しかった。
なにしろ肝心の主演カップルが泥臭く魅力減退、連続される元夫婦喧嘩にも面白さが持続しない。逃亡と捜査の展開にもアイデアがないので、一向にしまらないまま。
所詮、夫婦とは喧嘩する関係。喧嘩中で会話のない若いカップルにはお勧めだ。
『夫婦喧嘩は犬も食わぬ』というが、これでは猫も閉口するだろうなーーー。

■ボテボテのセカンドゴロで哀れ併殺。
●7月10日より、新宿ピカデリーなどでロードショー

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