一生一秒物語（111）

ゲロ吐いてフェアレディZを廃車にする

矢野顕子／ごはんができたよ

矢野顕子／ごはんができたよ

天使と妖精

時々、夜中とかに、天使や妖精のどちらかが来るが
だいたいは羽音でわかる、
天使のほうはバサバサいって羽毛とかが落ちてくる、
妖精のほうは羽音がほとんど聞こえないが
燐粉が多いタイプの妖精の場合は粉が多いので
クシャミが出るのですぐ気がつく
まだ会話をするところまではいっていない

そろそろ病院に行くとするか

8月3日(水)のつぶやき

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by gokrak on Twitter

スイカを買おう

そして、頭の中にあった意識は
今は手の先まで
体全体に広がっている

バックアップ電源が切れたようだ
船内は真っ暗だ

温度はどんどん下がっている
意識は宇宙船と同化している
目は外側から宇宙船と木星を見ている
地球らしき青い星が見える
もう自分の体の輪郭がわからない
体全体が宇宙のような気がする
セミも自分の一部だったことがはっきりわかる

ここは夏だ
光は自分だ
自分がスイカを食べていたのではなく
自分は夏だったんだ

「二郎さんしっかりして」

「おとうちゃんーー」

「・・・とし子、セミオ、どうしたんだ、ここはどこなんだ」

2103年8月、ボランティアの草むしり中に熱中症で倒れた八田二郎の記憶

木星の木製スプーン

「木星の軌道上で木製のスプーンを発見しました
なんらかの知性を持った物体のようです
もしかして木星は木で出来てるから木星っていうんですか」

「トム大佐、大丈夫か、まずプロテインを飲んで落ち着け
地球では奥さんも子供も君の帰りを待っている」

「スプーンの上でたくさんのスターチャイルドがセミ採りをしている
楽しそうだ、僕も仲間に加えてくれないか」

「トム大佐、電波が聞こえない、アンテナ１本だ
君の電話はソフトバンクか」

「ここは夏だ、子供の頃の夏・・・スイカ・・・」

「トム大佐、こちらグランドコントロール、トム大佐、トム大佐
スイカは関東のカードだ、間違えるな」

「宇宙の果てが見える、世界はスイカとセミと木製スプーンだ
そして・・・」