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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

猛暑日には冷製ランチ

2020年09月10日 | 日記とレシピ
 マタギ、本日はお休み。朝仕事の山遊び、及び下ごしらえ完了。本日やりたかったことは、全て終わってしまった。
 どうしましょう。まだ昼前だ。
 ・・・実は、『やりたいこと』は終わったけど、『やらなければならないこと』はいっぱいあるんだよね。そっちに手を伸ばす?
 ああ、どうしたんだろう。急に具合が悪くなってきた。気象庁の情報を見ると、午前中なのに35℃越え、猛暑日だと。
 これは、無理できませんね。後回しで済むことは後に回して、安静に過ごしましょう。今できる事をのんびりとやりましょう。と言い訳。
 妻は所用があって外出しており、いつ帰宅するか分からない。となると、これは、季節に合った手料理ランチで決まりですね。
 買い置きの麺類を見る。蕎麦、そうめん、パスタ・・・。色々出来そうです。
 冷蔵庫の食材を見る。野菜、肉、加工品・・・。色々出来そうです。
 最後に、ご飯の釜を見る。なんだ、たっぷりあるじゃん。
 考えてみると、昨日は、夜勤だったから食べてないし、今朝も山に出かけたから残っていて当たり前だ。だとすると、お昼はこの残りご飯を使った料理ですね。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪冷製リゾット ビシソワーズ風≫

 このところ暑い日のスープとして何度も作っているビシソワーズだけど、これを基調にしてリゾットってのも悪くないんじゃない?
 既に午後1時を過ぎてる。もう、余計なことは考えずにチャチャッと作ってしまいましょう。気をつけるのは、塩分の過不足あたりかな?

 下ごしらえの部
 ・ご飯3杯強を水にさらしてほぐしておく
 ・ジャガイモ(大1)を薄切りにして茹でる
 ※水から。ヒタヒタ。沸騰10分

  沸騰したら弱火ね
 ・タマネギ1/2個を粗みじん切りに
 ・ベーコン1パックを短冊に
 調理の部
 ・ジャガイモを茹でている間にタマネギとベーコンをオリーブオイルで炒める

  こんな感じ
 ・コンソメ1個とジャガイモのゆで汁を加えて炒め煮(A)

  ボールに移動して冷水で冷ます(湯煎の反対ね 以下同様)
 ・ジャガイモは、残ったゆで汁ごとフードプロセッサに移してマッシュポテトに

  「粗みじんモード」12~3回でこんな感じになります
 ・ボールに移して牛乳1本を加えて混ぜます
 ※ビシソワーズでは、濾したり味を加えたりするんですけど、今回は不要
 ・最初に準備していたご飯を加えてもう一混ぜ
 ※まだ、あら熱が残っているので、氷水を使ったり冷蔵庫に入れたりして冷まします
 ・皿に盛り分けて(A)を乗せて出来上がり

  出来上がりはこんな感じ
 ※炒め煮と少しずつ混ぜながらお召し上がり下さい
 ※ジャガイモリゾットに調味料は入っていませんが、これで十分だと思います
 ※物足りなさを感じたら、お好みで塩コショウをどうぞ

 猛暑日のランチとしては、時間も手間もかからない上に爽やかなので結構いい線いってると思いました。
 残りご飯を消費できたこともあってか、大変好評でした。

 やっぱり心の栄養剤は、『やらなければならないこと』よりも『やりたいこと』、そして、みんなの笑顔だよね。
 そんなことを感じたマタギのホリデイでした。

少ない!面倒!でも旨い!!

2020年09月09日 | 山菜料理
 さて、ミズコブ採りから帰宅して料理に取りかかる。山菜によっては至福の一時なのだが、ミズコブに関しては、申し訳ないけれど、山伏の修行みたいな時間になる。とにかく、手間がかかるのだ(これは山伏さんに失礼か)。

  ≪ミズコブの下ごしらえ≫

歩き回って採ってきた収穫物


1本はこんな感じ

葉っぱを取ると

少々長いので半分に切りました
 これをひたすら繰り返していきます。
 もしかしたら、山を歩いている時間よりも、こちらの時間の方が長いかもしれません。マタギの場合、正座しての作業なので、足がしびれてきます。
 ときどき筋肉や関節をほぐしながら、我慢の一時です。
 出来上がったときの美味しさと、家族の喜ぶ顔を思い浮かべながらの修行です。

やっとこさ、準備OKです。少ない!

熱湯に入れて数分茹でて

水にさらして

タッパーに入れて
 前回、この状態で保存してみたら悪くなかった。
 暑い中でも日持ち良し。味付けは、食べるときでも全然遅くない。
 この辺の確認が出来たので、今回もこのやり方で保管することにしました。
 食べ方は、基本的には出汁醤油味のおひたしかな。
 すぐになくなりそうなので、また採りに行くことになるかも。
 面倒!少ない!そういう山菜です。
 でも旨い!! 更に、また遊びに行ける!!!

 良い山菜じゃありませんか!・・ものは考えようですね。

実りの秋へ

2020年09月08日 | 山菜採り
 おひたし用のミズがなくなった。採りに行かねばなるまい。
 9月ともなれば、ミズコブも成熟するはずだから、今回は、ひたすらミズコブ採りでいってみますか。
 だとすると、海抜の高い方?それとも低い方?・・・どちらの成熟が早いか。この判断って、意外と簡単ではない。
 山菜の発生は、雪が消えて気温の上がりやすい低い方から。これは、ほぼ間違いない。しかし、冬の訪れは、海抜の高い方から訪れる。こちらも間違いのない事実です。
 じゃあ、秋の訪れは?となると微妙である。気温が下がると訪れる秋もあれば、成熟して訪れる秋もあるからだ。
 で、今回は、海抜の低い方に出かけることにした。
 久しぶりに、S川に出発。

葉が落ち始めたのは風のせい?


前回なかった崩落の後


至る処に見られた

 今回は、ミズコブ採りなので、1カ所に留まって根絶やしにするわけにもいかない。木の芽や花を摘む感覚で、採りながら奥に進む。

ちょっとずつミズコブを戴きながら進みます


極小の沢だけど空気は良いです


あの奥で切り上げましょう

 ミズコブだけとなると、時間がかかる割に収量もごく僅かなのだが、それでも満足である。
 山菜の成長だけでなく、周辺の植物の変化に季節の移り変わりを感じながらのひと時となりました。

何やらゆかしツリフネソウ


 今回は、海抜の低い採り場を選んでみたけれども、場所や個体によって成熟の仕方はまちまちだった。もう少し研究が必要なようです。

あっしは たびがらす(さんぽうた22)

2020年09月07日 | いきもの

 あっしは たびがらす   いのこづち もんじろう

おっかさん
ながいこと
おせわになりました

いつまでも
すねっかじりじゃあ
いられやせん

おやもとをはなれて
ひとりだちしようと
けついしやした

いつでも
ひっつけるように
たねをひろげます

さあ
いぬがくるか
ねこがくるか

たぬきかな
こどもかな

あっしは
あいてをえらびません

であったあいてと
かぜのむくまま
きのむくまま

いっしょに
たびにでかけます

だれとであうのか
どこにつくのか

わくわくでやんす



道端のイノコヅチが種を広げ始めました


先端の方から広がっていくみたいです


誰にひっつこうかな



 「ひっつき虫」の姿が目につくようになってきました。普通にアスファルトの道路を歩いている分には、関わりも発生しません。
 でも、一度、藪や草むらに立ち入った途端に深い関係で結ばれてしまいます。
 「あっしにゃあ関わりねえこと・・・」なんて言ってる余裕はありません。一度ひっつかれると、暫く離れることが出来ません。その面倒なことには閉口してしまいます。
 ひっつく仕組みは,、種類によってろいろあるらしいんですけど、これらをヒントにしてファスナーが発明されたとか。もしかして、マジックテープなんかもそうかもしれませんね。
 これも、生き物の成長戦略。生き物の知恵には、いつも感心させられます。


マタギvs睡魔

2020年09月06日 | キノコ料理
 午前9時過ぎにキノコ採りから帰宅した。見方によっては、非常に健康的な朝仕事だ。
 しかし、運動不足のマタギにとっては、少々辛い。何と言っても、これから延々と収穫物の下ごしらえと調理とが始まるのだから。これをこなしきってこそ本日の仕事の完了なのだ。
 出発したのが午前3時半過ぎだった。結構、眠たいんですけど、やるしかありません。
 先ずは、簡単な方から始めましょう。

  ≪キクラゲのおひたし≫


 ・これは、切り分けて、汚れを取って、湯がくだけ


  完了!
 ※あとは、お好みで辛子醤油や酢味噌を和えて戴きます。

 一丁上がり!!

 続いて二品目です。

今回のトビタケ(汚れを落とした所)


 ※左の大きめの塊は、全て塩漬けにしました。今回の料理は、右側の小片です。

 先ずは、トビタケナス炒め
 定番ですが、前回の常備菜がなくなりそうなので作ります。

ナス5本(300g強)を乱切り

崩したトビタケ(200g)とともにゴマ油で炒める

だし汁1カップと酒醤油みりん各大さじ3を加えて煮る

中火で暫く
 ・水分が程よく飛んだら出来上がり

これで暫くはもちます 評判は良し!

 最後に、少々残ったものをトビタケの吸い物

 ・水にさらしてアクをある程度抜いて
 ・水500mlに出汁醤油大さじ1強と顆粒出汁を加え
 ・水気を絞ったトビタケを入れて一煮立ち
 ・絹ごし豆腐を入れて
 ・摺り下ろしショウガを加えて
 ・沸騰直前に火から下ろして出来上がり

一応出来上がりです けど
 それなりに美味しいんだけど、トビタケの場合、マイタケやヒラタケのような強い香りは出ないことが分かった。けちけちしないで、たっぷりと使った方が美味しく仕上がりそうですね。次回に向けての良い勉強になりました。

 失敗もあったけど、まあ、睡魔と戦いながらここまで出来たんだから、自分を褒めてやりましょう。

 それでは暫く、お休みなさい。