山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

禁断のマイタケ採り

2020年09月27日 | キノコ採り
 山里の農地は、その殆どが稲作をやめて蕎麦に転作しているようだった。豪雪地帯、寒冷地である当地。そんなところでは稲作よりも国産(県内産?)蕎麦の栽培の方が苦労も少なく収入が大きいのかもしれない。

蕎麦畑が広がります

 その蕎麦が花盛りになった集落を抜けて林道へ。林道の終点に車を駐めて登山道へ。

トチの実


サルナシの実

 紅葉にはまだ早いのだが、空気の冷たさと成熟した木の実とが、秋の訪れを教えてくれる。
 登山道を離れる。

原生林へ

 足元の倒木からヒラタケが生えているのを見つけた。

出始めのヒラタケ 

ごく僅かだが、吸い物に使えそうなので戴く。収穫に感謝。
 さて、本命のキノコを求めてミズナラの巨木を彷徨い歩くことしばし。あった!

こちらはマイタケ

 今週、ようやく訪れた冷気を感じ取って目覚めたのだろう。出始めの『マメ』だ。多分、1週間ほど待てば、見事な『サカリ』に成長するだろう。
 しかし、これを置いて帰って1週間後に採れる可能性は、極めて低い。ここは、キノコ採り銀座だ。
 どうする?
 マタギたるもの、このような『マメ』を持ち帰っていいのか。それとも、誰かに採られることを覚悟して置いて帰るのか。

結局、持ち帰ってしまったマイタケ

 ・・・結局、傍らにあった別の小株を置いていくことを言い訳にして、この株は持ち帰ることにしてしまった。本当にそれでよかったのか。マイタケ採りには、こんな迷いが常につきまとう。
 帰り道、これからマイタケを採りに行くのであろう男とすれちがった。果たして、残してきた株は、来週まで残っているだろうか。

 キノコ採りや魚釣りをしていると、こんな迷いの生じることがしばしばあります。これが、複数で行動しているときには、「ほら、『連れてって』と呼んでるよ。」と声を掛けたり「プライドを捨てる!(そして持ち帰る)」と宣言したりして、簡単に踏ん切りをつけられるんです。ところが、単独行だと結構迷い込んでしまうことがあるんですよ。
 今回も、そうなってしまいました。

 とにかく、採ってしまったからには、納得がいくように誠心誠意 調理して、納得がいくように戴く。それしかありません!
 ・・・次は、迷わなくて済む食べ頃に出逢えるといいな。

 To be continued!