山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山の料理を大切に

2020年09月02日 | キノコ料理
 採ってきたハナビラタケの調理を始める。その前にこのキノコの特徴をおさらいしてみる。
 大きな株になって生えるキノコである。『ハナビラ』の名前の通り、不定形の薄いカサが幾重にも折り重なっていて塊を形成している。カサや中心の茎には弾力があって、舌触り歯ごたえが心地よい。落葉松のツンとした気品のよい香りを纏っている。比較的、虫がつきにくい。晩夏が旬のため、収穫時期を逸しやすい。

採ってきたときの状態です


 さて、今回は、どのように調理しましょうか。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪ハナビラタケの辛子醤油和え≫

 下ごしらえの部
 これが、ほとんど全てです。
 ・ハナビラタケを作業しやすい大きさに切り分けて、ゴミと汚れを洗い落とす
 ・茎は固かったり汚れが多かったりするので、無理せずに捨てる
 ※落葉松林のキノコには、細かい落ち葉が付きやすいので、丁寧に

スタンバイできました


 調理の部

沸騰したお湯へ

 ・3分程茹でる
 ・水にさらして冷ます

 ・よく水を切って、お好みの調味料に和える

今回は辛子醤油です

 ※酢味噌和えもいいと思います

 妻と試食してみました。大変美味しかったです。

 これはですねえ、あっさりとコリコリしていてよい歯ざわり。キクラゲの親分って感じです。
 だったら、炒める・煮る系の中華料理なんかも合いそうですね。
 これは、レパートリー広がりますよ。
 次回、沢山採れたら試してみたいと思います。・・・来年度かな?

 狩猟採集民族のマタギ(私ね)が21世紀でも生き延びられているのは、山形の豊かな自然と狩猟行為とのバランスがとれてきたからだと思います。
 いろんな意味で、自然と人間とが背を向けつつある現在です。せめて、私たちの祖先の命を支えてきた山海の神様からの贈り物と、今マタギがやっているつきあい方とを少しでも紹介できたらなと思うのでありました。