本日は、S川の渓底での2回目のタケノコ採り。
前回、道半ばで力尽きてしまったために確認できなかった竹林の探索が、最大の目的になる。
そのため、今回は、いつもとは逆のコース、上流から渓を下ってみることにした。
距離的には、そんなに違いはないんだけど、途中の誘惑が少ない分だけダイレクトに目的の竹林に到着できると考えたのだ。
「今日は、『三段畑』(筍の名産地)まで直行して、帰りに欲しいものを追加してきましょう。」
そう宣言して渓に入る。
同行者は、例によってM氏だ。
で、歩き出すとすぐに立派な竹林。
ちょっとだけ、様子を見てみようかな。
潜り込んでみると、
あらら
なかなかいいタケノコが
あっちにも、こっちにも
これを無視するわけにはいきませんがな。
二人して、いい竹林に当たる度に潜り込んで、結局、いつも通りのタケノコ行脚になってしまう。
そうして、
雪の消えた斜面には、新たな春の芽吹き
やっぱり、作戦を100%実行することは無理。
ある程度、自分の欲を満たしながら目的地に向かわないと、楽しみが半減するってもんだ。
そうして、例年お世話になってる土崖が見えてきた。
ここは、ウルイ畑です
やっぱり、タケノコの荷物で重たくなる前に戴かなくっちゃね。
持ち帰り用に葉っぱを落とす
結構な収穫になりましたよ。
そして、
背丈より高いコゴミのジャングルを抜けると
タケノコ畑でした
ほぼ真っ盛りと言ってよいでしょう。
リュックの置き場所を決めて、身軽になって藪に潜り込み、ハケゴが重くなったらリュックに移す。
これを3回繰り返したら、身の危険を感じ始めた。
これは、舌切り雀の欲張りばあさんの行動パターンだ。
とは言っても、半端にやめるのは勿体ない。
で、結局、治療中の身としては過分なお土産を戴いて戻ることになってしまったのでした。
息を切らし、よろめきながら渓を登りきると、
5月の空
名前が分からないけど、可憐な花
ホウの木も蕾を膨らませ
フキノトウは綿毛を飛ばし始めている
ああ、これは春じゃないですね。
夏の空気だ。
それにしても、爽やかな風。
こうして、季節の移り変わりを味わうことができる喜びをかみしめて、帰路に就く。
山の神様、本日もありがとうございました。