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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山に吹く風も初夏の色

2025年05月31日 | 山菜採り

 本日は、S川の渓底での2回目のタケノコ採り。

 前回、道半ばで力尽きてしまったために確認できなかった竹林の探索が、最大の目的になる。

 そのため、今回は、いつもとは逆のコース、上流から渓を下ってみることにした。

 距離的には、そんなに違いはないんだけど、途中の誘惑が少ない分だけダイレクトに目的の竹林に到着できると考えたのだ。

「今日は、『三段畑』(筍の名産地)まで直行して、帰りに欲しいものを追加してきましょう。」

そう宣言して渓に入る。

同行者は、例によってM氏だ。

 で、歩き出すとすぐに立派な竹林。

 ちょっとだけ、様子を見てみようかな。

 潜り込んでみると、

       あらら

       なかなかいいタケノコが

       あっちにも、こっちにも

 これを無視するわけにはいきませんがな。

 二人して、いい竹林に当たる度に潜り込んで、結局、いつも通りのタケノコ行脚になってしまう。

 そうして、

       雪の消えた斜面には、新たな春の芽吹き

 やっぱり、作戦を100%実行することは無理。

 ある程度、自分の欲を満たしながら目的地に向かわないと、楽しみが半減するってもんだ。

 そうして、例年お世話になってる土崖が見えてきた。

       ここは、ウルイ畑です

 やっぱり、タケノコの荷物で重たくなる前に戴かなくっちゃね。

       持ち帰り用に葉っぱを落とす

 結構な収穫になりましたよ。

 そして、

       背丈より高いコゴミのジャングルを抜けると

       タケノコ畑でした

 ほぼ真っ盛りと言ってよいでしょう。

 リュックの置き場所を決めて、身軽になって藪に潜り込み、ハケゴが重くなったらリュックに移す。

 これを3回繰り返したら、身の危険を感じ始めた。

 これは、舌切り雀の欲張りばあさんの行動パターンだ。

 とは言っても、半端にやめるのは勿体ない。

 で、結局、治療中の身としては過分なお土産を戴いて戻ることになってしまったのでした。

 息を切らし、よろめきながら渓を登りきると、

       5月の空

       名前が分からないけど、可憐な花

       ホウの木も蕾を膨らませ

       フキノトウは綿毛を飛ばし始めている

 ああ、これは春じゃないですね。

 夏の空気だ。

 それにしても、爽やかな風。

 こうして、季節の移り変わりを味わうことができる喜びをかみしめて、帰路に就く。

 山の神様、本日もありがとうございました。


今日も華麗に変身!アフターテン料理

2025年05月30日 | 日記とレシピ

 楽しく美味しい天ぷらだった。

 やっぱり、海の幸にも山の幸にも、それぞれに特別な美味しさがあると実感させられたし、それを味わい尽くすことができて、本当に幸せだと思った。

 ところで、天ぷらを楽しんだということは、料理はそれで終わったわけではないということ。

 天ぷらで余った素材を生かす調理、アフターテンが待っているのだ。

 今回の素材は卵白

 ぶっちゃけ、生で啜ってもTKGでも構わないのだけれど、それではつまらないと考えるのがマタギ流。

 さて、何を作りましょうか・・・。

 実は、今回の料理に関しては、少々考えていることがあって、結構、頭を悩ませてきたのだ。

 というのは、

       これ、先週作ったチョコムース

 こんなものを作ったために、生クリームを半パック程余らせてしまっていたんですよ。

 で、半パックということは、サッサと消費しないとまずい。

 したがって、卵白と生クリームとを組み合わせた料理を何か作れないかと考えていたんです。

 そうして、思いつきました。

 その名も、ロールケーキ

 これは、作り甲斐があるし、美味しいですよ。

 諸般の事情により、1日間を開けて、天ぷらの2日後に調理しました。

 結構、長丁場になるので、細かい説明は抜きで行きますね。

       型にクッキングシートを敷いておきます

 オーブンは180℃で予熱。

 ・卵白2+1個分と卵黄1個分に、砂糖と薄力粉各50g、牛乳とサラダ油各大さじ1とバニラ

 ・メレンゲに砂糖を溶かし切ったら

 ・卵黄も混ぜて

 ・均一に色づいたら

 ・ふるった薄力粉を加えて、そうと混ぜます(バニラも)

 ※丁寧に、ダマが残らずグルテンができないように

 ・型に流し広げて、空気抜きしたらオーブンへ

 ・180℃14分でこんな感じ

 ・丁寧にシートから剥がすと

 ※こちらの面がロールケーキの表面になるので、慎重に!

 ・砂糖10%の生クリーム準備

 ※もっと固くても良かった(失敗その1)

 ・スポンジの焼き面の方に生クリームを塗り広げて(その前に砂糖水のシロップを塗りました)

 ・海苔巻きみたいに巻いてみました

 ※失敗その2;力を入れず、そうっと巻くべきだった(つい海苔巻き感覚になる)

 ・ラップで包んで冷蔵庫で1時間

       はい、出来上がり!

 家族からは、かなり好評でした。

 特に、アフターテン(天ぷらの残り物料理)としては、上出来でしょうかな。

 作者としても、出来上がりだけ見ると、なかなかうまく化けたと思います。

 ただ、改善の余地は、まだまだあるみたい。

 今回は、クラシルさんと富澤商店さんのレシピを参考にさせてもらったけれど、やっぱり、レシピを鵜呑みにしないで、台所事情に合わせた臨機応変さが必要なのかもしれません。

 アフターテン活動が続く限り、またチャンスが来ると思うんで、その時には、もう一ランク上の変身をさせてみたいものですね。

 とりあえず、美味しくできて良かった。

 ご馳走様でした!


ああ、幸せ!山海の恵み

2025年05月28日 | 山菜料理

 昨日の海釣りに続いて、本日の山菜採りで、役者が出そろった感じ。

 本日は、待ちに待った天ぷら大会です。

        キスは、始め背開きにしてみたんだけど

       結構骨を外すのが難しいので

 後半は、全て三枚おろしにしました。

 これだけでも結構なごちそうなんだけど、この日のために冷蔵庫で待機していたのが、

       フキノトウとコシアブラです

 意外と日持ちするものです。

 この他に、ウドも待機しているんですけど、天ぷらで光を放つ存在ではないと考え、引き続き待機してもらいます。

 続いて、今朝採ってきた、

       月山筍です

 我が家では、まず下茹でしてアク抜きをしてしまいます。

       これだと、皮むきその他が簡単になります

 そうして、肝心の天ぷらの衣なんだけど、卵黄入りの卵水200に対して、薄力粉95,片栗粉15gで、細心の注意を払いながら使っていきます。(温度を上げない。グルテンを発生をさせないことね)

       夢中になって揚げていたら終わってた

       本日の夕食です

 旨いっス!

 ちなみに、天ぷら以外は、ウドのドンコロ煮と月山筍のおすまし、そして、サクランボ。

 サクランボは、たまたまうちに出入りしている八百屋さんから貰ったわけあり商品というやつで、タダです。

 なんだか、いいことづくめ過ぎて怖くなってきます。

 まあ、これも自然豊かな山形ならではのありがたき食材よのう。

 甘露甘露!

 全ての神様に感謝です。

 ご馳走様でした!


タケノコシーズンも本番間近

2025年05月27日 | 山菜採り

 本日は、延期になっていたS川での山菜採り。

 こちらは、シロギス釣りと違って、夜明けとともに行動できるように行動計画を組む。

 理由の一つ目は、山菜が見えなければ勝負にならないので、明るさが絶対条件だということ。

 二つ目は、主に暑さの問題だ。

 収穫した山菜を背負って帰るのに、暑い時間帯よりも涼しい時間帯であった方が快適なことは自明。

 同時に、涼しければ、虫も蛇も活動を始めないんですよ。

 これは、実際に藪の中でじっとして山菜採りをしてみればすぐに分かるだろう。

 日が上って温かくなった藪の中での作業は、暑さ以上に、まとわりつく小動物が邪魔で作業に集中できなくなるのだ。

 したがって、我々が山菜採りの計画を立てる時には、必ず早朝を基準に時間設定をする。

 ということで、本日も3時30分出発で採り場に向かった。

 明るくなりかけた斜面を下っていくと、

       なかなかいいタケノコですね

 渓底には、

       フジが咲き始まっています

 この花が、盛りになった頃、この渓のタケノコも例年、盛りを迎える。

 もう一息ですね。

 それでも、

       早生のタケノコは、既に伸び加減

       周囲の野草も伸び始めているから

 見つけるのに、少々苦労します。

 こういう時も、気温が低い早朝だと、羽虫も蛇も気にすることなく採れるので安心なのです。

       収穫物をリュックに移す相棒

 M氏は、本日もウドを採っているから、リュックが膨らむのが早そうだ。

 マタギはというと、タケノコに専念しているので、それほど重くならないはず。

 でもさ、 ああ、

       この子は別格なので戴いていきます

 オオナルコユリです。

 これがそんじょそこいらの野菜なんか寄せ付けない程の旨さなんですよ。

 さて、予定の半分まで来たところでリュックが重くて身の危険を感じるようになってしまった。

「あと、いいぜは。」

「んだが?じゃあ、もどっか?」

「うん。」

早生の林の、しかも半分だけでいっぱいになってしまった。

これは、現在治療中の首周辺が、リュックの重さに危険信号を出しているのだ。

 帰宅して重さを量ってみると、

       5㎏弱しかありませんでした

 でも、仕方がないよね。

 これで具合が悪くなったんでは、元も子もない。

 ちなみに、この山にシーズンを告げるもう一つの指標、

       モリアオガエルの卵

 山林の池塘に、この景色が見られるようになったら、この山にも遅い春がやってきた証拠です。

 来週遊びに来るときには、真っ盛りになっているかもしれません。

 ただし、自分の健康状態もある程度把握できたので、無理をせずに楽しませてもらいましょう。

 S川の山の神様、また、よろしくお願いいたします。


また海に出掛けちゃった

2025年05月26日 | 釣り

 M氏からメールが届いた。

「明後日(山菜採りの予定日)朝から天気が悪そうなんで、1日ずらしたいんだけど。」

なるほど、予報を見ると、朝から降水確率が高い。

普通、少々の雨が降っても山には出掛ける我々なのだが、今年の山の状況を考えると、無理できない気がする。

簡単に言えば、山に入ろうとして土砂が崩れていれば、それなりに対応できるが、帰ろうとしたときに崩れてしまうと、取り返しがつかないことになりかねないということ。

 幸い、その翌日は降水確率が低いから、そちらの方が安泰だろう。

 予定変更を決定。

 そうしてだな、その当初予定していた山遊びデイが来てみると、確かに雨は降りそうなんだけど、結構短時間で止みそうな予報に変わってきていた。

 特に、海沿いの地域は早くに降ったら、その後は穏やかに経過しそうな予報。 

 これは、勿体ないってもんだ。

 早速、装備を確認して海に出掛けることにした。

       ちょっと波があるけど

 釣り場に着いてみると、本日も人っ子一人なし。

 波は、前回よりも少々高いが、海水が濁るほどの悪天候ではないから、問題あるまい。

 これはまた、思いっきり遊べそうじゃないの。

 本日の釣りの最大の目的は、明日の山菜採りの収穫物と一緒に並べるお魚の食材を持ち帰ること。

 もちろん、キスを持ち帰って天ぷらにしたいのだ。

 副次的についてくるのが、釣り技術の確認。

 前回の釣行で試し切れていなかったことがいくつかあるので、その辺を実際にやってみたいのだ。

 

 ・・・

 

 そんでですなあ、釣りに夢中になって写真撮るのすっかり忘れてしまったのだよ。

 ということで、

       本日の釣果です

 これで、前回よりも短時間だったし、チビちゃんたちは海に帰してきたんだから、かなり満足のいく結果になりました。

 今回試したのは、エサの使い方と、ポイントの見極め方。

 どちらも、それなりの手ごたえを感じることができました。

 そうして、このうちのあらかたは、明日以降山菜と共に天ぷらになる予定なんだけど、試してみたい料理があるので、本日は、そこまでやっておきます。

 試すの、『皮霜造り』

 前回、キスの皮を残す作り方として、カツオみたいな炙り焼きにしてみたんだけど、ちょっと違和感を覚えたんですね。

 で、今回は、ちゃんとした皮霜造りを試してみることにしたんです。

       三枚に下ろして小骨を削ぎ取るところまでは同じ

 次に、キッチンペーパーを被せて熱湯を皮に注ぎます。

 すると、

       皮が縮んで反り返ってきます

 これを氷水に移して冷まして、水気を拭き取ってから、食べやすい大きさに切って盛り付け。

       画像の左側です

       こちらが先日の炙り焼き

 食べてみると、全然違うことが分かります。

 先日のものは、炙った分だけ皮を焦がした香ばしさが楽しめます。

 これに対して、本日のものは、皮はトロっとモチモチしていて、身は生のプリプリ感がしっかり残っています。

 はっきり言って、別物ですね。

 一長一短はあるんですけど、刺身として楽しむんだったら、本日の皮霜造りの方が上だと感じました。

 炙る方は、小魚の悲しさ。残念ながら、焼き魚に近い仕上がりにならざるを得ないんですよ。

 それにしても、シロギスちゃん、美味しいね。

 しかも、釣って勉強になり、調理して、また勉強になりました。

 海の神様、ありがとうございました。

 また、よろしくお願いいたします。