山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

茸採り場にて地球を憂う

2020年09月24日 | キノコ採り
 猛暑も収まり、ようやく秋を実感できるようになってきた。冷え込みも少しずつ始まってきたので、この刺激に反応して秋キノコも、もうすぐ出始める。これが現状。スタートラインに立ったばかりで、気候的には、まだまだ早いことは分かっている。
 だけど、もう9月の下旬ですよ。例年ならこの時期には、マイタケをはじめとした様々なキノコの収穫を楽しんでいたのだから、もう行くべきだ。暦はマタギを山に誘う
 まだ早い。分かっているんだけど、堪えきれなくなりキノコの様子見に出掛けてみました。
 本日は、ダメもとで新しい尾根に挑戦してみましょう。マイタケ山には沢山の小沢が流れていて、それぞれの沢の間が全て尾根になっている(当たり前か)。今回は、その中でも北東寄りの尾根にチャレンジ。

何百歳だろう?


枝が折れた跡(見事な造形です)

汗だくになって急斜面を登っていくと、それは見事なミズナラの巨木。一礼して周囲を探し回る。急斜面なので結構大変ですが、マイタケというキノコは、木の上に出ていたり下に出ていたり木のうろに出ていたりと、出方が様々なので、見落とさないように、そして、自分自身が落下しないように気を配りながら探します。
 残念。次の木を目指して斜面を登ります。おっ、何か出てるよ!

手遅れでした

これは、『マタケ』。『マタケ』ではありません。もう少し若いと喜んで戴くんですが、これは料理に不向き。
 おや?またまた発見!でも、ミズナラじゃなくて、ブナの根元ですね。

結構大きい株です

ブナの神様に来年の収穫を祈願

 トビタケです。この木を取り囲むように、沢山出ていました。少々老けているとは言っても、9月の下旬ですよ!例年の暦で考えると、ほぼ1ヶ月遅れです。
 このレベルだと、採る人は採るのでしょうが、少し固いので調理に工夫がいりますね。マタギはというと、8月だったら採ったでしょうけど、今は採りません。だって、もう、1年分保存してあるんだから。
 この場所だけを忘れないように周辺の様子を記録して山を下りましょう。
 結局、予想通り、マイタケには、まだ早い感じです。
 しかし、この時期にトビタケか。真夏のキノコですよ、これは。
 今年、ここまでの気候を俯瞰してみると、やたら早く始まった春(雪消え、山菜と回遊魚)、そして、長引く夏、更に途中に豪雨と猛暑。普通じゃありません。
 コロナも地球規模の大問題だけど、この気候の異常も、それに勝るとも劣らぬ大問題に・・・ならないでほしいなあ。