山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ちかづかないで(さんぽうた21)

2020年09月04日 | いきもの

  ちかづかないで   ようしゅやまごぼう ういっち

わたくしには 
ちかづかないで ください

とおくから
みるだけなら
かまいませんけど

しょうじき
じぶんでも
こまっています

かわいい?
うつくしい?
おいしそう?

そういってくださるのは
うれしいんです
いくつになっても

でも
いっせんをこえたら
にどと はなれませんよ

それだけでは すみません
いのちを おとしますよ

それでもいいというなら
どうぞ
おいでなさい

そう
わたくしは
まじょ



ここにきて目につくようになりました


普通に清楚な植物という印象が


秋になるとガラリと変わってしまいます



 ひと言で言うと『美魔女』
 何とも言えない可愛らしい花が咲き始めると、やがて、いかにも美味しそうな果実を実らせ、茎全体が鮮やかな赤紫色に変わり人を惹き付けます。咲いて美しいけど、実って更に美しくなるタイプね。
 この美しさで野鳥を引き寄せ、各地に種を広げる成長戦略とか。
 人も引き寄せられます。触ると汁がついて取れなくなってしまいます。そうして、食べてしまって命を落とした人間も少なからずいるらしいです。
 秘められた危うさをうすうす感じながらも、その妖しい魅力に吞み込まれてしまうのでしょう。

 ウイッチさんの言う通り。『遠くから見るだけなら』大丈夫なんです。この前、紹介したトリカブトさんもそうなんですけど、『一線を越え』なければ、心に和みをもたらしてくれる、素敵な花々です。・・・ねっ、ウイッチさん!