hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

谷保駅周辺の坂道

2021-09-14 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その142。ようやく夏の暑さも終わりかけて来たので今回は谷保(国立市)周辺の坂道を巡る。

谷保天満宮にお参りを済ませた後、入口まで戻る。神社の北側は甲州街道に面しているが、緩い坂道になっている。この坂が『天神坂』、まさに天神様の前を通ることに名前は由来する。



今は緩い坂だが、道路改修前はかなりの急坂で大正から昭和初期にかけて3回も工事がなされている。

矢川駅方向に歩くと横断通路が地下に掘られているが、この入口の方に向かい、右に曲がる天満宮の敷地に沿った坂道が『馬坂』である。天神坂の北側にあった仮屋上と厳島神社を結んでいた坂で京から来た勅使が馬に乗って、あるいは旧安楽寺の住職が天満宮に奉仕するために馬で往来したため付いた名前らしい。

それにしても多摩地区にはあきる野市、府中市、町田市など同名の坂道が多いのは車が一般的になる前に往来する際、馬を使うことが多かったからかもしれない。

地下通路を使い甲州街道を反対側に渡る。少し矢川方向に歩くと右手に細い坂道があり、これを登ったあたりに『仮屋坂』の看板がある。看板によると江戸名所図会に1276年谷保天満宮の扁額を奉納する勅使が仮の宿を設けたため、この辺りを『仮屋上』、ここに至る坂道を『仮屋坂』と呼んだ。

その記述には仮屋坂の位置を『安楽寺の門前百歩計街道を西に向て上る坂』とあるが、安楽寺が1873年の廃仏毀釈令により廃寺となったため、特定はできないようである。



南武線に向かい、左に曲がり、しばらく歩くと広めの道路にぶつかる。この坂道が『峯坂』である。突き当たりは広い畑で交通量も意外に多い。



この坂を登り、踏切を渡ると右手に国立市役所が出てくる。周りには大きな公園もあり、踏切の北側は区画整理も行き届いていて南側とは随分の雰囲気が違う。

ここから約7分でスタートの谷保駅まで戻った。まだ、夏が残る坂巡り、いい汗(?)を掻くことができた。


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