小諸そばにはよく行くが、さすがに盛夏はたぬきそばはちょっとつらい。しかし、冷やしたぬきももう7月で飽きてしまう。8月に入ると季節のそばが登場するが、足が悪かったこともあり、今年は出遅れた。
今年の夏のメニューは3種類、『3種のネバネバそば』『とうもろこしのかき揚げそば』『四川風そば』である。個人的にあまりネバネバが好きではない(トロロ単体ならば好きだが、根昆布やオクラと混ぜるのは苦手)のため、残り2種類を味わった。
まずは『とうもろこしのかき揚げそば』、かけももりもあるが、やはりもりそばにしてみる。とうもろこしのかき揚げが乗っている。
小諸そばの麺は茹でたてが供されるため、もりそばも美味い。揚げたてまでは行かないが、カリッと揚げられたとうもろこしの粒が甘く、また食感もいい。ここまで甘いのであれば塩で食べてもいいくらいである。
もう一つの特徴はネギとワサビが使い放題というところもいい。薬味をたっぷり入れ、喉越しの良い蕎麦と食感もいいとうもろこしのかき揚げ、なかなかの傑作である。
翌日はもう一つの『四川冷麺』をいただく。茹でて締めた麺を皿に盛り、その上にきゅうりの千切りをたっぷり乗せて、四川風のピリ辛のツユをかけたもの(430円)。
まずはそのままいただくが、とにかくボリューム不足、具もきゅうりのみ、食感はいいが辛味も不足していて中途半端。
せめて揚げ玉でも乗ればいいのだろうが、これで一食はきつい。やむなく、ネギをたっぷり乗せ、さらに七味を振っていただく。
味はかなり向上したが、ボリュームはいかんともし難い。やはり1.5人前までの増量(50円増し)は必要だろう。こちらはまだ工夫の余地があるように感じた。