hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

東京の街をぷらっと②〜人形町3丁目界隈

2021-10-14 05:00:00 | 日記
『東京の街をぷらっと』その2。前回は日本橋人形町一丁目を歩いたが、今回は人形町三丁目を歩く。スタートは人形町の交差点、地下鉄の出口を上がるとその目の前に『玄冶店跡』という石碑が現れ、さらに案内板が設置されている。

『玄冶店』とは、江戸時代初期将軍家に使えた岡本玄冶が大病を患った3代将軍家光の病を治したことからその褒美としてこの辺りの土地を拝領した。その土地は1500坪あったと言われ、玄冶は拝領屋敷を作り、庶民に借家として貸し与えた。

その後、歌舞伎の『世話情浮名横櫛』の中で切られ与三がお富を見つけたとされたことから有名になった。



同じく将軍家から拝領した『橘稲荷神社』の社がすぐ裏にこじんまりと祀られている。



玄冶店跡の隣には読売ISの建物があるが、ここは1863年〜1970年には『人形町末廣』という寄席があった場所であり、今も当時の絵が飾られている。



さらにそのお隣が『うぶげや』という刃物の店。木造二階建は時間が止まってしまったかのような風情がある。店の名前は産毛であっても綺麗に剃ることができる刃物を扱う店という意味であり、包丁やナイフ、ハサミはもちろん卸金、鼻毛切りまで取り揃えていて、この周辺の観光スポットとなっている。

入口には色々とミニチュアが置いてあるが、よく見ると可愛らしい。



また、人形町交差点を左に曲がり少し歩くと左手に大きな日本家屋が出てくるが、これが『人形町濱田屋』『玄冶店濱田屋』などと呼ばれる料亭である。立派な門構えだが、私は中にお邪魔したことはない。



大門通りの先はもう日本橋富沢町、ここで左に曲がり、3本先は日本橋堀留町となってしまう。

再び左に曲がり、人形町通りを渡る。この辺りには飲食店が多く、もつ焼きの名店などもある。



路地を曲がると外壁が木でできた3階建のビル。実は1999年築の3階建オフィスビル、裏から見ると木の間から光が入る凝った構造になっている。特に人形町3丁目に限られた話ではないが、周辺の古いビルが取り壊され、新しいビルに建て替えられる動きが激しくなってきている。