『きつねそばマニア』その2。今回も①つゆの味と色の濃さ、②蕎麦の太さと色、③ネギの切り方と振りネギの有無、④油揚げの味付け、⑤私の判定の5つの項目で書いてみたい。
(4)高松〜小諸そば小舟町店の斜め前あたりにある町のおそば屋さん。カツ丼が名物でミニカツ丼セットが人気。
肝心のきつねそばは①つゆは濃いめで甘辛い東京風、②細めの喉越しの良い麺でざるそばでも十分美味い。③ネギは5cmに切ったものを開き細切りにした長めの縦切りにして少し煮てある。それに振りネギを加えたもので煮たネギが美味い。④あまり味付けをしないで煮た油揚げ、⑤そば、ネギは美味い。
油揚げは味付けがあまりないが、これはツユにしっかりとした味付けがされているからだが、私は少し甘めに炊いた油揚げが好きであり、評価は5点満点で3.2くらい。
(5)小倉庵本店〜事務所から近い『更科』というカレーうどんが名物のお店にお邪魔しようと前まで来たが、寒いこともあり、列を成していたので断念。もう少し先の小伝馬町に近い路地にある小倉庵に伺う。
先客は3組、この店は前払いのため、きつねそば(600円)を払い席につく。店はフロアが奥様、厨房がご主人という感じ。お客さんが少ないため、すぐに蕎麦が到着。
①つゆの色も味も濃い関東風、②麺は細めだが、ざらっという田舎そばの食感、③ネギは先程の高松と同じ縦切りで少し煮込んでいて甘みを感じる。さらに振りネギもあり、④油揚げは2切れ、しっかりと甘辛く煮込まれていて食べると甘いつゆが出てくる。ほかにほうれん草、ナルトと蒲鉾が各1枚と安い割に具は多い。
⑤評価は油揚げが美味かったため、高くしたいが、少しつゆの味が濃すぎるのが残念、5点満点で3.5くらい。
(6)松竹庵〜人形町通りに面しているこのお店の奥さんが地元で評判の高いフランス料理店アンドレのマダムのロランスさんであることは有名な話。また、大盛の盛りがいいことでも知られている。私もかつて『たぬきせいろ』を大盛にしたばかりにふうふう言った思い出がある。
きつねそば(800円)を注文、少し待たされて到着。①つゆは関東風の濃い色かつ濃い甘辛い味、ただ、しっかりと出汁の味はする。②麺は細めの二八蕎麦、ツルツルしていて喉越しがよい。冷やしで食べても美味い。
③ネギは縦切りを少し煮込むタイプ、たっぷりの振りネギが嬉しい。④具はネギを除くと油揚げが2枚、他は何もなしだが、油揚げは甘く炊いてあり、好みの味付け、⑤評価は関東風の濃い出汁ではあるが、麺も油揚げもネギもよく、私の好みに近いので5点満点で3.8としておきたい。
今回の3店はつゆとネギの切り方はよく似ていたが、麺とま油揚げの煮方はかなり違っていた。私は薄めのつゆがすきであるため、何れのつゆも美味しく飲み干すことはできなかった。