『鉄道シリーズ』その213。全線で35kmの上信線は高崎〜下仁田を65分程度で結んでいるが、上州富岡駅までで約40分、この先は無人駅が増えていく。次の高崎行きの車両は群馬県の公式キャラクター『ぐんまちゃん』のステッカーが貼られ、運転席の横にはぐんまちゃんのぬいぐるみが座っている。
私が乗る下仁田行はシマウマ風のラッピング、群馬サファリパークの広告車両、旧西武鉄道の150系である。
上州富岡駅を出ると駅間が徐々に長くなり、西富岡、上州七日市とまた麦畑の中を走る。スピードを上げてくれるのはいいが、車両が古いためか、保線が悪いからか、車体が縦に揺れる。
上州一ノ宮駅は有人駅で懐かしい屋根の駅舎が見える。この辺りから山が見えるようになってきて、難読の駅名が続く。
まずは『神農原』、『かのはら』と読む。有名なのはその次で『南蛇井』、大阪人が聞いたら驚く『なんじゃい』と読む。千平駅はかなり秘境駅という感じがしてくる。
そしてようやく次が下仁田駅、ところが千平〜下仁田は7分もかかる。また、途中で上下線が交換する場所があり、それほど長く停車もせずに交換していく。
左側には下の方に南牧川が流れ、尖った山が見えてくるともう下仁田駅も近い。因みに終点まで完乗したのは私ともう1人の中年のてっちゃんだけであった。