野菜の中で何が好きかと聞かれると反射的にネギと答えるほどネギが好きである。もちろん、小諸そばや丸亀製麺が好きなのはネギが入れ放題であることが大きいし、昔、大阪のはなくじらというおでん屋で食べた『ネギ袋』は忘れられない旨さである。そんな私が驚いたのが『ラーメン道楽』のネギラーメンである。
その本店は京急本線鮫洲駅から降りてすぐのところにあり、店以上に大きな看板が目に止まる。店は1階はカウンターのみ、2階はボックス席となっている。カウンターに座ると目の前には寸胴鍋がグラグラとしていて中には男性が3人、手際よく作業をしている。ネギラーメン(850円)を注文すると威勢良く『ネギ一丁』と叫ぶ。
麺を湯の中に入れ、スープを丼に入れるが、もう1人が徐に白髪ねぎを一掴みボールの中に入れ、ごま油らしきものと和える。ラーメンが完成するとその上に山のようにネギを載せて出してくれた。
とにかくネギが多く、スープに入りきらないのでまずはネギから一口。味付けはされているが、ネギの辛味とごま油、さらに調味料で味付けされていて、シャキシャキ。一口スープを飲むとトンコツだが、マイルド系でしっかり醤油が効いている。
ネギと麺を同じくらいずつ食べ進めるとちゃんともやしや海苔が入っているのを確認。スープは濃いがネギの爽やかさで上手く調和されている。ただ、冷たいネギをたくさん載せたため、少しスープの温度が下がってしまっているが。麺はストレートの中太で量は多いが、まあ、何とか食べられる量。
昼近くなり、第一京浜に車を停めて入る客が多い。どうも名物店らしいが、店員も親切で帰りはドアを開けて送り出してくれた。無骨な構えだが、繊細かつ親切な店であった。ご馳走さまでした。
ラーメン道楽 鮫洲店
品川区東大井1ー21ー9
0634729139