『井の頭線気まぐれ散歩』その15。永福町駅から井の頭通りを越えて商店街を歩き、途中から斜め左に別れる道を行くとすぐに住宅街に入る。
ふとそのうちの1軒に目をやると『村井かるた資料館』とある。普通の一軒家のため、呼び鈴を押す勇気がなかったが、現在休館中らしい。ただ、いろはかるたや花札、トランプなどかるた類数千点のコレクションがあるとのこと、一度拝見してみたい。
そのまま少し行くと方南通りにぶつかるが、これを渡ると大宮八幡宮の表参道入口に出る。
一ノ鳥居をくぐるとすぐに二ノ鳥居、通常は参拝客の駐車場に使われているが、祭礼や正月にはこの参道の両側に露店がならび、賑やかになる。参道を行くと右手には立派な竹林が出てくる。竹林は聖なる地域のため、中には入ることはできない。
その先には茶室と多摩清水社が並んで建てられているが、現在も御神水が湧き出していて祈祷をした延命祈祷水『多摩の大宮水』は買うこともできる。
神門の手前に大晦日の大祓・茅の輪くぐり用の輪が設えてある。輪をせっかくだからくぐり、神門もくぐって社殿に向かう。もう数日すればまた初詣に来るのだが、まだ、その用意はなく、七五三と描かれた菊が飾られていた。その近くには大宮天満宮もあり、絵馬がたくさんかけられている。
その先には振武殿と名付けられた弓道場がある。
北神門から外に出ると善福寺川が流れていて、大宮遺跡と呼ばれる縄文から弥生時代の集落跡から土器や石器、方型周溝墓などが見つかっていて神社ができた11世紀より前から聖域であったようである。(以下、次回)