最近は阪神が強いのでまた野球の話。阪神タイガースほど期待を裏切る球団はまずないというのが半世紀にわたって応援してきた私の実感である。
ただ、ここ数年優勝どころか、首位に立つこともなかった阪神が現在は首位にいる。では何でこの地位にいるのかを考えて見た。
現在のチーム打率は.253(2位)、得点は129点(2位)、防御率は2.75(2位)、本塁打は16本(5位)、盗塁は17(3位)と決して悪くはないが、防御率以外は広島に全て劣っていて、首位のものはない。ならばと丁寧に見ると打撃では四球127(1位)、三振205(1位、下から)、投手成績ではセーブ13(1位)、与本塁打13(1位)となっている。しかも、これらのポイントを昨年と比較すると三振(6位)、四球(4位)、セーブ(4位)と与本塁打以外は全て良くなかったポイントなのである。こうした細かな点の修正が攻勢の陰にある。
また、対戦成績も16年は広島には11負け越し、巨人には6つ負け越していたが、17年度は広島には6勝3敗、巨人には3勝2敗と勝越している。さらに開幕すぐの4月1日〜4日に3連敗はあったものの、それ以降は2連敗以上はなく、さらに1つのチームと3戦ずつする中で今までに11カードを消化しているが、初戦を負けたのが4回と少なく、5月9日も初戦勝利して先発投手にプレッシャーがかからないように配慮している。
勝ち方も守りでは先発投手のローテもしっかり、さらに桑原・岩崎のセットアッパー、8.9回のマテオ・ドリス抑えも上手くいっている。打線も糸井・福留・鳥谷の3ベテランや殊勲の梅野など安定感も出つつある。
ただ、不安なのは第1に守備であろう。失策はセリーグ1であるし、第2に細かな野球、例えば投手の犠打、肝心なところでの押出し四球、と数えればキリがないが、毎日新聞を読むのが楽しい、こんな毎日を是非続けて、最後には金本監督の胴上げを見せて欲しいものである。(記録は全て5月8日現在)