『古刹を巡る』その40。久々のこの企画、今回は神楽坂の坂上にある善國寺を訪問した。飯田橋駅から風情のある坂道を登り、しばらく行くと左側にその寺はある。
善國寺は由緒ある寺で1595年に池上本門寺第12代貫主日惺上人により日本橋馬喰町に創建。現在の地に移ったのが1793年のこと。本尊の毘沙門天像は江戸三大毘沙門天と言われ、神楽坂の毘沙門天として信仰を集めた。
朱塗りの門を入ると鉄筋造の立派な本堂があり、階段を上って入る。今も参詣者は絶えず、毘沙門天像は本堂の中を見ても御簾の後ろにあり、1・5・9月の虎の日にしか開帳されない。見たければ次は1月3日とのことである。
また、本堂手前には狛犬がわりに石の虎が一対いるのだが、工事中で横から覗いてようやく見ることができた。また、本堂隣の出世稲荷社にも参詣者は多い。
人混みの神楽坂に広い空間があり、ゆったりお参りできるが、開帳の日にはかなりの人が出入りするのであろう。