『切手シリーズ』その61。今回は郵政博物館を訪ねてみた。もとは大手町にあった逓信博物館が平成13年に閉館し、平成14年にソラシティの中に移転したもの。但し、大手町時代には電話など通信部門の展示もあったが、今はない。加えてソラシティ北館の9階ワンフロアしかないため、やはりかなり規模が縮小した感は否めない。さらに、その動線が悪く、初めてでは中々辿り着けない。行く場合は8階までの直通エレベーターで上がり、8階で11階まで行くエレベーターに乗り換えるのが、最短である。
9階に上がるとすぐ横に入口があり、券売機で300円払い入場する。受付に3人もいるなら何も券売機はいらないのではとも思う。
入るとすぐに前島密の胸像、いつも平面的な顔しか知らないので何となく可愛く見える。
そして郵便事始めの展示から。それにしても同じような赤いポストがこれだけ変遷してきたのかと感心する。
そして、昔の郵便局の窓口や仕分けの棚、郵便車などが多く並び、万国郵便連合の旗なども並ぶ。さらに、戦前に使われた消印が並べられ、その下には昔懐かしい風景印の原画が飾られている。
その先は切手のコーナー、逓信博物館同様の引き出し式のパネルに世界各国の切手が並べられているが、残念ながら撮影は禁止。かつて収集していたアルゼンチンの切手を見たが、航空切手のツェッペリン加刷もしっかり並んでいた。また、日本切手も中々のラインナップだが、不発行切手の東宮御婚儀は見本切手が並べてあった。
その先は簡易保険、さらに企画展示の扇子の展示があったが興味がわかずほぼスルー。切手のコーナーならば半日いても飽きないかもしれない。
出口をでるとやはり小さな切手ショップがあり、鉄道郵便や風景印などの書籍を販売、他にもお土産ものを売っていたので思わず手にとってみる。すると切手がプラスチックケースに入ったキーホルダーを販売している。1円前島密や4円オキナエビスなどの切手が入り250円。切手により価格が違うが、何と1942年10月14日発行の鉄道70年記念の5銭切手が入っているのがある。日本最初の鉄道切手で小生が好きな切手のため、思わず買おうとするが、1000円は下るまいとその価格を見ると450円と格安である。しかし、カタログ価格はもう少し上のはずではと帰って確認するとやはり700円(未使用切手のみ)である。安く買えたのに全然喜びは湧かない。
ああ、やはり日本切手の価値は大幅に下がっているのである。ガッカリ。