切手シリーズ その21。公園シリーズも第二次国立公園に入る。1956年10月発行の西海国立公園で第一次国立公園シリーズ終了後、1958年に国定公園シリーズが始まったが、1962年~1974年に第二次国立公園シリーズとして25回52種の切手が発行された。
1962年1月に最初に出されたのはやはり富士箱根伊豆国立公園4種。いずれも単色だが、特に『三つ峠からの富士』は第一次の戦前、戦後にだされたものにもあり、最高の構図なのかもしれない。
第2回がやはり日光国立公園4種。ただ、これは第一次とちがい全てヨコの構図のため、華厳の滝がなく、いわゆる日光は一枚で後は那須茶臼岳、尾瀬ヶ原、塩原渓谷と網羅されている。
その後は2種ずつになり、1965年3月に出された上信越高原国立公園は1枚がタテの構図になり、その後も何回かタテ1枚 ヨコ1枚というものも出された。(知床、阿寒、陸中海岸、西海、西表)
第一次国立公園シリーズに比べて切手のサイズが小さくなり、小型シートもだされず、数が多い割には地味なシリーズである。
また、1974年3月の西表国立公園でシリーズは終了したが、なぜか『利尻礼文サロベツ』『釧路湿原』『山陰海岸』『足摺宇和海』の4か所はだされないままである。これは『利尻礼文』は1968年5月、『山陰海岸』は1961年8月、『足摺』は1960年8月に国定公園シリーズで発行されているが、『釧路湿原』だけはまだ未発行のままである。