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鹿の子(かのこ)
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あなたにとって
和服はことのほかの お気に入り
幼子のイメージを残す きみが
着物を着ると 女性に変身する
まぶしくて目を覆いたくなるほどです
季節は 浴衣のシーズン
後れ毛が 風に揺れます
あどけない表情の中に
次第に変わってゆく 輝き
あと何年
きみと手をつないで
夜店周りが出来るのでしょう
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お気に入りの模様・・・
鹿の子(かのこ)とは
鹿の子のことですが
鹿の夏毛には
白い斑点があり
その模様のことを鹿の子模様といいます
この模様は鹿の子に限らず
どの鹿にもあります
この鹿の模様は
目立つようですが
地面にうずくまると目立たないそうです
鹿の子模様にちなんで
名づけられたものは沢山あります
鹿の子百合、鹿の子草、鹿の子魚
鹿の子鳥、鹿の子木、鹿の子餅などなど
中でも有名なのが
絞り染めの鹿の子絞り
糸で布地を強く縛ることで
染め上がったときに
まだら模様が出来るのです
日本で古くから伝えられている技法です
「京鹿の子」のように
高級品になると
細かく、複雑な模様が
丹念な手作業で作られるそうです
それでも
小鹿の背中のような
あどけなさも感じられます
「花嫁人形」です
わたしの大好きな歌のひとつ
「金襴緞子の帯しめながら花嫁御寮はなぜ泣くのだろう」
「文金島田に髪結ひながら花嫁御寮はなぜ泣くのだらう」
「あねさんごっこの花嫁人形は赤い鹿の子の振袖きてる」
「泣けば鹿の子のたもとがきれる涙で鹿の子の赤い紅にじむ」
「泣くに泣かれぬ花嫁人形は赤い鹿の子の千代紙衣裳」
子供心に胸にじ~んとしみて
今でも忘れられない曲です
いまの親御さんが歌ってもらわなかった人が多いと聞きます。
生活力挙げるために、孤児と仕事に目を向けた時代の子が
いま親になっているから・・
親子で歌っていられたのは僅かだったんでしょうか
いまの親が子に読み聞かせ、童謡を教えないと
次の世代でまた歌わない子が・・殺伐とするね。
童謡は・・大人になってから・・なぜかジーンと来るね。
ねこさんも・・素敵な子どもの頃の感性が・・
今生きているんですね