轍(わだち)
***
失敗するたびに
成長してゆく きみは
そんなことまで?
呆れるほどの吸収力である
そして
すっかりこちらが忘れてしまったことを
ある日
「これは わ・だ・ち」と
突然言います
長くなるけど~
幼かった頃
散歩の途中で
轍で転んで 顔に傷
大泣きをしたことがあった
それ以来 きみは
轍を見ると
細心の注意をして歩きます
***
もう同じ轍(てつ)を踏まない
轍(わだち)とは
車が通った後に残る車輪の跡のこと
比喩的に
過ぎ去った事柄の跡という意味にも使われます
轍(わだち)を残した車輪は
さまざまに変化してきました
牛車、馬車、人力車、自転車、自動車・・
土の道が舗装されていくにしたがって
轍も残らなくなった今
この言葉もやがて消えてゆくのでしょうか
不思議なことに
「先人の轍を踏む」といえば
単に
「前の人のしたことを繰り返す」というより
「同じ失敗を繰り返す」という意味になります
でも・・
「先人の足跡をたどる」という言葉には
同じ失敗を繰り返すという意味はありません
1歩、1歩、自分の足で歩く・・・
それが大切なんですね
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます