その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

なんでも喜ぶゲーム

2009年07月05日 | Weblog

 

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なんでも喜ぶゲーム

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「少女パレアナ」

少女パレアナ/エレナ・ポーター/村岡花子訳

アメリカ文学で

とても人気のある本ですが

ご存知でしょうか?

 

今日は少し長くなりますが

あらすじを・・・

ネットから引用します

「パレアナの少女のあらすじと感想」

http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/book/026.htm

パレアナの母は、貧しい牧師と駆け落ちをした良家の子女でした。

家族とは絶縁状態に。

パレアナの両親の死後にパレアナを引き取ったのは、母の妹である叔母でした。

パレアナは叔母の屋敷の中で、粗末な部屋をあてがわれます。

歓迎される環境ではない家にたどり着いたパレアナは、

持ち前の明るさで必死に振る舞います。

そんなパレアナの影響を受けて、気難し屋だった叔母をはじめみんなが

変わっていくというストーリーです。

 

 貧しく何もないパレアナは、いつも「何でも喜ぶ遊び」をします。

それは、父親が聖書の中の言葉から考え出した遊びであり、

パレアナが両親からもらったただ一つの財産でした。

粗末な部屋をあてがわれたパレアナは、

「鏡がないのもうれしいわ。

鏡がなければ、ソバカスが見えませんものね」と言ってにっこりと笑います。

鏡がないことに喜びを見つけるのが、「何でも喜ぶ遊び」でした。

パレアナは、この「何でも喜ぶ遊び」で町中の人気者になります。

意固地で誰とも話をしなかった老紳士から、

ひねくれ者でねたみばかり言っている寝たきりの病人に至るまで、

みんなパレアナと友達になりました。

 物語は、パレアナの事故で大きく展開します。

パレアナは、自動車に跳ね飛ばされて下半身不随になりました。

ベッドに寝たきりになったパレアナは、

「歩けなくなったことに、どんな喜びを見つけられるの」と嘆きます。

それを聞いた村人たちは、パレアナを喜ばそうと、

見舞いにきてパレアナを勇気付けます。

パレアナは、村人たちを喜ばそうと村中を飛び回っていました。

そんなパレアナが事故にあったあとは、

今度は逆に、村中の人たちが、パレアナを喜ばそうと見舞いに来ます。

 「少女パレアナ」の面白さの鍵は、

登場人物たちがそれぞれの物語を持っていて、

パレアナの「何でも喜ぶ遊び」を軸に、

複雑に絡み合った登場人物たちの物語が、

それぞれのエンディングを迎えるところにあるのではないかと思いました。

たとえば、意固地な紳士は、パレアナの母との失われた恋を胸に秘めており、

パレアナの叔母は、

パレアナが友達となった紳士との秘められた恋に身を焦がしていました。

ストーリーは、パレアナの描写をとおして展開しますが、

読者はすぐにパレアナを取り巻くサブ・キャラクターたちが持っている

謎の存在を知ります。

そんなサブ・キャラクターたちの隠された物語は、

話が進むにつれて徐々に明かされていきます。

そして、パレアナの事故を契機として、

それぞれが一気に結末にたどり着きます。

 一方、はち切れんばかりの笑顔で跳ね回るパレアナ自身の物語は、

「少女パレアナ」のはじめのほうで、

わずかに2、3回、それも控えめに語られるだけです。

それは、風に吹かれながら1人で夕日を眺める少女の姿の描写であり、

夜、部屋の中で枕に顔を押し付けて泣くパレアナのうしろ姿です。

そんなパレアナの物語を垣間見せられた読者は、

過酷な環境にいても喜びを見つけて誰に対しても笑顔を絶やさないためには、

強靭な意志の力が必要なことを読み取ります。

けなげに振舞うかよわい少女の中に、生命の力を感じます。

そんな、ほんのわずかに語られるパレアナの物語が、

読者の心を捉えるのだと思いました。

 「少女パレアナ」は、

サブ・キャラクターたちの物語がそれぞれに終焉を迎えた後に、

下半身不随となったパレアナの新しい出発が語られて終わります。

 運命に立ち向かう孤独な少女、

その心に燃え上がる命の炎を垣間見せるような、そんなラスト・シーンでした。

・・・

以上がネットからの転載ですが・・

なんでも苦しみをすべて喜ぶという遊びにかえる

この発想がすこしでも

自分にも持ち合わせていたら

きっと 今までに

もがき苦しんだことも

もっと違った展開になっていたかもしれないと

深く考えさせられる物語でした

~~~

今日は少し長くなってしまいましたが

最後までおつきあいありがというございました

すこしでも心に響いて

これからの糧になればうれしいです

 

もう少し詳しい内容は…

『 少女パレアナ 』 あらすじ

http://fermat.sakura.ne.jp/meisaku/polly/polly_hanako.htm

 

***

 

今日の写真は

 

アメリカつながりの

アメリカディゴの花

 

 


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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祖母の考え (rrb)
2009-07-06 10:20:15
おはようございます。

ウチの祖母は
「神様は乗り越えられる人に試練を与える」
とよく言っています。
「もう、だめ!」と思っても、
乗り越える力があるから、
「もうだめ!」と思わす状況が舞い降りてくるのだと。
その影響でウチもそう考えるようになりました(^^)
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Unknown (otome)
2009-07-06 10:59:01
考え方を変えるというより、いつも前向きな考え方が身についてると幸せですね。
私はいつも今、置かれてる環境、状況の中で楽しみを見つけることにしています。
人と比較しない、羨ましがらない
今の環境に感謝・・・それだけです。
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懐かしいパレアナ! (spring b)
2009-07-06 11:36:41
時々遊びに来ていましたが初めてのコメントです。少女の頃に大好きだったお話の一つパレアナでしたのでうれしくて思わず・・・パレアナの幸せゲームが大好きで私の人生への影響は大きかったと思います。そのお陰でいつも幸せな私でした。しかし最近忘れかけていたようです。ぱふぱふさん、思い出させて頂き、ありがとうございました。又遊びに来ます。
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Unknown (「せ」)
2009-07-06 11:41:11
これ、向島にいました (。・_・。)ノ♪
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Unknown (バジリコ)
2009-07-06 11:47:36
『少女パレアナ』は子供のころ何度も読みました。
なのに、あらすじをほとんど忘れてる~~~^^;
子供のころは、ちょっと優等生すぎるパレアナが好きではありませんでした^^
このお話、フジテレビ系で『愛少女ポリアンナ物語』というタイトルでアニメ化もされていますね。
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Unknown (ひよこまめ)
2009-07-06 17:25:48
こんにちは♪

この本は読んだことがありませんが、
「よかった探し」と言うのを思い出しました。
今日一日でよかったことを思い出して眠りにつくと言うもの。
どんな小さいことでももいい、どんなに辛い日でも
何かひとつよかったことを思い出す。
ただ他人と比べて自分の方がよかったではダメというもの。

この本の少女、素敵ですね。
あらすじを読んでみます。
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Unknown (ねこ♪)
2009-07-06 17:45:44
人を愛する者は常に人から愛される という格言をそのまま実行したような少女のお話ですね。
アメリカデイゴの明るい赤がバレアナの明るさに重なります。
自分は不幸だと思っていたら、決して幸福にはなれないけれど、自分の置かれたツライ状況にわずかでも希望を見出せたなら、きっと立ち直れますね。
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Unknown (MONA)
2009-07-06 23:29:53
何となく知っているような・・・
でも、読んだ事はないと思います。
でも、ぱふぱふさんのストーリーを読んだだけで、ウルウル~
読んでみようかな?
読みたい本がたくさんある!
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パレアナ (あた子)
2009-07-07 01:06:43
結末をすっかり忘れてしまっていました。トホホです。パレアナのポジティブな考え方はすばらしいのですが、たくさんの子どもたちを見てきて思うことは、がんばって幸せ探しをしなくても幸せを感じられるように、誰もが大切にされて生きられるようにということです。
デイゴを真っ正面からーおもしろいですね。
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rrbさん・・・ (ぱふぱふ)
2009-07-07 08:54:31
>乗り越える力があるから、
「もうだめ!」と思わす状況が舞い降りてくるのだと。

そうですね・・人間はかなりの極限になると
想像もつかない力が出るそうですね

人間にできる範囲のことしか
神様はおあたえにはならないものだと
おばあちゃんに教えられました
皆それぞれの家庭でそれとなく教わってきたことが
最近はそんな機会もなくなって・・
すぐ弱音はく人が増えたんですね
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